黒川の吊り橋(廃)【前篇】 (岐阜県加茂郡白川町黒川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2020年9月22日、謹慎明け東濃~中濃徘徊の2日目。この日のネタで記事にしているのは、朝イチの白川付知林道シデノキ旧廃道とその周辺南北橋七宗第四トンネル旧廃道柿ヶ野隧道飛水峡の飛騨川右岸歩道

 

今宵ご紹介するのは、お昼前に訪ねた、気になってた物件。

 

 

 

気になってたっていうのは、航空写真で見つけてた橋で、

わかりますかね?中央、文字に隠れぎみだけど。これどうも吊り橋じゃないか?ってことで。

 

 

 

 

 

てなわけで現地にやってきたのだが、全然わからず通り過ぎてしまった。これは歩いて偵察しないとわからんやつか。

 

この辺やろ、って付近に車を置いてよくよく観察したらば…

あっ、あった!

 

赤丸部分、主塔が見えてるの、わかるだろうか?やっぱり吊り橋だったか。

 

 

 

 

 

ちょっと位置を変えて、ズーーム。

なるほどなるほど、日なたには床版も確認できた。よーし、渡れそうだ(フラグです)

 

問題はアプローチなんだが、どっから行くんだねキミぃ。

 

 

 

 

 

実は件の橋、地理院地図なんかにも載っているのだが、普通に県道から分岐して渡る感じに描かれている。

そう、実際は全然違った。

 

 

 

 

 

黒川下流方向(地図では左側)へしばらく歩いてようやくアプローチらしき場所を見つけたが、

ここか~。

 

 

 

 

 

どうやらこっからトラバースしながら吊り橋のあるレベルへ降りていくようだが、

ありませんやん!

 

ありませんというか、藪で道に見えなくなっている状態。

 

 

 

 

 

ちなみに目の前に見えているピンクテープは、

国土交通省の地籍調査のもの。

 

この趣味をやっているとちょいちょいお目にかかるやつだが、ものすごい山奥で出会ったりすると、人の痕跡を感じてほっこりしたりする。個人の感想です。

 

 

 

 

 

幸い、藪は最初だけで、

踏み跡も明らかな、ちゃんとした「道」になった。このへんとか「石畳!?」とか思ったけど、まあ0.5秒ほどだけ。

 

 

 

 

 

主塔が見えてきたが、

その手前に、なんかあるぞ。

 

 

 

 

 

そこにあったのは、

簡易なコンクリ桁橋。

 

 

 

 

 

そしてその左側には…

ず、隧道!?

 

いやいや、そんなわけはなく、これは県道の下を抜ける暗渠。山からの沢水を逃がすものだ。

 

 

 

 

 

長らくメンテされていないのか、

洞床部分はこんな惨状。ひどくないこれ?

 

 

 

 

 

いつでもどこでも(笑)鉄板の構図。

裏切らないのよこれが。

 

 

 

 

 

さてようやく、吊り橋の前へ。

不都合な真実からはとりあえず目をそむけた(笑)。

 

水色の主塔上部のなんかハエタタキっぽい感じ(語彙よ…)、この遠征で訪ねた近辺の吊り橋のデフォルト通りなイメージ。まあどれも記事にしてないけど…。

 

 

 

 

 

橋台手前、よく見ると、

石積み土留めですな。それなりに古くからここに橋があった状況証拠…かも。

 

 

 

 

 

さて、では…現実に目を向けて。

これ、渡れますの?

 

 

 

【後篇】に続く。