【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

街の冷蔵庫と自転車に乗る人

〜食品ロスと貧困を救う仕組みは日本でもできる?

 

 

 

ニューヨークの街角に、誰でも使える冷蔵庫が置かれ、中には野菜やジュース、缶詰が並んでいる。名前は「コミュニティー・フリッジ(地域社会の冷蔵庫)」

 

余剰食品を寄付でき、必要な人が持ち帰れるシンプルな仕組みだ。地域住民やNPO、スーパーなどから寄付された食品が並び、食品ロス削減と、物価高で生活に苦しむ人を支える取り組みとして広がっているという。

 

ルールは、

・賞味期限内の商品であること

 

・必要な分だけ持ち帰ること これだけ。

 

匿名性があるため、支援を受けることへの心理的なハードルも下がる。地域の助け合いを可視化した仕組みと言えるだろう。

 

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もっとも、日本にこうした取り組みが無いわけではない。すでに困窮家庭に食料品を届ける「フードバンク」や、地域の子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」等が全国で広がっている。

 

余剰食品を活用しながら、地域で支え合うという点では、考え方の“根っこ”は同じである。

 

スーパーでも食品ロス対策は頭の痛い問題である。生モノは無理でも、乾物や飲料ならリスクは少ない。

 

食品流通の慣例で「返品制度」があるが、返されたメーカー側もその処理に困ることが多い。それなら少しでも世の中の役に立ちたいと思う企業も多いはず。

 

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一方で、日本で「街角の冷蔵庫」をそのまま導入するとなると、いくつか現実的な課題も見えてくる。

 

①それを食べて、もし事故があったら誰が責任を取る?

 

最大の問題は食品安全と責任の所在だ。もし寄付された食品が原因で食中毒が起きた場合、誰が責任を負うのか?品質管理を誰が担うのか?という問題もある。

 

日本の食品衛生の基準は厳しく、ここを曖昧にしたまま広げることは難しいだろう。

 

②その冷蔵庫の周りの治安が悪くなる、近所はやめて!

 

もう一つは、日本特有の文化的な側面だ。「自由に持っていっていい」と言われても遠慮してしまう人も多いし、逆に一部の人が必要以上に持ち帰る光景は想像に難くない。

 

☝️やることには賛成だが、自分の家のそばではやって欲しくない。

いわゆる『NOT IN MY BACK YARD (NIMBY)』という本音が飛び出してくる。

 

ニューヨークのコミュニティーフリッジ

 

これを始めたのは人権派弁護士が主宰するNPOである。

NYは日本の比ではない“イチャモン”がつくはずだ。

そんな中で100ヶ所も「社会の冷蔵庫」を設置する行動力には敬服する。

 

元スーパー社長として感じるのは、食べ物は「商品」であると同時に「資源」でもあるということ。NYの冷蔵庫は、それをどう地域で循環させるかという問いを私たちに投げかけている。

 

私も長年地域貢献をしてきたつもりだが、「何かあったらどうする?」というお決まりの理由で、様々な取り組みが立ち消えた記憶は多い。

 

👤「事なかれ主義」で止まる社会より、「まずはやってみよう」という社会の方が、少しだけ優しい気がする。

 

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はま寿司でノロウイルス食中毒発生

 

 

千葉県の寿司屋でノロウイルスを原因とした“食中毒”が発生し、この店は当面の間「営業禁止」の重い処分が保健所から出された。

 

2ヶ月連続で食中毒を出したことで、通常の処分より重いペナルティを受けたものだが、「当分の間」を過ぎても、度重なる食中毒事件は店の信用を一気に失墜する。

 

山梨でも同じように「忘れた頃に食中毒を出す寿司屋」があった。最近は落ち着いているようだが、その都度客が戻るのに時間が掛かったと聞く。

 

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私の経営していたスーパーでも、(100年で)過去一度だけ食中毒を出して「営業停止」の処分を受けたことがある。貝の刺身を食べた客が体調を崩し、病院(報告義務あり)→保健所→現場調査→処分となる。

 

普通に衛生管理をしていれば滅多に起きないが、それでも食品商売ではトラブルを「ゼロ」にはできない。

 

完全な細菌によるものばかりでなく、客のアレルギーや食べ合わせ、体調などでも具合が悪くなることだってある。

 

☝️処分の流れは…

 

