エクアドルのハロウィン?~死者の日×赤ちゃんパン~ | ガイドブックに載ってないマチュピチュ、ウユニ、ガラパゴス101の楽しみ方

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HOLA!あんりです。

昨日は11月2日
日本は3連休の中日
旅行中の人も多かったのでは。

さて、ここで問題です。
エクアドルで11月2日は
何の日だったでしょう?


前回、エクアドルではハロウィンを祝わず
代わりに10月31日は国章の日
お祝いする話をお伝えしました

お菓子も仮装もないなんて
なんだ、エクアドルって
つまんないの。

そう思った、あなた!
エクアドルにもハロウィンに代わる
大事な日があるんですゴースト
それが昨日11月2日だったんです。


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~Día de Los Difuntos~

11月2日
エクアドルのハロウィンこと
「死者の日」と呼ばれる祝日ですHalloween*


ゾンビや魔女に仮装して
パーティーする日か?

いえいえ、違います。
もっともっと意味深い日です。

日本で言うところの
「お盆」に当たる
死者を弔い思い出す日です

元々は、死んだ人の生まれ変わりや
死後の世界が信じられていた頃の
インディヘナ(先住民)の風習だったそう。

それが国教がキリスト教となったあとも
昔の風習を絶やす事なくが
エクアドル独自のお祝いとして
続けられています。

この日は家族でお墓へ行き
食べ物とお花を添えます。
そして家族みんなで
お墓で一緒にご飯を食べるんです。

photo by chanatrek.com

主にインディヘナの家族が
多く集まります。

このエクアドルの死者の日には
必ず食べられる伝統的な食べ物が
2つあります。


グアグアデパン( Guagua de pan)


エクアドルの先住民の言葉
ケチュア語で「赤ちゃん」を意味する
グアグア(=guagua)。

そのグアグアをかたどったパンが
グアグアデパンです。
中身はグアバジャム、キャラメル、チーズなど
最近は商業的に色々な味で売られています。


元々はジョロン(lloron=泣き虫)とも呼ばれ
この赤ちゃんの涙が悲しみと
死者の生まれ変わりへの期待を
現しているんだとか。


コラーダモラーダ(Colada Morada)


紫色をしたフルーツジュース
紫は悲しみの象徴の色です。

ベリー、パイン、イチゴ、ババコなど
沢山のフルーツを加え
とうもろこしの粉でとろみをつけ
シナモン等のスパイスで味付けした
温かいペースト状の飲み物。

シーズンになると
コラーダモラーダ用のハーブやスパイス
フルーツがセットになって
売られています。

味はイチゴジャムをどろっとさせて
スパイスを利かせた感じ、でしょうか?
期間限定ドリンクとして
色々なカフェやレストランで提供されます。

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亡くなった人を思い
美味しいグアグアデパンと
温かいコラーダモラーダで
家族一緒に過ごす特別な日。

家族の絆が強いエクアドルならではの
心あたたまる風習なのでした。

次回はコラーダモラーダの作り方や
グアグアデパンの特集を
お届けします

 Hasta Pronto!