東証大引け、小幅続伸 円安好感、高値警戒などで上値重く
東証大引け、小幅続伸 円安好感、高値警戒などで上値重く
平成22年11月11日
9,861.46
▲ +30.94 (+0.315%)
始値 9,878.11
高値 9,885.37
安値 9,834.82
東証大引け、小幅続伸 円安好感、高値警戒などで上値重く
11日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸した。終値は前日比30円94銭(0.31%)高の9861円46銭だった。円相場が1ドル=82円台に下落したことで、キヤノンなど輸出関連株が買われたほか、前日に続いてメガバンク3行を含む銀行株や証券株が上げた。一方、韓国で今夜開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)など重要イベントの内容を見極めたいとのムードが広がったほか、株価指数オプション11月物の特別清算指数(SQ)算出を12日に控えていることもあり、全般に模様眺め気分が強く、上値の重さが目立った。
きょうの値幅(取引時間中の高値と安値の差)は約50円と小幅にとどまった。株式相場が上昇基調を強めた今月2日から前日まで日経平均はすでに700円近く上げ、心理的節目の1万円をうかがう水準に達している。「日経平均が1万円を超えれば戻り売りの圧力が高まるとみられ、高値警戒感は根強い」(みずほ証券の瀬川剛エクイティストラテジスト)との指摘があった。
東証株価指数(TOPIX)も小幅続伸した。業種別TOPIX(全33業種)は22業種が上げた。上昇率の上位は「証券商品先物」や「その他金融業」「空運業」などだった。
東証1部の売買代金は概算で1兆2814億円、売買高は19億4974万株で、いずれも前日を下回った。東証1部の値上がり銘柄数は875、値下がりは638、変わらずは145だった。
ソニー、コニカミノルなど輸出関連株が上げた。消費者金融株がにぎわい、プロミスは14%強、アイフルが21%弱上昇した。自動車株も総じて高く、富士重は年初来高値を更新した。半面、コマツが小幅安となったほか、前日発表の2011年3月期の業績見通しが市場予想に届かなかった島津が7営業日ぶりに反落した。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに小反落。日精機、稀元素が下げ、ラオックス、イノテックが上げた。〔日経QUICKニュース〕 (11/11 15:30) NIKKEI NET
外為17時 円、82円台前半に続落 対ユーロは113円台前半
2010/11/12 8:07現在(単位:円)
82.47 - 82.50
▲ + 0.25 ( + 0.304% )
11日の東京外国為替市場で、円相場は続落。日本時間17時時点では1ドル=82円22~25銭前後と、前日の同時点と比べ40銭の円安・ドル高水準だった。米国で強めの経済指標が続いていることに加え、米金利の上昇傾向で日米金利差が拡大するとの見方から対ドルでの円売りが優勢だった。ただ、国内輸出企業の円買い・ドル売りが入り、円の下値は限られた。
前日のニューヨーク市場では円が82円80銭まで下落し、10月7日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付けた。心理的な節目の82円を下回ったことで円の先高観がひとまず後退し、東京市場でも円は82円台の安値圏で推移した。
一方、午前を中心に国内輸出企業の円買い・ドル売りが目立ち、円は82円04銭程度まで下げ幅を縮める場面があった。午後は一時82円30銭程度まで売られたが、前日の海外安値よりは高い水準を維持した。
きょうは米国の外為・債券市場がベテランズ・デーの祝日で休場となるほか、11~12日に韓国のソウルで20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開かれるとあって、全般に様子見ムードも強かった。9~17時の円の値幅は26銭程度。
円は対ユーロでも続落。17時時点では1ユーロ=113円27~30銭程度と、前日の同時点と比べ50銭の円安・ユーロ高水準だった。対ドルでの円安につれて円売り・ユーロ買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで小幅ながら4日続落。17時時点では1ユーロ=1.3774~77ドル前後と、前日の同時点と比べ0.0009ドルのユーロ安・ドル高水準だった。アイルランドやポルトガルの財政問題への懸念が強まり、ユーロの上値は重かった。一方、最近の急速なユーロ安の反動で買い戻され、上昇に転じる場面もあった。〔日経QUICKニュース〕 (11/11 17:24) NIKKEI NET
米国株、反発 ダウ10ドル高 雇用指標改善と追加緩和の効果期待で
米国株、反発 ダウ10ドル高 雇用指標改善と追加緩和の効果期待で
【NQNニューヨーク=増永裕樹】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比10ドル29セント(0.1%)高の1万1357ドル04セントだった。朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が前の週に比べ市場予想以上に減少。懸案の雇用環境に改善の兆しがみえ、市場の景況観を好転させた。追加金融緩和の効果への期待も根強く、相場を押し上げる一因となった。
6日までの新規失業保険申請件数は季節調整済みで43万5000件と、前週の改定値に比べて2万4000件減少した。7000件程度の減少を見込んでいた市場予想と比べて大幅に改善。雇用環境が持ち直しているとの見方がじわりと広がり、市場では百貨店を含む消費循環銘柄などへの買いが勢いを増した。
追加金融緩和への期待も相場を押し上げた。米連邦準備理事会(FRB)が14時に国債購入の日程を発表すると、緩和による流動性相場への期待が再浮上。ダウ平均は水準を切り上げた。前日に大幅下落した債券相場が持ち直し、金利が低下したことも市場の先行き波乱への警戒感を薄める要因となった。