「営業停止」は調査に来たその日を含めて3日間、売ってはいけないのは「刺身」だけ。あくまでも原因以外のカテゴリー商品は売ってもよく、想像するような「店を閉めて謹慎」などではない。消毒や再発防止策を提出して、お客さんに謝罪等をして騒ぎは終結していく。

 

一度出しただけでも店の存続に関わる「食中毒」、おまけに複数に被害が及ぶ「集団食中毒」ならほぼ店の経営は傾く。

 

食中毒を何度も出す店は、正直言って経営以前の問題と言わざるをえない。

 

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個人店に限らず、はま寿司などのチェーン店を含む全国の回転寿司でも「ノロウイルス食中毒」が多発している。

 

経験者はお分かりだと思うが、魚介類で当たると、悶絶の苦しみである。

 

・明らかに不潔な店は行かない

・入店時には手洗い or 手指消毒

・レーンよりタッチパネル注文を活用

・長時間回っている寿司は避ける

・取ったらすぐ食べる

・体調が悪い日は生ものは控えめに

 

☝️冷凍や加工処理済みの多い回転寿司でも起きる食中毒。

「たった一度」で店の信用が揺らぐ。それが食品商売の怖さです。

 

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インバウンド・リベンジで地元に逆転帰還!

地方では、「一度失敗した人」が再起することはとても難しい状況にあります。

私もまさにそこから抜け出そうとしていますが、どうしても地元では「黒歴史」として、腫れ物に触る(関わりたくない)という空気があります。

様々な理由で会社を畳んだり失敗した人が、違う土地に移って再スタートすることは良くあることです。

・ご迷惑をかけた人に合わせる顔がない…。
・人に何か言われている(気がする)
・家族に迷惑がかかる。
理由はよく分かります。

地方において「一度つまずいた人間」への視線が冷ややかになるのは、ある種、「共同体の防衛本能」のようなものでもあり、それを個人の力で覆すのは容易ではありません。

☝️しかし、「外(県外・全国・業界外)で圧倒的に評価され、“逆輸入”の形で地元の評価を書き換える」という手法は、歴史上の偉人や成功者が証明してきた逆転劇の形です。

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👤そこで私は、「敗者復活戦」のスキームをAIの力を借りて考察してみました。そしてそれを自分の行動指針にしています。

命名【インバウンド・リベンジ】

1. 閉ざされた場所を、外からの風で変える

周りの目が厳しい場所(地元等)でその視線と戦うのではなく、あえて遠く離れた場所で高く評価される道を選ぶ。外での実績がニュースとして地元に届くことで、それまでの認識をから、自然と「すごい人」へと書き換えていく。

2. 「逃げない、へこたれない」新しい再起の形

失敗した後は「姿を消す」しかないと思われるが、そこに「外で成功して堂々と戻る」という第三の選択肢を示す。

この「故郷に錦を飾る」という考え方は、挫折から立ち上がろうとする人の勇気になる新しいモデルである。

3. 外の評価は、イメージを一気に変えるパワーがある

本来は観光用語である「インバウンド」を、「外の評価を呼び込んで自分を立て直す」という全く別の意味として定義。「評価を呼び込む」ことから、外に出ていく「アウトバウンド」とは逆の戦略。

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👤ここでいう「リベンジ」とは、いわゆる“復讐”ではなく“落とし前”や“自分なりのけじめ”というニュアンスです。

☝️人生汚れてナンボです!

スネに傷持つ(私を含めた)皆さん、このままじゃ終われないでしょ?

あなたのインバウンドはどこから攻めますか?
部外・社外・業界外・県外・海外?それとも仮想空間からですか?

一緒に“インバウンド・リベンジ”を成功させましょう。

#リターンマッチ
#七転び八起き

 

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ガソリン価格 レギュラー201円、ハイオク212円、軽油187円

 

つい先日まで1リットル150円を切っていたガソリン価格、あれよという間に今では200円近くまでに急騰しました。

 

暫定税率が廃止され、満タンにしても5,000円ちょっとに下がって喜んでいたのに、以前より高くなってしまった「ぬか喜び」

 

原因はご存知「石油タンカーの通り道」が危険になってしまったことにあります。「備蓄を放出するから大丈夫」といわれても、今後のことが不安になれば“我れ先に”と買い占めや確保に走るのは人間の本能ともいえます。

 

