C.C Petri 1:3.5 f=200mm PETRI CAMERA CO.,INC.
ペトリの単焦点望遠レンズだ。200/3.5というスペックのものは、まったくと言っていい程情報がないのだが、珍しい存在なのだろうか。
まあ、この時代のレンズは、ペトリに限らず多くのメーカーにおいて、謎のレンズがあったりするのだが。
ペトリは、1970年代の前半まで、低価格一眼レフを販売していたメーカーだ。
創業は1907年、カメラの製造開始は1917年だから、かなりの老舗といえる。
当初、社名は「栗林写真工業」だったが、1962年に「ペトリカメラ」に改名した。
このレンズは自動絞りではなく、レンズ名に「KURIBAYASHI」がない。それなら1960年代の半ば頃のものなのだろうか。
当時はまだカラーフィルム時代ではなかったはずなのだが、コーティングはアンバーやシアン、それにグリーンぽい色すら見える。
絞り羽根枚数も12枚と多く、作りは非常に丁寧だと思う。
ペトリカメラの駆動機構はカム軸駆動式を採用していた。この方式は各機構の動作の整合にメリットが大きい。
しかし機械的な剛性や追随性が弱いと、一発アウトになりやすい。そうして修理も機構に習熟していなければ簡単ではないのだ。
そのため、いまでは不動ジャンクとなったカメラをよく見かけるのだが、レンズはマウントアダプターさえあればミラーレス一眼で使用して行ける。
ペトリレンズのEマウントアダプターは普通には出回っていないため、ペトリレンズ用Eマウントアダプターを自作した。下記リンク記事がそれだ。
このレンズとは、袋田の滝に行こう。
少し前に行ったばかりだが、寒い日が続いたので氷見物?はまだできるだろう。
氷が見せてくれる絵はなかなか面白いのだ。撮れるうちに撮っておきたいのだ。