迷惑かけるからダメ!と言いたいところを
ぐぐっと堪えてやらせてみた昔の話。
*****
長女が幼稚園だった頃のある土曜日のこと。
私と長女は、2人でショッピングセンターに行き、
昼食をフードコートで食べることにしました。
私は何を食べたか忘れましたが、長女はお子様ラーメンを食べました。
(これはハッキリ覚えています。なぜならこの事件のきっかけだったから)
2人でおいしくご飯を食べた後、
「さあ、食器を下げよう!」という時に
長女が言いました。
「私、食器1人で持って行く。」
長女の食器はおこさまラーメンのどんぶりで、
中には汁もたくさん残っています。
それをオレンジ色のトレーの上に載せ、
自分で食器返却口まで運ぶと言うのです。
しかも、食器返却口は、自分たちの席から離れた場所にあり、
土曜日の昼間のフードコートはとても混んでいるので
人込みに隠れてここからは見えません。
「え?!本当に1人で持って行くの?!」
幼稚園児の中でも背が小さい長女は、
大人のお尻の下くらいの背丈しかありません。
その長女が1人でトレーを持ってウロウロしていたら、
大人死角に入ってしまい、
ぶつかったら、らーめんの汁をこぼして
相手の洋服を汚してしまう可能性だってあるのです。
「せめて、汁を空っぽにしてから行きなよ。」
私はそう言って、自分の食べ終わった食器に
ラーメンの汁を移そうとした時、長女は言いました。
「お母さん、大丈夫だよ。
みんなぶつからないように避けてくれるよ。
それに、困ったら助けてくれるよ。
だから汁が入っていても大丈夫だよ。
なのに、どうして汁を移さなくちゃいけないの?」
わかる!わかるよ!長女!!!
長女が相手を信用しているのはわかるけれど、
でも、こぼしたら、相手の人に迷惑かかるんだ!
この混雑した状況の中、
ぶつかる可能性の方がどうしたって高いんだよ!!
私はやりたいと言っている長女の気持ちを叶えてあげたい思いと
人に迷惑がかかることへの躊躇で葛藤していました。
でもふと
こんなに大丈夫だ!と信じている長女の思いを、
長女が経験もしていないのに、
私が勝手にダメなことにしていいのかな…。
これを止めるのは
「周りが助けてくれる!」と信じている長女に
私が「周りは助けてくれません!」
って言っているのと同じじゃないか??
もし、誰かの服を汚して迷惑をかけたなら、
謝ったり、弁償することも見せればいいか。
それも親のできる事なのかも知れないな…。
そう思った私は
「…わかった。行っておいで。」
と、汁の入ったラーメンの器をトレーに載せて
返却口まで長女を1人で行かせる覚悟を決めました。
もう~ホント子育てって覚悟がいる…(T_T)
そこから長女に
●しっかり2つの手でトレーを持つんだよ。
●歩いていて、ラーメンの汁が大波になったら、止まるんだよ。
波が止まったらまた歩くんだよ。
●人が近くにいたら、大きな声で「すみません!通ります!」って言って通してもらうんだよ。
と約束をして
私は待つことに決めたのです。
もう~ホント子育てって覚悟がいる…(T_T)
続く。
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