CANON LENS FD 50mm 1:1.8 S.C.
撮影はα7Rで行ったが、上の写真のカメラはレンズと同時代のキヤノンF-1だ。
1976年に発売されたキヤノンFDレンズだ。
FDシリーズでは、FLレンズの光学系のブラッシュアップだけではなく、それまで、かならずしも統一されていなかった操作系もまた統一された。
FDシリーズの登場に至って、MFキヤノンレンズはひとまずの完成を見たと言えるだろう。
このレンズはS.Cバージョンとしては後期型で、前期型が6群6枚構成だったのに対して4群6枚と、光学系が一新されている。
無印50/1.8の作りがあまりにも豪華すぎたのに対し、このレンズにおいてはプラスチック化が進んでいる。コスト削減を図ったのだろうか。
50/1.8は50mm標準レンズの中では低価格であり、一般向けというか入門者向けのような位置付けにあった。
しかし、開放F値が1.8というのは、他の焦点域のレンズやズームレンズに比べれば大口径と言え、表現の可能性は十分に高いと言える。
個人的には、50mmレンズで開放F値が「1.7」「1.8」「2」などのレンズに、まずハズレはないと思っている。
このレンズとは日光山輪王寺別院である中禅寺を訪れよう。千二百年も前に建立された古刹だ。
平野部からこの地に至るには、いまでこそ車などの交通手段があるが、当時はどのようなものだったのだろう。
この地に広がる中禅寺湖を初めて見たとき、開山の祖の勝道上人はなにを思ったのだろうかと思うのだ。
同じときに行った日光の写真はこちら。
AI AF Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D NIKON 湯ノ湖、湯滝周辺
RMC TOKINA 35-105mm 1:3.5-4.3 湯元周辺
[19AH] 1:3.5 70-210mm CF MACRO TAMRON 光徳牧場周辺
SMC PENTAX FA 1:4.5-5.6 80-320mm 中禅寺湖、竜頭ノ滝、戦場ヶ原
ZUIKO MC AUTO-T 1:2.8 f=135mm OLYMPUS 二荒山中宮祠周辺
CANON LENS FD 50mm 1:1.8 S.C. 中禅寺周辺
MD 28mm 1:3.5 minolta いろは坂、大猷院廟周辺
Johann Sebastian Bach Prelude & Fugue in E - minor BWV 548. Karl Richter