2021年3月14日に敢行した、SFAM(篠山・福知山・綾部・舞鶴)遊撃。記事にしているのは大橋、水梨橋、海上自衛隊舞鶴補給所の隧道、青葉橋1。今宵ご紹介するのは、大橋を後にして北上している際に見つけた物件。
いきなりのこの画で、
なんだこりゃ?と。
吊り橋を見つめる位置に、男性の銅像が建っており、
銘板には「大谷竹次郎翁像」とあった。
側面には建立の謂れが。
内容は各自ご覧いただきたい。地域開発に貢献した実業家、というところの人物なようだ。
そんな銅像に向かって左側には吊り橋のアンカーレイジがあり、
「おおたにばし」の銘板があった。これは、銅像の大谷翁と関係があるに違いない。
改めて、アンカーレイジからの振り返りで望む、
これが大谷橋であります。現在地はこちら。
橋上の様子はこんなんだが、
実は凍り付いててツルッツル。けっこう慎重に渡ったっけ。時刻はまだ6時40分。
橋上から望む上流側。
川の名は友渕川、道路は兵庫県道97号篠山三和線。
先ほどあの県道を走ってきてこのノーマークだった吊り橋を見つけて急遽立ち寄った次第だ。
ところで橋上には、
こんな照明が付いていた。こういうのはあまり見た覚えがないな~。
そしてこちら、
下流側。
ちなみにここは分水嶺よりも少し北側となり、最終的には由良川に合流して日本海に注ぐ。
県道を跨ぐ部分はフェンスが高くなっていた。
フェンスについている白い板?は道路に向けて掲げられたもので、5枚の板で「♨草山温泉」と表示されていた。
渡りきる手前に掲示されていた内容は、
お 願 い
このつり橋は、大谷実業(株)大谷勇社長様よりご寄贈いただきました遊覧徒歩橋です。安全保持のため楽しく!静かに!単車の方も押してお渡り下さい。
つり橋保全自治会
大谷という苗字から、きっとあの竹次郎翁の系譜に連なる後継者と思われるが、「寄贈された」橋だという。それを管理?している(していた?)「つり橋保全自治会」とはいかなる組織なんだろうか?なんだかんだで、この会社の社員による団体だったりしそうな。
気になったのは、「徒歩」の部分が修正された形跡があること。以前は何と書かれていたんだろうか?字数的には変わらず二文字だったようだが…。
いろいろと興味深い内容だった。
渡りきっての振り返り。
こちらは、左のアンカーレイジに「おおたにばし」と。
写真は撮ってないが、こちら側は「草山温泉大谷にしき荘」という施設。ここでも「大谷」。竹次郎翁の銅像にも書かれていたように、この一帯はすべて大谷実業という会社によって開発された施設であり敷地ということなんだろう。
アンカーレイジ側面には、
寄贈の銘板。ボケてるけど。
そこには昭和59年12月竣工とあった。納得感はあるな。
たもとにあった、「草山温泉郷周辺マップ」。
見にくいかもしれないが、そこら中に「大谷」「オータニ」の文字が見える。さながら大谷帝国だ(笑)。いや、揶揄するような意図はまったくない。
橋長102m。
私企業による建造としては、なかなかどうして、立派な吊り橋だ。
まさに「大谷橋」。
大いに納得した。
最後に、車のところからの一枚。
さほど面白みのない吊り橋かと思いきや、別の意味で興味深かった。こういうのも悪くない。
以上。