なんだかどういうブログだかわからなくなりつつあるので(笑)、多少なりともまともな記事を…。ということで、2010年3月20日午前に訪ねた、現状が気になっている物件をご紹介。
三重県道35号紀宝川瀬線を起点側から南下すること数キロにある隧道なのだが…
現状が気になっている理由、それは…
このように、訪ねた時点で新トンネルがほぼ完成している状態。
全然事前情報を持たずに行ったので、驚いた。今から訪ねる隧道、まもなく旧隧道になるってことか…。
そこからすぐに、目的地到着。現れましたるは
土被りが薄い!が第一印象の、相野谷(おうのたに)隧道、南側坑口。
地図を見ていただくと、新トンネルとの位置関係はお分かりになると思うが、平面的に地図だけ見てると、トンネル掘るならもう少し違う位置が良かったんじゃ…?と思ってしまう。
まあ地形の制約、地権などなどの結果だとは思うけど。
抜けて、北側へ。
やはりこの土被りの薄さは、隧道と呼びつつも実態としては履道…つまりシェッドとしての役割を担っているというのが正確なところだろう。
この北側ポータルには、貧弱画素の写真ではわからないほどに
小さな扁額があった。
「昭和十二年五月竣工」とある。ちなみにこの隧道のスペックは、延長53m、幅員4.8m、有効高3.8m。
北側坑口そばには、
丁寧に囲われたお地蔵様が。
手入れされている様子がうかがえたが、どうなっただろう。新道へ遷されたりしたかな?
この半年少々あと、2010年10月に、新相野谷トンネルが開通、供用開始された。旧隧道を含む旧道には特に人家も施設もなかったように思うので、もしかすると閉じられてしまったかもしれない。地図では今も旧道は記載されているけど、県道指定は…外れたかな?
機会があれば、また訪ねてみたい。
以上、完結。