大浜トンネル (高知県土佐清水市大浜) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2013年7月13日、2泊3日の家族旅行で行った四国、その初日夕方に通りかかった物件。
 
この日のネタではここの前に笹の越隧道一斗俵沈下橋、ここの後にマホーランカーブ(笑)。
 
 
 
今宵のお宿に向かって、高知県道27号足摺岬公園線を南下中。
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通りかかったトンネル。
 
いかに日本一巨大な水たまりがある県のケンミンとはいえ、海ナシ県には違いないので、海を見るとやっぱテンション上がる。
 
 
 
南側坑口。
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拙ブログでは「夜撮りシリーズ」くらいでしか登場しない類いの、実に普通な現代トンネルであります。
 
 
 
「大浜トンネル」という扁額…
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…よりも目立ってるものがありますな?
 
 
 
 
そう、これ。
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「ジョンマンロード」。
ジョン・ロードではございません(通じる人は…?笑)
 
ジョンマンロードってなんだ?と思った方、ピンときた方、どっちもいらっしゃるかと思われるが、まずこれはこの県道に与えられた愛称(どっからどこまでを指すのかは不明)。
 
「ジョンマン」とは、中濱萬次郎…すなわち「ジョン万次郎」のこと。ここからほど近い、現在の土佐清水市中浜が彼の出生地なのでありまして、地元の英雄…なのか有名人なのか、それにガッツリとちなんだ愛称となっております。
 
 
萬次郎が日本人として初めてアメリカ本土に渡った1841年から176年の今年。そのアメリカは何やらおかしなことになりかけてますけども…。大丈夫かね?
 
 
 
そうそう、関係ないけどジョン万次郎で思い出した。万次郎以前に鳥島に漂着し、12年間の無人島生活の末に帰還を果たした、同じく土佐の人「無人島長平」こと野村長平。この人を題材とした吉村昭の「漂流」は面白いですよ!
 
てか、個人的に吉村作品にハズレはないのでありますが、この趣味に片足突っ込んでる人間ならば、「高熱隧道」「闇を裂く道」は必読でありましょう。あとは当然(?)「羆嵐(くまあらし)」もね。
 
抑えた筆致で淡々と描写する、「事実をベースとする小説」。ノンフィクション好きな方ももちろん、絶対ハマる。
 
 
 
あーすいません。拙ブログでは珍しく、本のことを語ってしまいました。
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海は、眺めてるのが一番よ(笑)。
 
 
 
以上、ヘンな終わり方。