「ビジター席」と「自由席」 | 浦和三昧 序章

「ビジター席」と「自由席」

 マリノス戦の日産スタジアム、
AWAYゴール裏では、極めて不自然な光景が見られた。
スタンドを埋める浦和サポーターと浦和サポーターの間に、ロープが張られているのだ。
これは「ビジター席」と「自由席」を隔てる境界線なのである。
席種は異なるが、どちらも値段は同じで、両側に浦和のサポが陣取っている。
つまり、わざわざ分ける必要がないのだ。
 係員はいるものの、積極的なチケットチェックもしていない。
そんな形式だけのものなら、ロープは必要ないのではないか?
そもそも邪魔だし、危険である。
 この手の愚行は、先日の味スタでも行われた。
浦和サポを狭いエリアに閉じ込め、応援を制限したいという願望から、
知恵を絞った末の席割りなのだろうが、
こうした手段は、あまり人気のないクラブがやっても大した効果を生まない。
(むしろ空しい結末に終る)
自サポだけでスタンドを埋められるクラブがやるべきなのである。
横浜の人には悪いが、大半の浦和サポには「横酷」がAWAYという認識がない。
悪くても数で半々、コールやサポートでは圧倒出来ると高を括っている。
実際、日曜日は、そんな状況だったはずである。
 あまりに間抜けな奇策には、誰にも利益がない。
恥ずかしいことは、早く止めたほうが良いのではないかと率直に思う。