旧および旧々・上ノ瀬橋の遺構 【前篇】 (滋賀県高島市今津町藺生~梅原) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2012年4月5日、湖西~湖北徘徊。この日のネタは安曇川大橋保坂の煉瓦カルバート北川橋と、案外たくさん記事にしてる。
 
 
 
で、今回紹介するのは
 
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安曇川大橋の44分後に見つけたコレ。
 
 
なんか知らんが急にヤフゥ~地図が貼れなくなってたので、リンクだけ。場所はコチラ。
 
 
右に見えるは国道303号線が石田川を渡る上ノ瀬橋。福井県方向を見ている。そしてノートさんがいるのは…明らかな旧道、旧橋の遺構、その前。
 
 
 
こんな感じになっております。
 
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右カーブしながらの橋への進入。側壁に色鮮やかに残る警告矢印がグッとくる。
 
対岸も即左カーブと、確かに線形は悪い。確かにコレは線形改良の対象となったのも頷ける。
 
ちなみに、国道303号線の路線改良にまつわる記事も過去に少々書いてきた。寒風トンネル旧廃道と、目下最新の改良区間である海老坂トンネル旧道がそれで、この場所から1km少々福井県側へ進めば海老坂トンネル、という位置である。
 
 
残念ながら橋梁は撤去済み。親柱なども現存しておらず、ご覧のように両岸の橋台が残るのみ。コレが旧・上ノ瀬橋の遺構なのだろう。
 
 
で…不覚にも、まだ気づいてなかった。
最初の写真を見ても一目瞭然なのに。
 
 
 
 
 
ふと右見たら、
 
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(´゚ω゚):;*.:;ブッ
 
ナニコレー!完全に親柱やんかいさー!なんで今まで気づかんかった!?
 
 
 
 
状況的に、旧々橋の親柱ということになると思われるコイツ。
 
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旧橋と現道の間に、控えめに…しかしハッキリと在った。
 
 
 
 
シンプルながらも持ち送りの意匠が施されたそのデザイン。
 
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しかし残念ながら、2本ともに銘板は失われており、情報は得られなかった。
 
 
それを言うなら旧橋にもなんら文字情報はなかったわけで、この名称も現道の橋からの推測に過ぎないわけやけど。
 
 
 
その現橋。銘板によると
 
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1997年3月の竣工となっている。
 
先代はこの頃まで現役だったわけだが、先々代はいつごろの架橋だったのだろうか?親柱の意匠を見るに、昭和初期…下手したら大正橋梁だったかもな…。
 
 
 
此岸には
 
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石積み橋台もが美しく残っていたが、
 
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対岸には痕跡がない。
 
どうやら旧橋を架ける段階で失われてしまったような感じ…。
 
 
 
 
【後篇】では対岸の様子を。
 
分けるほどのネタでもないんですが、体力的に…(笑)。