【報告】「復帰」36年を問う!沖縄の基地強化を許さない東京集会
「復帰」36年を問う!沖縄の基地強化を許さない東京集会
5月15日、「復帰」36年を問う!沖縄の基地強化を許さない東京集会が東京・中野で開かれた。主催は沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック。
集会では主催者が72年5・15をふりかえり、また参加者には当時生まれていない10代20代の参加者も。
最初に、ジュゴン調査隊の活動を取り上げた沖縄のテレビ番組が上映された。
続いて、有銘政夫さん(反戦地主)が沖縄からの訴え。敗戦をサイパンで迎えた有銘さんはサイパンでの「集団自決」など自らの戦争体験、それを原点に反戦地主として活動してきた半生について語った。
「二度の米軍用地特措法改悪で、抵抗する手段が奪われた。だが、2012年には20年の軍用地契約が切れる。前回九二年の時は契約地主から15人が契約を拒否して反戦地主になった。反戦地主のたたかいが続く限り、この機会をとらえ反撃態勢をつくっていく」と辺野古のたたかいと連携し、基地強化に対してたたかい続けていくことを訴えた。
【報告】5・11G8サミット労働相会合反対&新潟独立メーデー
5・11G8サミット労働相会合反対&新潟独立メーデーを闘う
5月11日からG8サミット労働大臣会合が、新潟市の朱鷺メッセで三日間開かれた。まさにその初日、G8サミット反対&独立メーデーの集会・デモが新潟市で開かれた。主催は新潟の有志で準備してきた「どうなってるの? ワークライフバランス」実行委員会。参加者45人。
まず10時から新潟駅近くの弁天公園にてトークライブがはじまる。最初から発言枠を設けないフリートーク形式だ。新潟市からは、まず女性ユニオンが「パート労働者の争議において雇用者が『どうせパートだろ』なる発言をした。パート労働者は人間あつかいされないのか」との報告。さらに野宿者支援運動をしている市民運動からは「在日・在住外国人へ不安定雇用が強いられている現状と、サミット警備によって外国人への締めつけが厳しくなっている」旨の報告がなされた。これらを受け参加者の皆も口々に怒りを表した。
郵政ユニオンからの「民営化による雇用環境の悪化がなされ、さらには非正規雇用層が増大させられている」現状と、「三三年ぶりとも言われる四・三ストをうちぬいた」という報告に皆が拍手喝采。また途中から県職労非常勤分会の皆が会議を中断し、この集会に合流するために駆けつけてくれたこともわれわれには非常にうれしいことであった。団結と連帯の重要性を認識した。
さらに反原発をたたかう市民団体から「地震によってボロボロになった柏崎原発の立地段階からの脆弱性の指摘がなされ、運転再開などありえない」との発言を受けた。その被災地の柏崎からは、家屋解体作業に従事する立場からアスベスト被害の問題が指摘された。さらに柏崎からは「被曝労働者が四次請け、五次請けで、極めて弱い立場におかれている。被災地全体で商店などの廃業などが相次ぎ、失業者が増大している現状があり、震災後、今になって現実をまのあたりにしてのストレスや、PTSDが増えている実態」を報告した。
行動参加者は新潟には限らなかった。富山から、長野県松本から、名古屋からは氷河期世代ユニオン、そして東京からはフリーター労組の仲間やATTACと、多くの参加があった。フリーター全般労組ガソリンスタンドユニオンからは「スタンドセルフ化の名のもと、一方的に解雇され、超過勤務手当も支払われず、使用者である関東礦油相手に争議を闘っている」ことが報告された。彼ら青年労働者たちの闘いが、新潟の労働者に勇気を与えてくれたことは言うまでもない。集会カンパは全額フリーター労組ガソリンスタンドユニオンへ充てられることが確認された。
その後、新潟市の繁華街である万代シティまでデモ行進。途中、ファストフード店などで労働者へ連帯アピールをし、数人の従業員から手を振られる場面もあった。デモの後、万代シティにおいて一時間のアピール行動をうち抜いた。
そのG8サミット労働相会合だが、G8からの大臣の出席は日本の舛添だけだった。内容といえば〈議長総括は、「格差解消に向けたG8労働・雇用大臣の決意」であると言える〉としているものの、その内実はグローバル化に合わせた人材確保を前提としたものであり、労働市場の国際化をめざすものだ。国内外の労働者を問わず、さまざまな労働条件が地盤沈下おこすことは必至なのだ。この上での格差解消策など何をしようというのだろうか?市場原理主義を突破し、多くの人々が広く連帯する社会を構築する闘いが必要であろう。
さらには今回のサミットについては、昨秋から対テロ訓練や機動隊による対デモ訓練をがんがんメディアで流していたのだが、駅前での警官のみせつけ的過剰配置を除くと、海や河川での警備に力を入れていたようである。しかし、もっとも許されないことは、県警警備警察が外国人宿泊者のパスポートのコピーを各宿泊施設に求めていたことである。これは明確な人権侵害ではないか!このような予防弾圧については断固として声を上げなければならない。
なお、労働大臣会合の三日間は開催地付近への乗り入れ規制などもあり、街中の買い物客は二割減だったそうだ。実際「いつもよりすっごく少ないなあ」と思っていたのだが、新潟ではめずらしい過剰警備に客足も少なくなるのは当然だ。飲食店などの商店はもちろん、タクシーの客も閑散で、不満の声も聞かれた。世界のトップの少人数の謀議に「経済効果」なんてあったもんじゃないのだ。
(柏崎・A)
【報告】5・3自由と生存のメーデーに千人
5・3自由と生存のメーデー
5月3日、東京・大久保で、フリーターなど非正規労働者、不安定層の若者によるインディーズ(独立)系メーデーとして、フリーター全般労働組合が呼びかけた「自由と生存のメーデー」が開かれ「プレカリアートは増殖/連結する」の言葉通り、社会的関心と運動の広がりを反映し参加者も増加した。た。大久保で開かれたメーデー宣言集会は、会場が直ぐ満杯になり、外まであふれた。
集会では、最初にヨーロッパのメーデーへの派遣報告、福岡、熊本などのメーデーの映像を上映。続いて、京都、名古屋など各地の独立系メーデーの報告が行われた。
札幌からは「プレカリアート、アイヌ、セクシャルマイノリティの権利を求めて四月二十九日メーデーを行い、世界メーデーのための札幌宣言を出した」
福岡では公園の外に出ようとした参加者五十人が福岡県警によって公園内に閉じ込められる弾圧が行われた。この福岡メーデー弾圧への抗議声明が読み上げられた。
大平フリーター労組委員長は「先日、百回目の団交を行った。労組には団交権がある。
米国では貧困者の行き先が軍隊だけになっている。生存権だけでなく、幸福追求権、自由権を取る」
反天連、氷河期世代ユニオン、女性ユニオン東京などが連帯挨拶。
バイトの解雇争議を闘っているガソリンスタンドユニオンは「『バイトも社員も人間』と言ったら、会社の人間に鼻で笑われた。闘うことは楽しい。労組にはいろんな仲間がいる。変えられない、生きられないと思っているのを変えていきましょう」と訴え、大きな拍手につつまれた。
集会後、千人の参加者が新宿アルタ前までの二時間のサウンドデモ=写真。大きなサウンドと生きる権利を求める叫びは、沿道の人々の注目を集めた。