少しでも安いうちに入れようと、近所のコストコのガソリンスタンドにも長い列ができています。

 

これからも石油製品の値上がりが予想されると報道されていますが、「こんなことってたまにあるよな…」と思う私です。

 

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ここで昭和の「オイルショック」を持ち出す自分も年を重ねたものですが、1973年、中東戦争がきっかけで石油価格が一気に4倍近くに跳ね上がって日本は大混乱に陥りました。

 

ガソリンや灯油が高騰し、物価がどんどん上がって経済も停滞。「狂乱物価」と呼ばれた時代です。その中でも一番印象に残っているのは「トイレットペーパー騒動」です。

 

「紙が不足する」という噂が広まり、主婦のみなさんがウチのスーパーにも殺到。トイレットペーパーがあっという間に売り切れになりました。

 

テレビでその様子が大々的に報じられると、全国で同じことが起きて、(根拠もないのに)洗剤や砂糖、醤油まで店頭から消えました。不安が不安を呼んで買い占めによる「人工的な品薄」です。

 

その後しばらくして、「あの騒ぎはなんだったの?」と思うくらいに商品が行き渡るようになり、ウチのスーパーの倉庫には売り切れないほどの砂糖や油・トイレットペーパーが納品されたことを覚えています(買い占め後なので売れずに不良在庫にw)

 

1979年の第二次オイルショックでも似たようなことがあり、歴史は本当に繰り返します。メディアの「大丈夫です!冷静な行動を」と言っている割にコメンテーターが不安を煽る“罠”に踊らされてはいけませんね。

 

パニックになって買い占めると、必要以上に価格が上がったり、本当に必要な人が困ったりしてしまいます。

 

キャベツが高騰した時も、なんとか“もやし”で凌いだり、使い方を工夫して乗り越えたものです。私たちは過去の教訓から知恵を身に付けたはず。同じ間違いをしてはいけません。

 

☝️きっと大丈夫。歴史から学んだ私たちなら、きっと上手くやれるはずです。

 

さて、納屋からチャリンコを引っ張り出して、近所のコンビニへ行くとしますか!

 

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セルフレジ万引きの手口と対策

 

 

ことの始めは、「コ◯ナ禍」における非接触決済の推進でキャッシュレスが普及。スーパーでは人手不足も相まって「セルフレジ」が登場、支払いだけを客が行う「セミセルフレジ」も増えたが、コスト減どころか返って高くつく始末。スーパーの迷走は続く…。

 

そんな中「万引き界隈」の人たちは、「レジ袋有料化によるマイバッグの普及」以来のチャンス到来とばかり、その手口を磨いてきた。取り締まる側のスーパーとの“イタチごっこ”ともいえる問題だが、予防すれば新たな手口を生み出すのは、他の犯罪と変わらない。

 

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☝Yahoo!ニュースにとても分かりやすく「万引きの手口」が紹介されていたので、ご関係者の方にシェアしたいと思います(笑)

 

 

①スキャンとばし

→商品のバーコードを読み取り(スキャン)しないでカゴに移す行為。手で隠したり、スキャンのカメラと違う位置を通す。スキャンしないと音がしないので、近くの従業員にはバレやすい。

 

②バーコード偽装(重ねスキャン)

→商品を重ねて、安い方のバーコードだけをスキャンしてカゴに移す。当初この手口に悩まされたスーパーは、セルフレジの上から監視カメラを付けて別室でチェックする店が増えたようです。要注意ですw

 

③未精算商品の持ち去り

→これがいわゆるこれまでの「万引き」です。マイバッグやポケットに商品を忍ばせて店を出ます。セルフレジの登場や人手不足に関わらず、クラシックな手口。すべては基本に戻れです。

 

④未精算退店

→③にも近い手口ですが、商品が入ったカートにマイバッグなどを乗せて、会計せずにそのまま脱出~逃走。スーパーは会計前後のカゴの色を変えたり、会計しないと店内から出られないレイアウトにして対抗しています。これ堂々とやるとなかなか声を掛けづらいものです。(内緒です)

 

⑤カート下の商品残し

→カートの下にお米やビールの箱売りなどを置いたまま、スキャンしないで持ち帰る手口。単価が高く被害も大きい…いちばん分かりやすい手口なので成功率は低いです。そばにいる従業員がすぐに“会計済み”のテープを貼りに来るでしょ?

