【前篇】より続く。
一見して「これ、渡れますの?」状態。県道から見下ろした時には意外と健全やん?なんて思えたのは、見えた範囲だけのまやかしだったか~。しかも遠くて状態などわからんかったし。
ではあったものの、
部材は金属なので、やってやれないことはない。まずはチャレンジ。
床版がないことよりも、この足場の悪さなのに障害物が多いことのほうが萎えた。
とりあえずは、両端の金属部材に足を置いて進んだ。
この程度の幅なのでなんとかなったが、それにしても床版の板切れときたら、スッカスカですやん。気持ちよくパキーーン!と割れるやつ(汗)。
上半身の位置に障害物がいっぱいあるので、
必然的にアクロバティックな体勢に…なってようやく気づいた。そこにあるのは橋脚遺構じゃないか。
まあ渡る前からわかっちゃいたが、
ここで気持ちが萎えた。ここまでして渡る意味があろうか?いや、ない(反語)。
幸か不幸か、
県道から見下ろした際には健全に見えた対岸側まで一応見渡せたので、
ここで撤収することとした。
方向転換もプチ苦労。
思わずここから直接橋脚遺構に飛び移ろうかとも考えたけど、どんくさいわたくしのこと、大ケガしたらバカらしいので自重した…ことを思い出したわ。
ふと目についたこの景、
この橋がこういう状態になって何年くらいなんだろうか?
はい、戻りまして
サイドから黒川に降りた。
手前にあるコンクリ塊には渡る前から気づいていたが、これなんの遺構だろう?
そしてここでさらに気づきが。
対岸側にも橋脚残ってるやん!
状況的に先代橋のものだと思われるが、気になるのは吊り橋と同位置ではなく、
微妙に上流側に(しかも少しだけ斜めにオフセットして)位置していること。
まったくの同位置にしなかったのは、先代橋が架かった状態でこの吊り橋が架橋されたことを意味してるのかも。橋台部分に支障が出たとかだろうか?あるいは何か他の事情?
橋脚の根元にこんなんあったのだが、
なんだろうね?
あと、同じような写真で恐縮だが、
対岸側の橋脚、河原の露岩に直接立てられているのが地味に高ポイント。
最後に、上流側からのサイドアングルを。
もちろん対岸へ渡ろうと試みたが、微妙に長靴では無理な水深だったので断念。
上2枚の写真にも写っているが、対岸の白い建物(地図によるとキャンプハウス)に人の気配があり、あからさまな廃橋をチョロチョロするのがはばかられたため、改めて対岸へ回り込むこともやめておいた。ここまでで十分満足したし。
気になっていた橋はある意味予想通りでもあり、予想以上でもあった。満足して撤収。
以上。
…だが、この直後にちょっとした発見があったので、スピンオフとして【次回】に。期待はしないでいただきたい(笑)。