秋風は緑を吹き抜け　－　タムロンのアダプトール　[26A]　▲

TAMRON SP [26A] 35-210mm 1:3.5-4.2 BBAR MC

このレンズは１９８３年に発売された。タムロン独自のマウント交換式レンズ「アダプトール２」シリーズの、６倍ズームレンズだ。

この時代の高倍率ズームレンズは、とくに望遠端や広角端などで描写が怪しくなることが多いのだが、このレンズは全域にわたって良好な描写をすることで知られている。
当時、そうとう優秀な光学設計者がいたのだろう。タムロンのアダプトールシリーズのレンズには、きわめて評価が高いレンズが多いのだ。

レンズ名に「ＳＰ」の文字が入っている。
ＳＰとは「Super Performance」の略で、タムロンでは、特に力を入れて開発したレンズにＳＰの文字を冠している。
このレンズもまた「ＳＰ」の名に恥じないレンズなのだ。

しかし重量が１ｋｇ近くあり、かなり重い。これではカメラマウントへの負荷が気になる。
そのため、Ｅマウントアダプターは三脚座付きのものを使いたかった。
アダプターの三脚座に一脚を付けて荷重を受ければ、カメラマウントへの負荷はカメラの自重だけになるのだ。

しかし、タムロン対応のＥマウントアダプターには、三脚座付きのものが見当たらなかった。
苦肉の策として、「三脚座付きのＥＯＳアダプター」＋「ＥＯＳ用アダプトール」を組み合わせて、レンズの荷重をアダプター三脚座で受けることとした。

今日は、茨城県南部の筑波山周辺の山々をめぐろうか。
もう長いこと行っていない。行かなければ、知った場所もどんどん変わっていってしまう。
このレンズを持ち出して、多くを描き残そう。