 

⑥プリセットキー操作不正

→おっと、セルフレジ時代の新しい手口。スーパーの商品はバーコードのついてない(つけられない)野菜や惣菜のバラ売りもあります。とんかつを買ったのに安い野菜のタッチパネルを押せば、差額分ゲットです。

 

間違えても「機械がよくわからなくて…」とバックれる可能性大。「個数」を少なく申告するのも犯罪です。(でも8個を7個と打ったなら…ダメダメ!)

 

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この記事では、それぞれの手口に対するスーパー側の対応策(会計前後の重さなど)も書かれています。

 

ひと昔前は、警察に通報すると多大な時間や店の負担がありましたが、今では警察もすぐやってきてテキバキ処理をしてくれるので、スーパーはバンバン警察に通報します。

 

泣き落としや“出来ごころ”は通用しません。そして「身元引受人」を求められますから、必ず家族にバレます。

 

いくら盗んでも、いいところ5,000円、万引きはコスパが悪い“犯罪(窃盗)”です!

 

もっと別のところでドキドキしましょうね(^_-)-☆

 

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旅先スーパーで地域差感じるイラスト

 

旅先や出張先でスーパーマーケットに入ることがある。全国どこでも(大体同じ)コンビニではなく、いわゆるローカルスーパーだ。

 

👤外食しようと思ったけど、スーパーの方が安いから…

 

👤この地域ならではの食べ物が売っているかもしれない

 

👤地方のスーパーマーケットを見るのが好きだから

 

理由は様々でも、いつもと違う土地のスーパーは、その“土地がら”が出て面白い。

 

私も仕事でいろんな土地に行くが、(調査も兼ねて)できるだけその土地のスーパーを覗くようにしている。

 

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・海に近い(特に日本海沿いの)スーパーのお刺身コーナーは、何となく白い→鮮度の良い白身の魚が多い(地場の回転寿司も同様)

 

・うなぎの蒲焼き、関西圏は頭がついたまま。開き方も関東は背から、関西は腹からと逆。

 

・なんか豆腐(一丁)の大きさが違うぞ!関西の方がデカい

 

・山梨のスーパーには、それほど「ほうとう」の麺は売ってない(笑)

 

・食パンの「8枚切り」が売ってない。それより「5枚切り」ってなんだ(@_@)

 

・頼むから「刺身」に甘い醤油を付けないでください

 

・「おにぎり」と「おむすび」の違いがわからない(^^;

 

☝️普段偉そうにスーパーのことを語る私も、実は「なぜそうなのか?」を説明できないことばかりである。

 

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縦に長い島国「日本」、その食の特徴も土地の歴史や文化に影響を受けています。

 

観光地の名所を回るより、地元のスーパーに入る方が、その土地の暮らしが理解できるかも知れません。

 

「ようこそいらっしゃいました!」

と言いながら、

 

「よそ者め、お前に何がわかる?」

と圧をかけられている…。そんな空気(笑)

 

そして少しだけ“よそ者”の疎外感を味わうことになる。

 

それもまた旅の醍醐味です。

 

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弁当の陳列棚、色とりどりの幕の内弁当
 

 

 

ネットで見つけた、仕出しやテイクアウトを扱う「弁当店」の倒産増加の記事。

私もスーパー経営時代には『大盛り298円弁当』という、年間100万食(3億円)を売り上げた大ヒット商品でお客さんを集めていた。いわば“敵側”の人間だった。
 
安く売るにはそれなりの“ノウハウ”もあった。そしてその副作用で近所の弁当屋を閉店に追い込んだことも事実。今でもラ・ムーでは「198円弁当」が人気である
 
「激安弁当」のことを書いた記事をもう一度載せたいと思う。「安く売る側も潰れた」という当事者の思い出話として…。

298円弁当は「やまと」の活力源
 
 
【大盛り298円弁当のからくり】

美味しそうじゃありませんか?

