田丸橋 【前篇】 (愛媛県喜多郡内子町河内) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2013年7月14日、2泊3日の家族旅行で行った四国、その2日目。初日でのネタは笹の越隧道一斗俵沈下橋マホーランカーブバス停
 
この日は、宿泊した足摺岬からのんびりと道後温泉を目指して北上した。その途上で幸運にもこんな掘り出し物に遭遇したり。
 
嫁さん同伴につき、探索は基本的にあきらめていたのだが、その中でも唯一、ココは絶対行く!と宣言していた物件があった。それが本日ご紹介する、この橋なんであります。
 
 
長年訪ねることを夢見てきた橋。それだけに、かなり執拗な感じでお送りする(笑)。
 
 
 
 
 
愛媛県道243号内子双海線を北上、ついに
 
その時は訪れた!
 
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キターーー!!
 
逢いたかったよ~。
 
 
 
 
ズーム…。
 
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そうそうコレコレ!コレですよ!
 
素朴でありつつも見目麗しき屋根付き木造方杖橋、その名は田丸橋。別名、「河内の屋根付き橋」。
 
 
わたくし的には昨日の一斗俵沈下橋と並び、四国行きの目的と言っても過言ではなかったこの橋。なので、気合全開!
 
嫁さんの視線もなんのその(笑)、速やかに長靴オン!川に降りる気も満々で現場に向かった。ちなみに、もう~とか言いつつも、嫁さんもついてきた(笑)。
 
 
 
付近にあった、案内板。
 
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解説はこの看板にお任せするので、各自読んでおくように!(爆)
 
 
 
 
なんか民家の私道にも見える細道を進むと、
 
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いよいよご対面が近い。
 
最初の写真だけでもわかるだろうが、自動車が通る橋ではない。集落に暮らす人たちが使う、生活の橋。
 
 
 
 
いや実に、
 
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イイねぇ~!最高だ!
 
愛媛県の南予地方には、かつてこのような屋根付き橋が多く存在したといい、この内子町にも10橋以上あったらしいのだが、年々その数を減らし、現存するのはこの田丸橋を含めて3橋のみ、なのだとか。
 
 
 
橋のたもとに、何かある。
 
 
 
その石柱には、
 
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「内子町指定有形民俗文化財 河内の屋根付き橋」。
 
側面には「昭和三十七年十二月十六日指定」とあった。
 
 
 
根元にあるのは…
 
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「土木学會選奨土木遺産」のプレート。
 
そう、この橋、土木学会選近代土木遺産Aランク物件である。
 
 
 
今や、
 
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田丸橋保存会によってしっかりと維持保全されているこの橋、現役の生活橋でありつつの、「理想的な現存のしかた」と言えるかと…。
 
わたくしのような鑑賞者としても、ありがたいばかりだ。
 
 
 
 
 
それでは、
 
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まずは渡るとする。
 
 
 
以下、この素敵な橋を舐めるよーに鑑賞する【後篇】に続く。
 
 
 
ほぼ写真だけになる予定(笑)。