早いものでもう7月です。
7月は後半から夏休みに入ります。
夏休みは受験生にとって大事だということは
わかっているのですが、
何をすればいいのでしょう。
とりあえず、塾にお任せ?
それもありでしょう。
でも、塾にお任せだけでは心もとない、
何か家でテーマをもって学習したい。
そう考えているご家庭もあるでしょう。
国語の学習どうですか?
中学受験勉強というと算数に引っ張られていませんか?
以前にも書きましたが、4教科合計で見た場合、
国語の点数が安定している人は4教科合計での
最低の点数が大きく下がりません、
4教科合計で見た場合、算数の出来不出来で大きく変わる人は
合計点数が不安定になりがちです。
算数を除いた3教科で安定感のある点数は取れる。
上手くいけば理科が取れるとさらに上積みできる、
そういう状態にする方がいいのです。
国語は70点は固い。
問題が易しければ90点近くいく。
そうなるといいですよね。
国語の点数、大きく崩れない基礎点をしっかり確保する学習
を目指せるチャンスが夏休みの学習です。
塾から、算数のことで言われていませんか?
塾からすれば、算数はお金が取れる教科です。
特別ゼミや個別学習など算数を強化する講座の誘いはありませんか?
国語が得意でない人は、国語を勉強しましょう。
国語は言葉に始まり言葉に終わります。
中学受験の国語の文章読解は一筋縄ではいかないものではあります。
確かに、受験生の精神年齢にも関係するとは思います。
そうであれば、知識問題を強化しましょう。
レベルの高い学校に受かっている人は必ず漢字問題もできます。
逆に漢字で落としているような人、漢字は配点が低いからと
軽んじている人は最後の一伸びがありません。
漢字はテストの配点分の学習だけでなく、語彙量を増やします。
漢字の意味を考えましょう。
熟語の意味を考えましょう。
類義語・対義語を覚えましょう。
四字熟語やことわざ慣用句は面白いかもしれませんが、
圧倒的に文章の中に多いのは二字熟語です。
特に熟語の構成も理解しましょう。
例えば、
弱点(前の字が後ろの字を修飾している)
道路(似た意味の漢字を組み合わせたもの)
国立(前の字が後ろの字の主語になっている)
乗車(後ろの字から前の字に読むと意味が分かる)
漢字の熟語の構成で、修飾する、主語になる、といった言葉が
中学に上がった時の英語の学習の文法理解に通じるものがあります。
国文法と英文法は違う部分はありますが、似ている部分も多くあります。
国文法の主語、述語、修飾語は英文法の主語、動詞、修飾語と同様にとらえることができます。ただ、語順は変わります。
言葉の意味を理解し、文の中でのその言葉の役割、
そして、日本語特有の表現方法を覚え、語彙を増やす。
文章問題で、4択の問題で当たった、間違えたの学習ではなく、
言葉を正確に覚え、漢字を書けるようにし、意味をとらえる。
まだまだできる時間はあります。
漢字学習は単に漢字の問題を解くだけではなく、
国語学習の土台と言っていいでしょう。
国語の先生が漢字の重要性を言うのはそのためです。
国語が苦手な人は、この夏、真剣に漢字の学習に
取り組んでみたらいかがでしょうか?
漢字は記号ではなく、意味を持った言葉なのです。
国語力に変化が生じるかもしれませんよ。