少し前の話ですが、ウチの店ではご飯も大盛り350gで298円(写真は被災地への義援金付きで300円)のお弁当を売っていました。お昼時には売場に人だかりができ、巡回中のお巡りさんやタクシーの運転手さんもレジに並ぶほど (笑)。年間100万食も売れて単品売上げ3億円!まさに弱者のPB(プライベートブランド)でした。
 
当時、売上げが低迷していた弊社は、愛知県で弁当が評判のスーパーへ視察に行った。「ウチでも売れないか…」それまでのスーパーの弁当は、10個定価の480円で並べ、5個が定価で売れ、3個が2割引、1個は半額、そして1つは廃棄、それでも弁当は儲かる!(粗利益50%)こんなイメージ。
 
「値引きや廃棄をなくせば粗利25%(75円)にしても480円の弁当より利益額が取れる!
嫌がるスタッフを納得させ販売を開始した。
お客さんをビックリさせるため、パックから頭と尻尾をわざと出した「焼サンマ弁当」も登場し、メニューは全部で20種類を超えた。
 
材料原価の中で一番高いのは「ご飯」である。レンジでチンしなくても美味しいように、水分を少し多くして店内で炊飯した。冷めても美味しい家のご飯と同じ、おかずも100万食も売れるとなれば取引先から良い条件で提案がもらえ、総売上の1割を占めるトンカツや唐揚げの肉も超格安で仕入れることができた。それに家庭の生ゴミからできた肥料で作った不揃いの野菜たちも、食材としては優等生だ。
 
トレーは一種類のみ、斜めに仕切り線の入った弁当容器を持つ時、お客さん全員がご飯の重みで折れ曲がるトレーを両手で支え、その重さを感じる。まさに「重さとは価値」なのである。
 
高齢者のパートさんやハンディのある従業員が、掛かりっ切りでご飯を盛る🍚人にパワーを与える仕事は作る側も元気になる。売り切ることによって雇用も守れる。デメリットはもう「季節の彩り弁当」とか「ヘルシー弁当」が売れないことだ。栄養のバランスは二の次で空腹を満たすことがミッションである。
倒産してから「お金がない時、お弁当のお世話になりました🙏🏻」との手紙も届いた💧
 
登時バカにしていた競合店もマネをして298円弁当を販売したり、店の前に弁当屋が出来たりしたが、全く影響なく売れ続けた。それが後に「ヴァンフォーレ甲府応援どんぶり」(既出)にも繋がっていった。
 
今も安い弁当がメディアで紹介されるが、普通のスーパーでも「廃棄ロス」が減れば、弁当も惣菜もお刺身も、もっと安く売れるのになぁ…って思います。
 
(ちなみに大手飲料メーカーの「弁当をよく買う顧客名簿を買いたい!」との美味しい依頼は、当然お断りしました〜(^_−)−☆)
 
※2022年9月投稿

 

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食品値上がり率ランキング表

 

 

私がスーパーを経営していた頃、「値上げ」は一番頭の痛いニュースでした。チラシの価格を決めた翌日に、仕入れ値が上がることも珍しくありません。

 

そんな値上げラッシュですが、「この5年間で一番値上がりした食品」というランキングを見つけました。

 

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👤ランキング記事を見た私の素直な感想を言えば…

 

【1位】1位のお米は納得だよな…。普通に買おうとすれば、まだ5kgで税込み3,000円台半ば。これじゃ頻繁には買えないわ。

 

ちなみにウチの近所のコスモスドラッグでは、まだたまに「備蓄米」を1,980円で売るのでそれを購入しています(^^;

 

【3位】玉ねぎなんか「詰め放題」で買えたのに、今では「量り売り」してる(驚)。玉のサイズも小さいし、トレーに乗せてパックして売る時代が来るなんて…。『じゃが・玉(ネギ)・にんじん』は価格が安定しているから、野菜が高い時によくチラシ広告に入れたのに。

 

【4位】確かに卵は高くなった。肌感では1パック100円は高くなった。価格を抑えるために、これまで加工用に回していた「小玉卵」も売り出して、パックの中で泳いでるわ(笑)

 

【5位】コーヒー豆が値上がりすれば、庶民の味方「インスタントコーヒー」も上がるのは当然。分かっちゃいるが、これまで1ビン278円の粉コーヒーが、今では600円弱。一気に2倍になった私のコーヒーは、最近は「超アメリカン」である。

 

【7位】食用油・マヨネーズの値上がり

これはもう「コスモス」などのディスカウントドラッグストアでPB商品を買うことで凌いでる。オリーブオイルなんか手が出なくても、知恵を絞れば乗り切れるぞ!

 

【8位】みかん、オレンジ、りんご?

