2022年8月26日、中国地方縦断迷走・初日。この日のネタで記事にしているのは稲荷橋、簗瀬橋と力谷隧道。今宵ご紹介するのは、簗瀬橋の直前に訪ねた、この日のメインターゲットの一つ。非常に楽しみにしてきた。
そのファーストコンタクトがこれなんだが…
おおおお~。
よく見えない?ではもうちょい接近して…どうだ。
おおおおおお~。
改めて、現在地はこちら。
この心細さでここまで長大な橋を、アナタ見たことありますか?わたくしは初めて遭遇した。そしてなお重要なことは、この橋がれっきとした現役であり、市道であることだ。決して未認可の勝手橋なんぞではない。たとえそう見えたとしても(笑)。
さらに、地図をご覧いただければわかる通り、この橋、国道から直で「生えている」。この写真を撮っている背後には、国道を挟んでスーパーマーケットもあり、まさに「生活の橋」なのだった。しびれる~(死語)。
もうね、のっけから
大丈夫なんか?っていう心細さ全開。とはいえもちろん渡る。問答無用で。
で、今回はいきなり動画を撮りながら渡った。背景的にこっちからのほうが映えるかな、と思って。なので、まずは動画をご覧いただきたい。むしろこれだけで大丈夫かも(笑)。
つうわけで、写真は渡りきって動画終わり地点からの振り返り。
改めてこちら側からレポしていきたいが、その前に。
この道の先(橋を渡った先)をご紹介しておこう。
一度は下草を刈り払いしたものの、また生えてきてる状態、ってとこだろうか。
左へカーブして、
車道へ出る。
先述のとおり、橋を含むここまでの細道は、
真庭市道南垂水中央線という立派な名前の市道。
よって、全国Q地図様にしっかりと掲載されており、この横部橋という名称や市道路線名もそれで判明した。いつもながらにありがたや。
なので、こんなビジュアルではあるけど、当然メンテはされているということだ。
…信じて…いいんだな?(笑)
「2022年度版真庭市道路橋梁/大型カルバート修繕計画一覧表」によれば、直近では2020年に点検されており、対策区分はC(予防的補修実施)、判定区分はⅡ(予防保全段階)と、見た目ほどの不安感を覚えるには当たらないようだ。次回は令和7年度に点検予定とか。なぜ西暦と年号が混在してるのだ。
ちなみに、架設年度は残念ながら「不明」となっている。橋長は78m、幅員は5m…って、これはさすがにウソでしょ(笑)。径間数は実に15!
では、
戻りながらの写真でご紹介していこう。
そうそう、このビジュアルからして、わたくしおそらくこの橋は●●橋ではないか?と想像してきてたのだが、
どうやらやっぱりそうらしい。
その状況証拠がこの写真に写っている。
踏板側面に這わされた、このワイヤー。
やはり。これは流れ橋だ。
流れ橋とは、増水した際に流される前提での橋であり、事後にこのワイヤーをたぐって踏板を元通りに戻せば復旧できる…ざっくりといえばそのような橋。そのためこのワイヤーは、岸辺のどこかにしっかりと係留されているはずだ。
我が流れ橋の経験値は、全然多くない。記事にしている中だとこれとこれとこれだが、いずれも極めてささやかな橋たちであり、ここのような大きな流れ橋は初めて目にした。
ちなみにたぶん日本一有名な流れ橋は、地元である京都府にあるアレだが、近場の甘えで今なお未訪問だったりする…。
メンテはされてる、というものの…
ははは…。高さがないので怖さもないが、なかなか心温まる。
真ん中あたりで振り返り。
いや~これは楽しい。吊り橋のように揺れたりはしないが、楽しい。
仮設感満載の高欄…
いや、ただの手すりっすな。
そして、
H鋼と角材で組まれた橋脚がまた良し。
長い橋だが、いわゆる「川」の部分は半分もない。
これは上流方向。
そしてこちらは下流方向。
川の名前は備中川という。
はい、そんな感じで、
戻ってまいりました~。
目前を横切るのが、国道313号。けっこう車が通る。つまりこの橋を渡ってる間は、国道を行き交う車から丸見えなんですな~。うん、かな~り目立つ(笑)。
それを示そうとストビュー画像を見て…気になる状況に気づいた。
国道313号、拡幅工事してますな。これは2023年7月の映像。
この感じだと、横部橋にも干渉してくることは必至。次回点検のタイミングが決まってることから撤去はされないのかと思うのだが、国道よりの一部は拡幅部分に飲み込まれるのかも?
ちなみにこのストビューで600mほど南下していただくと、簗瀬橋が風前の灯火状態となっているのが確認できる。撤去間近…てか、今頃はもう撤去済みかも…。
以上。