昨日しばらくぶりにのぞいて知ったのだけど、あの大御所「山行が」が、なんと深谷隧道を記事にされていて、ほっほぅ~?と拝見した。さすがの内容で。
んで、ついでに掲示板を見てたら、今回ご紹介するこの物件に関して書き込まれてる方がおられたので、安直に「あ、次ネタはコレでいいや」と(笑)。
訂正追記:上記、掲示板じゃなくて記事へのコメント欄でした。
時刻は早くも15時29分、今日中に滋賀まで帰らねばならない…このディープ・サウスから。1月の日照時間も含めて総合的に判断し、この物件周辺をターニングポイントとして戻り始めることにした。
場所はコチラ。
分断酷道・371号線からすぐ、熊野(ゆや)川に沿った道に、それはある。
つまり、西側より。
隧道登場。
素掘りをモルタルで固めた、まあありがちとも言えるビジュアル。現地には、銘板も扁額も標識も何もない…が、いつもの「平成16年度道路施設現況調査」リストによると…名称は「熊野川隧道」。建造は昭和15年、延長26m、幅員4.8m、有効高3.0mとある。
ちなみに読み方が、同リストによると「イヤガワ」隧道となってるけど、実際の河川名、及び田辺市の字名としても「ユヤ」が正しい。事実この背後にある橋も「ゆやはし」となっていた。こと読み方については、このリスト案外テキトーなのよね…(笑)。
洞内の様子。
この短い延長なのに、広くなってる部分がある。
待避所?
ではなかろうな(笑)。
おそらくは、もともとの岩相がこういうラインになっていたのではないかと。でも、隧道前後は断崖絶壁で、十分に広いとは言い難い。案外ほんとに退避スペースかもしれないな。
抜けて東側坑口を振り返り。
どうですか?コレ一発で気づいたあなたは同業者(笑)。
隧道の直上をご覧ください。
わかりやすすぎる切通しが!
「山行が」の掲示板コメント欄で書かれてたのが、まさにコレ。わたくしも当然現地で気づいたが、思わず「なんじゃこりゃあ!?」と呟いてしまいましたよ(笑)。
最初の西側写真を見ても、いまいちよくわからない。なのに、東側からだとこんなにも明白に切通しが見える。書き込みをされてた方は「牛馬道の切通し」と書かれていたが、その真偽はともかく、かつての道遺構であることは間違いないだろう。確かにどういう感じで道がついていたのか、非常に気になった。
訂正追記:正しくは「牛馬道サイズの切通し」でした、失礼しました。
しかしこの立地…。切り立ちまくっていて、隧道付近から上に登ることは不可能。もっと離れたところから山を高巻いてなら接近できるのかもしれなかったが、先述のようにすでに夕刻間近。これ以上深入りはしなかったが、機会があれば再訪して調査してみたい遺構ではある。
戻りに改めて西側から隧道上を見てみたが…
うーん…どうも判然とせんな…。
最後に、酷道371号線の熊野橋(さっき言った橋ね、記事はいつか)から、隧道付近を望む、の図。
…なんとなく道型?みたいなのが見える気がするけど、やっぱ判然としない。が、わたくし、別のものにクギヅケに!
写真中央、道の数m下の断崖にあるアレは、まさか…?
おい、蜂屋!どーやって設置した!?
そこにあったのは、紛れもなく、ハニートラップ…いや蜂洞。ありとあらゆる場所に設置されているのを目にしてきたが、ヤツラすげえな(爆)。あの場所へも、もしかしたら道がつけられているのか!?
しかしまあ、実際に蜂洞を設置している場面に遭遇したことはないけど…目撃したら消されるとか(ヲイ
この熊野橋をもって南下は終了。帰宅モードに転じてとおりすがり物件をシバキつつ、最後のターゲットを目指した。その夜最後に寄ったのが上滝トンネル。
以上、完結。