最近食べた記憶がない。最後に食べたフルーツは、クリスマスケーキのいちご(^^;

 

【9位】鮭、さばも値上がりしたなぁ…。

前は「1切れ98円」で特売していたけど、今じゃその半分の薄さで200円。刺身なんかも値上がりして、よほどの記念日でなきゃ食べられなくなりました。

 

☝️まあ、値上がりを上回る収入があればいいのですが、そうそううまくは収まりません。

 

何やら春(4月)からもまた食品が値上がりするようです。

 

こうして日本人は、意図せず健康的な食生活になっていくのでしょうか。

さあ、今日からまたダイエットですよ!

 

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店員が客にいちごを渡す

 

昨年4月から施行された、いわゆる「カスハラ条例」。もうすぐ1年が経ちますが、実際の現場では効果があったのでしょうか。

 

そもそもこれは、店のスタッフに対する理不尽な言動や暴力行為を抑止するためのものです。しかし統計を見ると、「減った」という実感はまだ限定的とのこと。条例は“処罰”よりも“防止や周知”の効果が大きいからです。

 

そもそも、ルールを飛び越えてくる人に抑止効果はありません。どんな状況でも自分が正しいのですから。

 

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☝️では、本当に怖いのは誰か?

 

現場が長い私の経験上、一番怖いのは、「大声を出す見知らぬ客」でなく、「常連客がクレーマーに変わること」です。

 

これはとても厄介です、なぜなら店は「売り上げ」と「信用」を一気に失ってしまうからです。

 

 

👤常連客はその店との付き合いが長く、歴代の店長とも顔見知り。出世した社員を見る目は、もはや「母」のそれ。

 

👤常連客は店の従業員と顔馴染みなので、過去の不祥事や内緒話もパートさんと共有している場合が多い。

 

👤常連客は近所に競合店が出店しても、決して離れない。そればかりか競合店に行って「生きた情報」を提供してくれる。

 

※ちなみにスーパーにおける「上得意客」とは、一週間に3回以上来店し、クーポンやイベント販促への参加率が高く、特売品以外の商品購買率が高い顧客(→ここ大事)である。

 

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☝️さて、この様な店にとって大切な「常連客」が、その店のファンから“アンチ”になるケースを私は何度も見てきた。

 

①店の混雑時、他のレジ待ちの客を優先的に(自分より先に)、会計へと誘導する常連客。不慣れなアルバイトは必死で、「申し訳ございません」「助かります」の感謝の言葉もなく無視された。

 

②長年通えば、買った商品が傷んでいることもある。他のお客さんに同じ思いをさせたくないと従業員に伝えたら、「返金にはレシートが必要です」と疑いの目で見られた。

 

③何も知らない私服警備員に、「馴れ馴れしいから万引きに違いない」と疑われた(様な気がした)。

 

これで店は年間売り上げ50万円(約1万円/週)の「得意客」を競合店に奪われることになる。

 

それを指導されたアルバイトはいとも簡単に辞めてしまい、「人手不足解消のための条例じゃなかったのか?」と落ち込む店長の気持ちを思うと忍びない。

 

セルフレジ・無人販売・人手不足・配膳ロボット・チャットによるクレーム窓口etc.

 

「常連客と店との繋がり」は、“諸刃の剣”ともいえる関係である。

 

小売店や飲食店から「人」が消えれば、「カスハラ」もなくなるはずなのだが…。

 

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中小企業の労働生産性向上とデジタル改革

中小企業経営者や人事担当者向けのWEBメディア「JOB Scope マガジン」

ジャーナリストの吉田典史氏の取材で、私のスーパー経営時代の「労働生産性」について紹介されました。

今、大手のスーパーは、AIを駆使して機械化・ロボット化を進めて「効率」を高めています。しかし、中小企業は大手と同じような投資や人材の投入はできません。

多くの企業で「生産性=IT化・効率化」と考えられがちですが、現場で経営をしてきた実感から言うと、それだけではありません。

今回の特集では、次の4つの視点から書きました。

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【特集】中小企業の「労働生産性」とは?

(その1)
労働生産性は作業効率やITデジタル化だけではない。

 


(その2)
生産性を上げるのは、結局のところ「トータルプロデュース」です。

 


(その3)

労働生産性を上げると必ず「何か失う人」が生じます。

 


(その4)
「縁切り」の覚悟と配慮が、存続と生産性向上の鍵。

 


👤全4話の特集です。
ご興味と関心がありましたら、ぜひご覧ください!

 

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