滋賀県の北西の果て、まさに福井県との県境ほど近くに、極上の廃道が現存する。それがここ、国道303号線寒風トンネルの旧道。その味わい深さだけでなく、人生におけるターニングポイントとも言うべき出来事が起こった、ある意味忘れ難い廃道である。2009年8月14日探訪。
現在位置は西側の旧道分岐。左端に見えるのが現・寒風トンネルである。ちなみに銘板によると1980年1月の完成となっているので、探索時点で旧道落ち後ほぼ30年ということになる。
廃道となったのがどの時点かは不明。あいにくの天気だが、いざ、参る。
少し進むと右側に文政十三年の年号が入った道祖神碑が鎮座。個人的にはそこに「旅行安全~」と刻まれていたのが驚きだった。文政13年といえば1830年、江戸時代だが、旅行という言葉って割と最近の言葉のようなイメージがあったので。
振り返り。落石注意の標識とセンターライン。右側(寒風川)の路肩はだいぶ怪しくなっているが、実にイイ感じ!
改めて向き直り。いや~極上!そしてなんか見えてきた~。
廃橋キターー!しかしその手前に何か…!?
どっひょ~~ん!廃スカイライン!廃道初心者だった当時、けっこうビビった記憶があるなあ。今でもあるんだろうか…?