午前は欧州の財政不安や中国の金融引き締め懸念などを材料に売りが優勢で、ダウ平均は90ドル余り下げる場面があった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、終値は前日比15.80ポイント(0.6%)高の2578.78だった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」や「エネルギー」など5業種が上げ、「公益」など5業種が下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億3000万株(同)だった。
増益の7~9月期決算を発表したファッション大手ポロ・ラルフローレンが大幅上昇。ダウ平均構成銘柄では銀行大手のバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースの値上がりが目立った。
一方、航空機大手ボーイングが大幅下落した。戦略商品である新型機の試験機が緊急着陸し、納期遅れへの警戒感が広がった。大株主の保有株売却を受け、需給悪化懸念から独立系運用会社大手のインベスコも下げた。 (11/11 7:18) NIKKEI NET
東証大引け、反発 約4カ月半ぶり高値 大手銀行や輸出株高い
東証大引け、反発 約4カ月半ぶり高値 大手銀行や輸出株高い
平成22年11月10日
9,830.52
▲ +136.03 (+1.403%)
始値 9,748.61
高値 9,842.90
安値 9,747.03
東証大引け、反発 約4カ月半ぶり高値 大手銀行や輸出株高い
10日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。終値は前日比136円03銭(1.40%)高の9830円52銭で、6月24日(9928円)以来、約4カ月半ぶりの高い水準を付けた。追加増資懸念の後退観測を手掛かりに大手銀行株が急伸した。円相場が1ドル=81円台後半に下落したことで、電機や自動車株も輸出採算の改善期待から軒並み高となった。日経平均は前場中ごろに上げ幅を150円近くまで拡大する場面があった。ソフトバンクが連日で年初来高値を更新した。
9日付の英フィナンシャル・タイムズ(電子版)が、「日本などアジアの主力銀行は、より厳しい自己資本規制の対象外となりそうだ」と報じた。これまで大手銀行株の重荷となっていた、規制に対応するため将来、追加増資に踏み切るとの思惑が薄れ、見直し買いや売り方の買い戻しが膨らんだ。
中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の引き上げを検討していると伝わり、金融引き締め懸念から上海や香港株式相場は下落した。東京市場でも中国関連とされるコマツやファナックが伸び悩んだが、株式相場全体への影響は限られた。
日経平均は終値では6月22日以来となる節目の1万円が接近してきた。ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男顧問は「まだ売り方の買い戻しが主導している面があり、一段高には1ドル=82円台を付けるなどさらなる円安が必要だろう」と話していた。
東証株価指数(TOPIX)も反発した。
東証1部の売買代金は概算で1兆4879億円。売買高は22億1387万株と10月6日(28億8488万株)以来の高水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は1206、値下がり銘柄数は324、変わらずは122だった。
三井住友FGが約6%、三菱UFJは4%強、みずほFGは7%強それぞれ上昇した。トヨタ、キヤノン、三菱商、野村が上昇し、NTTが大規模な自社株消却の発表を手掛かりに買いを集めた。東芝、りそなHD、三井不、KDDIが下落した。
東証2部株価指数は4日続伸した。ソディック、稀元素が上昇し、日本インターが下落した。〔日経QUICKニュース〕 (11/10 15:21) NIKKEI NET
外為17時 円、反落し81円台後半 対ユーロで3日ぶり反落
2010/11/11 7:26現在(単位:円)
82.16 - 82.20
▲ + 0.34 ( + 0.416% )
10日の東京外国為替市場で、円相場は反落。17時時点では前日の同時点に比べて97銭の円安・ドル高水準となる1ドル=81円80~83銭近辺で推移している。米国の長期金利の上昇を受けて日米金利差が拡大するとの思惑が広がり、円売り・ドル買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が3日に追加金融緩和の実施を決めたが、米国の内外で追加緩和に批判的な声が出ているため、持ち高調整の円売り・ドル買いを促した。夕刻には円売りの勢いがじわじわと強まり、一時81円91銭近辺まで下落した。
一方、82円が近付く水準では国内の輸出企業などの円買い・ドル売り意欲が強く、円の下値が限られた。朝方には81円台半ばに下げ幅を縮小する場面があった。市場では10日に予定されている米30年物国債の入札の結果を見極めたいとの声があり、一段の円安・ドル高進行に歯止めがかかった。
9~17時の円の高値は81円56銭近辺で、値幅は35銭程度となった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落。17時時点では同86銭の円安・ユーロ高水準となる1ユーロ=112円76~79銭近辺で推移している。対ドルでの円売りにつれて、円売り・ユーロ買いが出た。日経平均株価が約4カ月半ぶりの高値を付けたため、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から低金利の円が売られ、相対的に金利の高いユーロに買いが入った。
ユーロは対ドルで3日続落。17時時点は同0.0061ドルのユーロ安・ドル高水準となる1ユーロ=1.3783~86ドル近辺で推移している。欧州の一部の国の財務不安を背景にユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ただ、このところ急速にユーロ安・ドル高が進んだため、ユーロの買い戻しが入り、下げ幅を縮小した。〔日経QUICKニュース〕 (11/10 17:36) NIKKEI NET