東口橋 (石川県小松市滝ヶ原町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2014年5月25日、北陸OFF2日目。この日のネタで記事にしているのは、のこぎり橋和佐谷橋、解散後の無患子隧道ハニベ前バス停今宵ご紹介するのはのこぎり橋より前、この日の朝に訪ねた物件。
 
 
タメなく登場。
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コレであります。
 
 
 
 
で、こんなビジュアルだが、ちゃーんとお名前がある。
 
お名前は、
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東口橋。
 
コレはもちろん親柱ではない。よく見ると小さな文字で、「小松市指定文化財」と書かれている。文化財になるような橋には見えない?いやいや、んなことないのですよ(笑)。
 
その辺、後ほど。
 
 
上流側からの、サイドアングル。
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鋭い方は、もうおわかりですね~。
 
 
 
 
対岸からも一枚。
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こんなん、田舎に行ったらあちこちにあるやん?とか言わない(笑)。
 
そうそうないものですよ?ここいら(本州)じゃあ。
 
 
 
 
その正体が…
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見えて参りましたぞ。
 
 
 
 
そう、その正体は!
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石アーチ橋な~り~
 
本州では希少な石アーチ橋。わたくしもわずかながら経験値はあるけど、記事にしているのは花脊大布施の石アーチ橋だけかも?
 
そんな石アーチ橋が近接して5本も存在するという大変貴重なエリアがここ小松市滝ヶ原町であり、それらがまとめて「滝ヶ原アーチ石橋群」として、小松市指定文化財となっているのだった。石橋の大家である宮川さんの案内で、この日連れてきていただいたもので、ここが5本目だったりする(笑)。
 
 
拱頂部は、けっこう薄い。
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輪石は切石。拱頂石だけが少し突出しているのが面白い。
 
突出しているといえば、壁石の上部に棒状の石が一定間隔で突き出ているのがわかるだろうか。これは、地覆石を支えるためのもので、「貫石(ぬきいし)構造」と呼ばれ、滝ヶ原石橋群の特色となるものだそう。
 
えー、これらの知識は、別の場所に在った説明看板よりパクっております(笑)。
 
 
 
きれいな輪石に対して、
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壁石は(パッと見じゃ)けっこう素朴な感じに(悪くいえば雑に)積まれてる感があり、その対比がユニーク。
 
いや、いいなぁ…。このいかにも「人の手で造られた構造物」感が。
 
 
 
真下からのアーチ観察も素晴らしかったが、
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写真はいささか残念。もっとちゃんと撮れよ!あとレンズ汚すぎ(笑)。
 
 
 
 
最後に、下流側よりサイドアングル。
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全体に植生が旺盛で観察できるポイントが限られてはいたけど、それでも十分に素晴らしい石橋でありました~。
 
 
 
以上、完結。