浦和三昧 序章 -968ページ目

当日抽選の並び方

 新潟戦で当抽(当日抽選)に参加したら、並び方が少し変わっていた。
変わったと言っても、実は大したことではなく、些細なことである。
 今までの当抽は、クジを引いた人が北門周辺で一時的に待機し、
参加者全員が引き終わった後に50番毎の整列する。
この際、一斉に列が作られるのではない。
早い番号から順番に係員が誘導して、列が作られる。
しかも、参加者がクジの番号を相互に確認しながら並び直していくのだ。
 当然ではあるが、この方法では、とても時間がかかる。
そこで、多くのサポが(浦議などで)改善案を掲げ、
クラブ側にもメールやFAXなどで改善を求めてきた。
実は、私自身もその中の1人である。
この改善案については、別掲を参照して欲しい。
 今回の改善は、サポーター有志の提案が、少しだけ採用されたことになる。
不満が出たのが埼スタが完成した翌年(2002年)だったから、
一般サポの声がフロントに伝わり、
実際に改善が実行されるまで、何と3年もかかったことになる。
呆れるほどの顧客無視。
この姿勢は、フロントの実体が「三菱」そのものなのだから、
(極めて遺憾ではあるが…)仕方がないとしか言いようがない。

ナビスコ・アルビレックス新潟

 この試合は、アレと坪井が代表に召集されているため、欠場。
新人の近藤とエクスデロがベンチに入った。
マリノス戦で負傷した闘莉王の替わってリベロには堀之内が起用された。
 前半、4月に生れたばかりの子供が早くも初スタンド観戦というエメが先制し、
浦和が完全にペースを握る。
率直なところ、選手個々の実力には明確な格差があるため、
浦和の選手は総じて怪我をしないことを意識したプレーになっていた。
浦和の場合、選手も(サポも?)審判団に敵視されているので、
審判に危険なプレーから守ってもらうことが期待出来ない。
そのため、どうしても面白みのないサッカーになってしまう。
 本来なら2点目となるはずだった永井のゴールも、
(帰宅後に)ビデオで見る限り、少なくとも私(と妻)にはオフサイドには見えない。
一方で、新潟のオフサイドは、かなり見過ごされていた。
 後半、エメのシュートの跳ねっ返りを啓太が決め、2-0。
絶好のチャンスに、ボールの転がる先に啓太がいたため、
一瞬、アチャーと思ったが、
いつものようにふかすことなく、ボールは見事に枠内に納まった。
啓太はマリノス戦でも(GKに阻まれたが)いいシュートを打っている。
 毎度のことだが、浦和が相手に2点差をつけると、審判が忙しくなる。
この日もアルパイの何でもないプレーがPKとなり、新潟に1点がプレゼントされた。
1万歩譲って、仮にあれがPKなら、
その前にゴール前で倒された達也や、その後に倒されたエメのプレーも
同じようにPKにならなければいけない。
上川主審の判定には、無理があり過ぎる。
 その後、結局、浦和が時間を上手く費やし2-1で試合終了。
短い時間ではあったが、16歳の新人・エクスデロがピッチに立てたことが大きい。

スポーツ新聞によると

 31日(火)の浦和レッズxハンブルガーSVのチケットが、
まだ 6,000枚しか売れていないらしい。
来月にはバルセロナ戦、再来月にはマンチェスターU戦があるので、
同じヨーロッパのクラブでも格の差が出てしまうようだ。
 しかし、埼スタの試合で、この売れ行きというのは前代未聞である。
すでにアッパー(上層階の席)は、解放しないことが決まっているという。
これなら、駒場でやったほうが盛り上がりそうだ。

「ビジター席」と「自由席」

 マリノス戦の日産スタジアム、
AWAYゴール裏では、極めて不自然な光景が見られた。
スタンドを埋める浦和サポーターと浦和サポーターの間に、ロープが張られているのだ。
これは「ビジター席」と「自由席」を隔てる境界線なのである。
席種は異なるが、どちらも値段は同じで、両側に浦和のサポが陣取っている。
つまり、わざわざ分ける必要がないのだ。
 係員はいるものの、積極的なチケットチェックもしていない。
そんな形式だけのものなら、ロープは必要ないのではないか?
そもそも邪魔だし、危険である。
 この手の愚行は、先日の味スタでも行われた。
浦和サポを狭いエリアに閉じ込め、応援を制限したいという願望から、
知恵を絞った末の席割りなのだろうが、
こうした手段は、あまり人気のないクラブがやっても大した効果を生まない。
(むしろ空しい結末に終る)
自サポだけでスタンドを埋められるクラブがやるべきなのである。
横浜の人には悪いが、大半の浦和サポには「横酷」がAWAYという認識がない。
悪くても数で半々、コールやサポートでは圧倒出来ると高を括っている。
実際、日曜日は、そんな状況だったはずである。
 あまりに間抜けな奇策には、誰にも利益がない。
恥ずかしいことは、早く止めたほうが良いのではないかと率直に思う。

12節・横浜マリノス(日産)

 今節はAWAYのため、いつもより遅くスタジアムに到着。
正直なところ、いつもの「抽選」なんて無いほうが楽である。
 この試合は、しばらく続いた3トップから永井が外れた。
FWはエメと達也の2枚となり、長谷部がトップ下になった。
DFにはアルパイが復帰し、内舘がボランチに入った。
 ここのところ、GK都築が好調である。
前半に二度ほどバーを叩く場面があったが、あとは安心して見ることが出来た。
また、アルパイの守備は堅実で「強い」印象で、頼もしく感じられた。
逆に坪井のほうの守備は軽率で「弱い」印象だけが残った。
ボランチの内舘は運動量は豊富だが、攻守の転換が上手く出来なかった。
単調な攻めが続く原因となっていた。
長谷部は「トップ下」という役割を意識し過ぎた感じがした。
もっと彼らしいプレイをしてくれたら、面白かったと思う。
途中、闘莉王が負傷し、退いた。
替わって堀之内が入ったが、最近の彼には一皮剥けた観がある。
特に攻撃参加した時は見応えがある。
あのオーバヘッドは良かった。
それと、あまり目立たなかったが、私は山田を高く評価したい。
ドゥトラを完全に捩じ伏せ、(マリノスの)左サイドからの展開を許さなかった。
結局、試合は後半31分に啓太のミドルをGKが弾き、
そのこぼれ球を(達也と交代で出場した)永井が頭で決め、先制。
1-0とし、この虎の子を守りきり、浦和は勝ち点3をGET。
ギドは、試合後の記者会見で、
この日の永井の役割をトランプのジョーカーに例えていたが、
先発の時の彼は、いつもアッサリした攻撃がピリッとしない。
途中出場のほうが適切なのかも知れない。