格差と戦争にNO! -180ページ目

【報告】2008年5・3憲法集会(日比谷)

五・三憲法集会(日比谷)



5月3日、「生かそう憲法 輝け九条 2008年5・3憲法集会&パレード 武力で平和はつくれない STOP!海外派兵恒久法」が日比谷公会堂で開かれ、4300人(主催者発表)が集まった。集会では、湯川れい子さん、アン・ライトさん(元米陸軍大佐、元外交官)が発言。

広島から幕張へ向けて歩いてきたピースウォーク一行が登壇。学生や外国人などが、平和をめざし九条改悪に反対する思いを語った。

【報告】4・30全都野宿労働者メーデー

4・30全都野宿労働者メーデー


4月30日、全都野宿労働者メーデーが新宿・柏木公園で開かれ、220人の野宿労働者、支援の仲間が参加した。今年は東京東部圏、西部圏に加え、三多摩地域の仲間が参加して実行委員会が作られた。
 これまで山谷で年末に白手帳(日雇労働者被雇用保険者手帳)所持者に支給されていた「モチ代」(年末一時金)の廃止が3月に一方的に通告されるなど、行政による労働者切捨ての動きが強まっている。
 また、正月には練馬区の「さくらハウス」で殺人事件が起きたが、その背景には「貧困ビジネス」と呼ぶべき劣悪な「施設」への収容を優先する行政の施策がある。



集会では、最初にメーデー宣言が読み上げられ、生存権・居住権の獲得をめざすたたかいが呼びかけられた。
 西部圏から、杉並、中野、渋谷・新宿・池袋の仲間が発言。中野夜回りの会は「三千円アパート事業で、中野でも野宿者の数は激減した。だが、入居後のフォローアップが十分ではなく、仕事も不安定就労。このため、アパートでの孤独死、アパートを放棄しての再野宿化が起きている」
 東部圏から、上野、山谷、隅田川、竪川河川敷の仲間から発言。初参加の仲間も発言に立った。
 たてやまの仲間は「山谷争議団、全国の仲間の支援で今日まで強制撤去を阻止している。心から感謝したい」
 隅田川から参加した仲間は「今日は30人で参加した。生活保護集団申請に取り組んでいる。居住権は誰にとっても必要。奪われてはならない。
 寮に入れば生活保護費13万円がピンハネされ、飯場ではタダ働きをさせられる。居住権を何があっても取り戻す基本的なもの」
 続いて、市部(三多摩)から立川、三鷹の仲間がアピールした。






 デモでは都庁前で立ち止まり、怒りの声をたたきつけた。
 解散集会では、「さくらハウス殺人事件」から貧困と生活保護を考える会がアピールした。

【報告】4・29反「昭和の日」行動

4・29

反「昭和の日」行動


祝日法改悪で「昭和の日」となって2回目の4月29日、許すな!歴史の偽造と環境破壊4・29反「昭和の日」行動が都内で行われた。
 集会では、林博史さん(現代史、戦争・軍隊論)と天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室)が講演した。


 林さんは「四月五日共同通信で、日本の降伏直前に政府が全ての証拠の焼却を指示していたことが報じられた。菊の紋章を削り、天皇と軍との関係を示す証拠は焼却しろと指示していた。敗戦と同時に歴史の偽造は始まった。
 美化される特攻隊も、志願せぜるを得ない状況に追い込まれた。沖縄戦『集団自決』と同じ。
 文部省の検定は、被害者の証言は信用できないという右派の主張そのまま。

 日本の戦争観には問題がある。戦争が悪だとして、個人の責任が曖昧になる。
 国際的に『慰安婦』問題は全ての戦時性暴力の全身と認識されている。またこれは現在の人身売買問題とつながっている。
 安倍前首相は戦争を正当化しようとすればするほど、米中を攻撃することになった。
 敗戦時に内務省の警務課長として資料焼却を指示したのが町村金五。2000年につくる会教科書を合格させた文部相が息子の町村信孝。父の戦争犯罪を息子が隠蔽している構図。
 なぜ天皇制が存続したが。米軍の日本人捕虜で尋問で、戦争賛成も反対も天皇は自分と同じように考えていると主張した。
 教え子の学生でもひどい労働をさせられながら、バイトに同じ給料を払ったら経営が成り立たないと言う。
 お上と同じ考えに立つ、ここに天皇制が残っている原因がある。日本は民主化の点で台湾・韓国より遅れている。権力の交代が必要だ」


集会後、デモへ。サミット警備の「練習」か。デモ隊の数倍の機動隊・私服警官に包囲される中、靖国神社までデモを行い、「昭和の日」に抗議した。