【前篇】より続く。
念願叶ってやってきた、田丸橋=河内の屋根付き橋。いよいよそれをじっくりと鑑賞して参る。
まずは、
渡ってみまする。
その部材はすべて木。屋根も床板も、高欄も。完全木橋である。
上流側の欄干。
川の名前は麓川。肱川の支流の支流の支流(笑)。
いや~何ともいえずほっこりするわ~。
ほっこりといえばこの橋、屋根裏(笑)に3枚(だったと思う)の素朴な絵が掛けられていた。コレがまた、イイのよ。
渡り始めた側から1枚目。
まさにこんなふうに、農作業の休憩なんかもしていたのだろうか。最高やな~。
2枚目。
コレは…橋の上で遊ぶ子どもたち…かな?
そして最後、3枚目。
案内看板にもあったように、簡易倉庫としても使われていたとか。
これら、実際そんなに古い絵ではないのだろうが、見た目はほどよくヤレていて、素朴なタッチもあいまって、この橋にピッタリ!
あざとい観光客向けの萌えイラストとかだったらゲンナリなとこだが、いや、コレいいよ~!
改めて、真ん中あたりの橋上から。
上記3枚目の絵でも強調されていたが、屋根と梁を支えるゴツい垂木が素晴らしい。
ちなみに、写真中央ちょい左上、屋根裏に見えるのがその絵。
上もよけりゃあ
足元もイイときたもんだよ、諸君。
しかも、大きさを揃えた板を用いるのではなく、端材らしき板きれやまっすぐでない板など、見た目も楽しい!
渡り切る直前のこのあたりとか、
なんかもう、楽しくて仕方ない(笑)。
そこで振り返って
もう一度しっかりと屋根を鑑賞しておこう。
さすがに管理が行きとどいてる。素朴ではあるがボロではない、最高の木橋の姿がここに。
そしてこのアングルがまた、
たまりまへんな~!
屋根と一体化した高欄、そして昔の木橋によく見られる(ものの今では希少な)、高欄外側に張り出した補剛材。
すなわちこのアングルが、
田丸橋がもっとも映える気がする。
そして賢明なる拙ブログ読者の皆様ならば当然おわかりでありましょう、この橋の魅力は、屋根だけじゃあないのだ。
対岸にスパルタンな階段があるのが見えるだろうか?
あそこから…
降りる、その途中でのこの一枚。
そう、ようやくコレに触れられる。
コレまた希少な、木製方杖橋!
橋脚を川中に立てる必要がないので、流失のリスクを軽減できる。PCや鋼製の方杖橋はたまに見かけるが、現役の木製方杖橋なんて、まあ見ない。他で見たことあったかなぁ…。
いや~眼福眼福。
で、ざぶーんと川へと降りまして、
真下から!
そして~、
方杖部分を、この角度で!
なるほどねぇ…現代の方杖橋はラーメン構造(桁と方杖部が剛結されている)のものばかりだが、この橋は違う。このように両岸から主桁を支える様が、健気だ~(もう病気ですな・笑)。
おっと、
やはりごく一部には金具が使われていますな。
最後に、二連発!
どーん!
さらに~
どどーーん!!
もう何も言うことはない!完結!