…と、以上は熊野川隧道の記事のイントロ。これらはすべて同じ日のネタなのだが、今回ご紹介するのは、この日最後のメイン・ターゲット。熊野川隧道を出て1時間25分後の17:01に到着した。
ちなみに、ここまで名前の出た物件、すべて同じ田辺市内。合併後の田辺市ときたら、いろんな意味で最強・最凶やね(笑)。
さて!場所だが、まずはコチラをご覧あれ。(手持ちの県別マップルより)
写真中央のバス停名称に注目!
地図には何も書かれていないが…わたくしの言わんとすることはおわかりですな?
わたくしがやってきたのは、
まさにこのバス停の場所。
そこは、こんな感じになっていた。
左右に走る道は、国道311号線の旧道とも言うべき熊野街道だ。
え?気になる?(笑)
はい、逆に熊野街道から見ますると…
こうなっております!
賢明なる拙ブログ読者諸兄諸姉におかれましては、察しをつけられていたであろう展開でしょうが(笑)。
そこには、
まごう事なき廃隧道が!
つまり、隧道は廃されたものの、バス停の名称としてはそのまま残っている、というわけ。
言うまでもなく、名称は
高尾隧道。右書きだ。
このことから考えても、おそらくは戦前の建造だと思われるが、調べてもはっきりしないのよね…。
さっそくに入ってみたいのだが、
しゅ~りょ~。
残念!封鎖されておりまする。
上が開いてるやん?とか言わない(笑)。
至近に複数の民家があるし、現に不審そうに見られた直後でもあったし(笑)。加えて夕闇が迫りつつある時刻。今夜のうちに滋賀まで帰らなアカンのだからして、
ここは外から見学。
なんだか、すごいよ?
この中央の溝はどういうこと?現役時代にはもちろん蓋があったんよね?もとより自動車が離合できる幅員はないのである意味大丈夫かもやけど、二輪車とか…怖いでしょうよ!!
さらに恐ろしいことにこの隧道…材木を積んだトラックとか通っていたらしいのだが…マジかよ?
この写真ではわかりにくいが、数十m奥で塞がれているようだ…が、なんとなくブルーシートっぽく見える。もちろんこの隧道、こんなに短くはない。
うーん…入れないにしても…
せめて反対側も見たいでしょ!
というわけで、
東側に開通した新高尾トンネルを抜けて、すぐを左折…
…したら…
チョー心細い道に(瀧汗)。
コレは左側の崖が強烈やったんで撮ったけど、基本的に写真撮ってる余裕がなかった。どってことない道に見えるかもしれないが、おなかの弱い我がノートさんには過酷な路面。しかも、どんどん暮れていくし…(泣)。ちなみに路肩の外側は、日置川の絶壁…だった気がする。
暮れゆく悪路をノロノロ進むこと約7分…行き止まりっぽい広場に出て…道が終わった。
あら?あらら?と思ったら…広場の奥のすみっこに…なにか…
あった。
反対側と同じ立入禁止看板。コレに間違いなし!
が…なんかエラいことに…?
ぐわ~!
あの僅かに見えるブルーシートが坑口部分なんだろうけど、上からの崩落土砂?でほぼお隠れ状態に。
や、もういいっす、この状態。
いろんな意味でお腹一杯っす(爆)
深入りせず、離脱。
真っ暗になった悪路を戻り…
生還。
坑口向かって右のガードレールの切れ目。あそこから這い出してきた(笑)。
これが高尾隧道に引導を渡した新高尾トンネルなわけだが、ちなみに
1997年2月に完成している。
ということは、訪ねた時点で旧道落ち後約16~7年が経過していたことになる。いつ廃されたのか、とかはわからないけど、南北のロケーションも含めて、強烈な印象を残した一洞でございました。
余談ながら…。ようやく帰路に着いて1時間後の18:30。
あれ?目から熱い汗が…どうしたんだろう…
しゃくり上げながらR169へ迂回し…19:21、やけくそで上滝トンネルに立ち寄り…
おウチに帰ったら、23:37でした~。
最後に改めて、高尾隧道。
電子地図だと、ゾンビのように生きております(笑)。
以上、完結。