「はま寿司」が、夜10時からの店内飲食に対して、一律7%を加算する「深夜料金」の導入を発表した。
ニュースを見て、「ついに来たか」と思った方や、「日本に馴染むのか?」などと感じた方がいるかもしれない。
しかし経営的に考えれば、スタッフに「割増し賃金」を払うのだから、その分を加算することは決して“理不尽”なことではない。これは値上げではなく、「ダイナミック・プライシング(変動価格制)」と言えなくもない。
深夜営業は、昼間と同じように見えて、実はコスト構造がまったく違ってくる。(人件費ばかりでなく)働き手は少なく、教育にも手間がかかる。その上、来店客数は限られ効率も下がる。防犯面の配慮も必要だ。
つまり、同じ一皿を出していても、掛かるコストが違うということ。それなのに日本ではこれまで、その差を「企業努力」という理念で吸収してきた。
これまでは、「価格はなるべく変えない+お客様に負担をかけない」、それが“美徳”のように語られてきた。しかしそれも限界、はま寿司は他社に先駆けて「深夜料金」の導入に踏み切ったのである。
調べてみると、時間帯や曜日によって価格を変える仕組みは、諸外国では意外とポピュラーである。
週末や祝日に「サーチャージーを設ける飲食店もあるし、深夜帯に追加料金を設定するのも当たり前。背景にあるのは、「コストが違えば価格も違う」という、とてもシンプルな考え方であり、客側もそれを受け入れているという現実がある。
今回、はま寿司が行ったのは、価格を一律に上げることではなく、「時間帯で分けた」ことだ。
昼間に利用すれば従来通り。方や深夜の利便性を選べば、少し負担が増える。
もちろん反発もあるだろう。それでも、やみくもに“値上げ”するより、サービスの質を落とさず、働く人を守りながら続けていくために、価格の仕組みを見直す。そう考えれば、今回の動きは一つの「転換点」にも思える。
「はま寿司」に続く会社が出てくるかどうか?
今後も注目していきたい。
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☝️では、スーパーマーケットでは導入できるだろうか?
深夜営業や24時間営業、年末年始営業。
スーパーだって時間帯や時期によって、掛かるコストは大きく違ってくる。
しかし、価格は「いつでも同じ」。むしろ夕方には値引きシールを貼るのが当たり前になっている(笑)
現在は、トライアルを始めとして、「24時間営業」の店も多い。きっと本音は、「深夜帯(0時〜5時)くらいサービス料10%上乗せしたい…」と思っているに違いない。
スーパーへの導入は、まだ少し先になりそうである。
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📘 元・倒産社長 小林 久 公式サイト
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