この日は、宿泊した足摺岬からのんびりと道後温泉を目指して北上した。その途上で幸運にもこんな掘り出し物に遭遇したり。
嫁さん同伴につき、探索は基本的にあきらめていたのだが、その中でも唯一、ココは絶対行く!と宣言していた物件があった。それが本日ご紹介する、この橋なんであります。
長年訪ねることを夢見てきた橋。それだけに、かなり執拗な感じでお送りする(笑)。
愛媛県道243号内子双海線を北上、ついに
その時は訪れた!
キターーー!!
逢いたかったよ~。
ズーム…。
そうそうコレコレ!コレですよ!
素朴でありつつも見目麗しき屋根付き木造方杖橋、その名は田丸橋。別名、「河内の屋根付き橋」。
わたくし的には昨日の一斗俵沈下橋と並び、四国行きの目的と言っても過言ではなかったこの橋。なので、気合全開!
嫁さんの視線もなんのその(笑)、速やかに長靴オン!川に降りる気も満々で現場に向かった。ちなみに、もう~とか言いつつも、嫁さんもついてきた(笑)。
付近にあった、案内板。
解説はこの看板にお任せするので、各自読んでおくように!(爆)
なんか民家の私道にも見える細道を進むと、
いよいよご対面が近い。
最初の写真だけでもわかるだろうが、自動車が通る橋ではない。集落に暮らす人たちが使う、生活の橋。
いや実に、
イイねぇ~!最高だ!
愛媛県の南予地方には、かつてこのような屋根付き橋が多く存在したといい、この内子町にも10橋以上あったらしいのだが、年々その数を減らし、現存するのはこの田丸橋を含めて3橋のみ、なのだとか。
橋のたもとに、何かある。
その石柱には、
「内子町指定有形民俗文化財 河内の屋根付き橋」。
側面には「昭和三十七年十二月十六日指定」とあった。
根元にあるのは…
「土木学會選奨土木遺産」のプレート。
そう、この橋、土木学会選近代土木遺産Aランク物件である。
今や、
田丸橋保存会によってしっかりと維持保全されているこの橋、現役の生活橋でありつつの、「理想的な現存のしかた」と言えるかと…。
わたくしのような鑑賞者としても、ありがたいばかりだ。
それでは、
まずは渡るとする。
以下、この素敵な橋を舐めるよーに鑑賞する【後篇】に続く。
ほぼ写真だけになる予定(笑)。