栃原隧道 (廃) 【1】 (兵庫県朝来市栃原~口銀谷) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2015年8月22日、徘徊@HTKの初日。この日のネタで記事にしているのは豊川歩道橋天神隧道関連夕方の中島橋神子畑小学校跡
 
 

つうわけで、例によって早朝から動いていたこの日、14時すぎに
 
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この日のメインターゲットのひとつにやってきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
ここはだいぶ前に師匠んとこで見て以来、ずっと気になっていた。実質初めての兵庫県遠征であったこのタイミングで、ようやく訪問が叶った、というわけで。
 
 
 
 
 
いや~、ココねぇ、ヘンタイなんですよ。ナニがヘンタイって、わかる人は、この時点で違和感・・・(笑)。
 
 
 
 
 
目指すのはもちろん、
 
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あの正面であります。意外?予想どおり?
 
では、粛々と長靴をONしまして身支度を整え・・・
 
 
(拙ブログのお客様ならばきっと)予告篇でお気づきの通り、この奥には隧道が眠っている。だったら、上の写真群での違和感を言葉にすると、こうなる。
 
「なんで現道のほうがさらに上に続いてんの?」と。
 
大前提において交通用の隧道ってのは、本来的に峰越えを克服するためのもの。
掘削技術の向上と安全性・利便性追求のために、時代が下れば下るほど、トンネルの掘削位置はより低い位置になって延長も長大化し、羊腸のごとき線形もより直線的なものへと改良されてきた。
であればこそ、現役の長いトンネル脇から別れるヒョロヒョロの旧道が、さらに峰の上のほうまで登っていくという、お馴染みの光景があるわけで。
 
 
 
翻って、ここ。
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ご覧のように、隧道があったのに、それを放棄して新道が峰越えをしてしまうという、異常事態。
 
こんなとこ、空前説後とは言わないまでも、相当珍しいと思う。
 
同方向のカット3枚連続という実験的手法(爆)を採っておるのは、他でもない、ここのヘンタイ性を強調したいから、でござる。現地では、改めてこの変なロケーションに興奮したのだが、こんなんに興奮してるわたくしが一番ヘンタイかもな(笑)。
 
 
この探索時期を考えれば当然なのだが、そこはグリーン・ヘル(久々)だった。まあ、全然想定内で、股丈くらいなら可愛いもんだが、進むほどに背が高くなってきてるような・・・。
 
 
藪漕ぎすることわずか2分。
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あっ・・・
 
 
 
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出た~名物!!
 
高さ1.7m、幅員2.5m。朽ち果てた制限標識が緑の海の中に佇むその姿。この衝撃的なシーンは大変印象に残っていて、ぜひとも拝みたかったもの。
 
 
だが、相当に風化が進んでいる。
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まあまだ数年はもつだろうが、そのうち朽ちて落ちるんだろうな・・・。
 
 
 
ぬおぅ!
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グリーン・ヘルがホンキ出してきたか!?
 
 
 
 
 
が、それもつかの間。モーセの前の紅海のように藪は左右へ退いて行き、
 
 
 
 
 
そこに・・・
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逢いたかったぜ~!!
 
 
 
ヤフゥ~クオリティなのか写真がアップできなくなったのでやむを得ず
 
【2】に続く。