2012年2月27日、第三次岐阜県探索。この日のネタで記事にしているのは久保原隧道、伊勢神隧道、三軒家トンネル。
本日ご紹介するのは、この日記録した物件の中で長らく正体不明だったものなんだが、それが単なる調査不足&ボンクラミスによるものだったことがわかったので、備忘録的に記事にしておくものである。
岐阜県探索と言いながら、14分ほど前に愛知県に入っている。思えばこの日が、この趣味で初の愛知県入りだった。
で、前方に見えてきた分岐だが、
これを直進する…
つうか、左へ登るって感じの分岐になってる。明らかに脇道扱い。まあどっちも県道なんだが。
ここまで走ってきて、そして右下へ降りていくのは愛知県道484号牛地大多賀線で、右下から左上へとターンするのが、つまり今からわたくしが向かう方向が、愛知県道490号線笹戸小田木線。なので、右下方向は484号と490号との重複区間である。
そこから進むことほんの数分で、
コンクリート隧道が登場~。これを記録したくてこっちへ回ってきたのだった。場所コチラ。
ポータルはのっぺりとして何も語らず、銘板も扁額もない。
洞内も、
なんだか虚ろな。
ポータルに比べて内部はきれい。修繕のたまものか?
鉄板の構図。
どんな隧道/トンネルでもなんとなくいい感じに写る。ほんとに鉄板(笑)。
さて、抜けて東側を見てみたが…
あら!あらららら!扁額のスペースはあるのに嵌ってないっていう、悲しいあるある発動。
これがケチの付き始め。まあ現地で名称わからずなんてのはよくあることなんで、帰って調べりゃいいや、ということでいざ調べてみたら…あれ?調べても出てこないぞ?
そもそも、林道ならいざ知らずこれ県道だからして、いつもお世話になっているトンネルリスト(平成16年度道路施設現況調査)に必ず載っているはずなのに、ない。もちろんこの調査以降にできた新しいトンネルは載ってなくて当たり前だが、さすがにそんなに新しいトンネルではないよな。むしろ「隧道」というワードの方が似合うような経年感があるくらいなのに。
これを謎のまま放置して、以来今日に至っていたのだが、ひょんなことから判明した(愛知県公式HP内の「トンネル年次計画」で確認)。その名称は「丸山トンネル」だった。
判明後に改めてトンネルリストを確認して、見つけられなかった理由がわかった。名称がわからないから県道の路線名で調べてたのだが、リストではササドイナブセン…つまり笹戸稲武線となっていた。先述のとおりこの県道の路線名は笹戸小田木線だから、なんと調査以降にその路線名が変わっていたのだった。
それでも、リストでの地方公共団体コードと「笹戸」なんていうローカルな地名を考え合わせてもっとよく調べればわかったのだろうが、まあやる気が足りなかった、ってことで…(笑)。
リストでのスペックは、昭和27年建造、延長70m、幅員4.9m、有効高3.5m。ちなみに愛知県の「トンネル年次計画」に書かれた延長は、69.5m。サバ読んで70mにしたのかな(笑)。
つうわけで、
9年越しにおのれのボンクラさに気づかされた、丸山トンネルでありました~。
以上。