【報告】4・30全都野宿労働者メーデー
4・30全都野宿労働者メーデー
4月30日、全都野宿労働者メーデーが新宿・柏木公園で開かれ、220人の野宿労働者、支援の仲間が参加した。今年は東京東部圏、西部圏に加え、三多摩地域の仲間が参加して実行委員会が作られた。
これまで山谷で年末に白手帳(日雇労働者被雇用保険者手帳)所持者に支給されていた「モチ代」(年末一時金)の廃止が3月に一方的に通告されるなど、行政による労働者切捨ての動きが強まっている。
また、正月には練馬区の「さくらハウス」で殺人事件が起きたが、その背景には「貧困ビジネス」と呼ぶべき劣悪な「施設」への収容を優先する行政の施策がある。
集会では、最初にメーデー宣言が読み上げられ、生存権・居住権の獲得をめざすたたかいが呼びかけられた。
西部圏から、杉並、中野、渋谷・新宿・池袋の仲間が発言。中野夜回りの会は「三千円アパート事業で、中野でも野宿者の数は激減した。だが、入居後のフォローアップが十分ではなく、仕事も不安定就労。このため、アパートでの孤独死、アパートを放棄しての再野宿化が起きている」
東部圏から、上野、山谷、隅田川、竪川河川敷の仲間から発言。初参加の仲間も発言に立った。
たてやまの仲間は「山谷争議団、全国の仲間の支援で今日まで強制撤去を阻止している。心から感謝したい」
隅田川から参加した仲間は「今日は30人で参加した。生活保護集団申請に取り組んでいる。居住権は誰にとっても必要。奪われてはならない。
寮に入れば生活保護費13万円がピンハネされ、飯場ではタダ働きをさせられる。居住権を何があっても取り戻す基本的なもの」
続いて、市部(三多摩)から立川、三鷹の仲間がアピールした。
デモでは都庁前で立ち止まり、怒りの声をたたきつけた。
解散集会では、「さくらハウス殺人事件」から貧困と生活保護を考える会がアピールした。