週3~4回は大通でバスを降り、ウォーキングがてら地下歩行空間(チカホ)を歩き、JR札幌駅改札前を通り抜けて職場に向かう。
ここのところ、その道中に中国、韓国、台湾からの方々だと推察される外国人観光客の多いこと、多いこと。みんなとは言わないが多くの観光客が通路のど真ん中も私たちの家って感じで、平気で大声でがなり立てながらあちこちの通路を占拠、人が通ろうとしようがお構いなし。ランチに駅近の蕎麦屋に入れば、そんな方々がやはり大声で話してるわ、こっちが蕎麦を食べている横で平然とスマホで音を出しながらYouTubeかなんか見てるわと閉口させられることしきり。
そんなことを家人に話すと、そういう方々が来てくれるお陰で商売が成り立ってる人たちもいるんだから、あまり邪険にするものじゃないのとたしなめられたりして。オーバーツーリズムなんて言葉がニュースで毎日のように聞かれるほどに、なかなか難しい問題も起きてるようで。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めましょうか。
狸小路近くのロックショップで買い物をして、その帰りに居酒屋で昼飲みをするのが週末のルーティンだが、今週は中国の春節にあたり、その狸小路界隈は中国からの観光客で埋め尽くされることは容易に想像がつく。来週は雪まつりが始まるので更に拍車がかかるだろう。ってことで、今週は週末に出かけるのは控え、平日の仕事帰りにロックショップに寄ってきた。
ほぼ同年代の女性が一人で営むこのロックショップに通うようになって3年余り。スカルリングを始めとするアクセサリーやロックな雑貨類、皮ジャンにロックTシャツ、そして中古のレコード、CD、DVDが所狭しと並ぶ店内は、ロック好きには堪らない至福の空間。何を買うかなんて目的もなくあれこれ品定めをすることが多い。そんな時、女性店主から「●●さんならこの手のバンド気に入ると思うよ」とか、「あのバンドが好きならこれも聴いてみれば?」とか勧められることがしばしば。そんなのがきっかけでパワーポップやフレンチポップなんかにも手を出すようになり、音楽を聴く幅が今頃になって拡がったりして。
棚にディスプレイされているレコードやCDに目が留まり、今まで聴いてこなかったバンドやアーティストに手を出してすっかりハマったことも何度か。
先日もとりあえずレコードかCDでも買おうかといろいろ物色してると「何か気にいったモノあった?」なんて声をかけられ、「スタークラブかジャパンのLPを買おうかなと・・・」と応えると「我々世代はやっぱりジャパンだよねー」と言いながらもあまり勧めてこない。こういうときは流れに任せるのがいい。ってことで、壁にディスプレイされたCDに目を移すとキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」の紙ジャケCDがある。「キング・クリムゾン聴いたことなかったなぁ」なんて呟くと、「ロック好きならこれは聴いとかないと。●●さんプログレ聴かないの?」と返される。そういえばプログレッシブ・ロックは全くといっていいほど聴いてこなかった。強いて言えば日本のノヴェラくらいか。どちらかというハード・ロック寄りだったが。
ということでキングクリムゾンを買うことにして、他にも物色してるとコレクションになかった初期コレクターズのCDが500円。「これも一緒に」と話すと、「ここのコーナー3枚で1,000円だからあと2枚買った方が得だよ」と返され、普段はさらっとしか見ないそのコーナーをじっくり物色し、最終的にモット・ザ・フープルとハノイ・ロックスに決定。モットの方は以前持っていたはずがいつの間にかなくなっていたやつ。ハノイはどちらかというと苦手なルックスでずっと敬遠していたもの。でも、こんな時はそういうモノにこそ手を出した方がいいのが流れというもの。
会計を済ませ家路につくことに。平日なので居酒屋に寄るのは見送り。まぁ、大方のサラリーマンは休日の昼間っからじゃなく、こういう平日の帰りに呑むのだろうが…。
家に帰って早速人生で初めてプログレのアルバムを通しで聴いてみる。シンプルなロックに慣れ切った自分には、これはフリー・ジャズ?、即興音楽(インプロビゼーション)か?なんて思えなくもなく、不覚にも途中一瞬だけ眠ってしまったが、これはこれで何度か聴いてるうちにハマるかもなんて思ったりもして。ハノイの方は想像以上にポップでいい。日本のジギーやGD.フリッカーズ辺りを思い出せば想像はついてたはずだが。まぁ、やっぱりモット・ザ・フープルがしっくりくるのは仕方ないんだけど。
ってことで、お気に入りのバンドの音源や目的のモノを買うのもいいけど、普段聴かないジャンルに出会える醍醐味をこの歳になって知ることができたのもこのショップに通うようになったお陰。
昨日は近所のブックオフで半額セール。普通にあり得るセレクトのエアロスミスにデトロイト・メタル・シティに加えて、アバ(!)のベストを合計800円を切る値段で。パンク好きと言えども我々世代はやはりアバを聴くと気分が上がりますよね?
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。