2011年7月16日、この趣味で初めての紀伊半島(和歌山県)彷徨、初日。この日のネタで記事にしてるのは、時系列で薬水橋梁、麻生津橋、初生谷の人道橋、毛原宮の参宮橋、旧・西原橋、下湯川のプチ未成道、寒川の吊り橋。
今宵ご紹介するのは、寒川の吊り橋の1時間ちょい前、この日の夕暮れ前に訪ねた隧道。こういう隧道、たまに欲しくなりますねん(笑)。
タメなく、正対。
場所はコチラ。
和歌山県道194号初湯川皆瀬線、法事峠を貫く法事隧道、その西側坑口。
コンクリ製のポータルだが、向かって左側は、
巨大な岩と一体化?していた。
扁額を撮ったけど、
サパーリ(笑)。隧道名かなあ。
洞内をのぞいてみまして…
おおおぉ~…
「どこにでもあるような」コンクリトンネルだが、実は案外ありふれてはいないのだ、この貫禄とこの長さとこの微妙な狭さを併せ持つものは。
現地には銘板は見当たらなかったが、資料によると建造は昭和30年。延長271m。幅員4.2m、有効高3.0m。この貫禄だけあって、なかなかのオッサン…つうかジジイ隧道だった(笑)。四輪同士の離合ができない幅員なので、実際のスペックよりもだいぶ長く見える。
おもむろに、車で進入。
洞内中央部は、素掘りのモルタル吹き付け。
先をよく見ると、中央よりやや東寄りあたりがサミットになっているようで。
そこを過ぎると、
波型ライナープレート巻き、そして最後はまたコンクリ巻きかな?
270mの隧道を、3分かけて通過(笑)。ゆっくりと楽しんだ。もちろん前後から車が来ないかは注意しつつ、だったが。
どうやらこの隧道、退避スペースなんていう気のきいたものはないようだった。まあ一応直線で見通せるし、先入車優先で、って感じかな?
んで、抜けて振り返りの、東側坑口。
おおおぅ、これはまた、渋い!
イイねぇこのたたずまいは。確かにめっちゃ素晴らしい物件ってほどでもないけど、定期的に欲しくなる類いの穴ですわこれ(笑)。
東側扁額。
おそらく右書きで「万里●山」と刻まれているようだが、三文字めが判読できず。山間の隧道なのですでに薄暗くなっており、手ブレに弱い先代機ではうまく写らなかった。
最後に、お気に入りの写真を。
特にコメントはしない。ただただ、なんとなく好き(笑)。
以上、完結。