2014年5月4日に敢行したソロ煉瓦祭り・地獄篇。
宮田橋梁の記事で詳しく書いているのでここでは割愛するが、関ヶ原から長浜市の「国道東上坂」交差点付近までの国道365号線は、ほぼほぼ初代・東海道本線の線路跡を踏襲している。
今や普通に走っているだけではそれを偲ぶよすがは何もないが、「下」を探せば実は今でも、当時の線路下に水路を通す煉瓦製暗渠が現存しているのである…。
てなわけで今宵は、いくつかあるそれらの遺構の中でも異様なインパクトを誇る物件をご紹介。
ここらにあるらしい、というざっくりしたイメージだけでやってきたのだが、それっぽい流れが横切る箇所もないし、てんでわかりゃしねぇ(笑)。
ドコだよ?
1往復半した結果、まさか…ここ!?と無理やり車を停めたのが、コチラ。⇒http://www.its-mo.com/z-127335447-491086086-12.htm
この付近をご存じの方ならわかっていただけると思うが、車の流れは多く速く、しかも駐停車できるまともなスペースもほぼ皆無。探すのも停めるのも一苦労だ。
で…問題の場所…
捨てられたペットボトルとの対比でサイズ感が伝わるだろうか?
写真右上あたりは即、R365の長浜方面車線。ビュンビュン通過する車に怪訝な視線を浴びつつ接近。まさかまさか、こんなちっさい穴だって言うのかえ?
!!!
それなりに経験を積んだわたくし、殺風景なボックスカルバートに騙されはしない。このクッソ狭い暗渠の先にあるのは、紛れもない煉瓦アーチ!
ここで間違いなさそうだ。マジか~…。こんな狭い暗渠での煉瓦アーチは初めて見たよ~。
テンション、3割増!
行きかう車が切れた隙に、ガードレールを越えてひらり。国道に並走する川へと降りる。川床をじゃぶじゃぶ進んで、
確かこの辺…って、
嘘やろ!?(笑)
せッ、狭ッ!!
激狭…なのに背は高い。これはもう…暗渠ってよりもスリットだ。ドエライなぁコイツは。
進入してみてまた驚き。
滝って(笑)。
どういう理由かわからないが、けっこうな段差の滝ができていた。滝の上段は切石積みに。
そしてその上はもちろん、
煉瓦アーチ!
いや~こりゃあ凄いわ。自分史上もっとも細長い、線路下の煉瓦暗渠で間違いない。
全体を引きで。
この煉瓦アーチ部分が、もちろんかつての線路敷き。両側のコンクリート部分は、車道転換後のいつかの時点での後付けということになる。
入ってきた川側の護岸はちょっと古めの谷積みだったが、それでも昭和中期くらいだろうな~。
もちろん、滝を登りましたよ(笑)。わしゃあ鯉か!(爆)
最初覗き込んだのがアソコから、ってことになる。
このように両側をコンクリートで殺されているので、煉瓦の巻厚は不明。あえて言うけど(笑)、カマドウマさんたちタムロってますな。
極貧マグライト撮影で、振り返り。
コレはマニアックな物件やな~(笑)。
もちろん戻りには
滝を下らないとね、慎重に(笑)。
そうそう、忘れてた。
ジッサイ、どんなくらい狭いのかっつうと、
このくらいです。
わたくしもだいぶブヨってきたが、豊満な肉体、ダイナマイト・バディの方は厳しいかもね(爆)。
まあほぼ出オチ物件ではあったけど(笑)、楽しめた。
あっ、サワガニ(笑)。
以上、実験的手法にて完結(笑)。