ロックと出会い音楽とともに年を重ねるようになってからもう40年以上も経ってしまった。
ローティーンだった少年もそろそろ老年に手が届きそうな50代半ばに差し掛かった。
その間に音楽媒体はレコード~CD~ダウンロード・ストリーミングへ、聞く手段もカセット~ウォークマン~i-Pod~i-Phone・Bluetoothポータブルスピーカーと世代交代が進み、ゴールデンタイムの音楽番組も次々消えていき、雑誌から得た情報も、なんならラジオだってWebへ切り替わり、5Gの時代も目の前だ。
音楽の出会い方だって変わってしまって当然だ。
10代だった昭和の時代、娯楽の中心はテレビだった。紅白歌のベストテン、トップテン、ザ・ベストテン、夜のヒットスタジオ、コッキーポップ、レッツゴーヤング等々、様々なジャンルの音楽に出会うことができ、それらの番組によく出演していたツイストやゴダイゴなんかのレコードを買うなんてこともあった。
NHKのヤングミュージックショーは海外のロックバンドのライブが見れる貴重な番組で、ビデオなんかないもんだから、キッスやベイシティローラーズなんかが放送される日は開始の10分以上前からチャンネルを合わせてテレビの前に正座して、番組が始まるのを今か今かと待っていたものだ。
少ない小遣いで買えるレコードは月にLP1枚か、どんなに頑張ってもそれにシングルを2枚追加するのが限度。レンタルショップも中古ショップもなかったので仲間内で「お前は何買うの?そっちがレインボーなら俺はランナウェイズにするから、録音したら貸してくれよ」とレコードの貸し借りを繰り返し、借りたレコードは即カセットテープに録音してできるだけ多くの音楽を聴くための努力は怠らなかった。
パンク、ハードロック、ロックン・ロール、アイドルロック等、みんなそれぞれ好みが違うので色んなジャンルの音楽を広く浅く聴くことができたのも音楽好きの友人がいてくれてのことだ。
おかけで自分では買わないであろう、ボストン、スコーピオンズ、マイケルシェンカーグループ、アイアンメイデンなんかのハードロックやヘヴィメタ系のバンドのサウンドをちょくちょく聴くことができた。
そうそう、昔はどのレコード店でもレコードを買うと10%分のチケットがもらえたので、これを10枚貯めてLP1枚をただで買えるのも最高に楽しみだった。今どきのポイント還元率より断然お得だったんだ。
さて、40年以上過ぎてしまった今はどうだろう?
音楽雑誌(パンク雑誌のBollocksのみ)はもちろん読んでいるが、昔ほど貪るように読むことはなくなった。
あれだけ楽しみにしていた音楽番組は激減し気になる音楽番組はひとつもない。その代わりに気になるバンドがいたら、YouTubeで検索したら昔の画像から最近のものまで選び放題、気軽に、しかもただで観ることができる。
ライブビデオをだって昔みたいに60分ほどで10,000円近くしていたのがライブ全部が収まって5,000円もしないDVDに姿を変え、好きな場面を一発で頭出しできる。なんならCDの初回限定で貴重なライブDVDまでオマケとして手に入る。
自由になる小遣いも10代の頃に比べたら何倍にもなった。
気になった新作だってオンラインショップなら定価より安いのが多い。おまけに中古ショップやネットオークションで定価の半額以下、モノによっては100円で手に入れることができるから、コレクションだって増えていく一方だ。
なのに、昔ほどのワクワクが少なくなったのはなぜなんだろう。
昔がよかったなんて、口が裂けたって言いはしない。ただ、昔と同じようにレコードをCDをDVDを手に入れるまでのドキドキ、ワクワク、繰り返し繰り返し何度も1枚のアルバムを聞き返す。そんな瞬間がほしいだけ。
これが年を重ねていくということか?いやいや、違うだろう。そんなもんは、自分の心持ち一つだ。
ということで、i-PhoneからBluetoothでポータブルスピーカーに飛ばして音楽を聴くスタイルを改めて、しっかりCDラジカセにCDをセットして、歌詞カードを眺めながら(字が小さいくて読めないものも・・・)聴くスタイルに。
そうそう、こんな感じだったと少し悦に入りながら音楽を楽しむ日々を取り戻している最中。
最近ちょっとしたドキドキ、ワクワクを感じることができたバンドを軽く紹介。
昨年末、ネットオークションでザ・モッズ関連のアイテムを検索してたら、たまたまモッズのキーワードで引っかかったのが、なぜか今まで敬遠していたバンドの一つコレクターズの結成30年を記念した武道館でのライブを収めたDVD「MARCH OF THE MODS」。
武道館前でモッズコートに身を包みランブレッタ(多分)に跨る4人のジャケット。カッコよすぎで早速落札・・・。
収録されたライブも武道館とは思えない、ここはライブハウスか??と思えるような熱いライブ。
古市コーターローの黒の3つボタンスーツでGIBSONのES-335を弾く姿にすっかり痺れた。
自分のよく聴くバンドと違いラブソングっぽいのが多く、観客に女性が多いのにも頷ける。
すっかりはまり他のDVD,CDも購入するわ、映画さらば青春の光を久しぶりに見返すわ、年明けセールでモッズコートを買って通勤に着ていくわ、コレクターズだけでは飽き足らず他のモッズバンドのCDも買いだすわと、現在、秘かな一人だけのモッズブームを呼び込んだ出会いでした。
すっかりはまり他のDVD,CDも購入するわ、映画さらば青春の光を久しぶりに見返すわ、年明けセールでモッズコートを買って通勤に着ていくわ、コレクターズだけでは飽き足らず他のモッズバンドのCDも買いだすわと、現在、秘かな一人だけのモッズブームを呼び込んだ出会いでした。
昔のようなジャケ買いではあっても、ネットオークションで落札、ライブDVDから入るというのも10代の頃にはなかった出会い方。
3月に札幌でライブの予定があったが、例の一件で延期。早く生のライブを体験してみたい、でもやっぱり札幌のライブも女性が多いのかな??
おまけに、ちょっと前になるがパーソンズを。
シングルのディアフレンズが大ヒット、アルバムDREAMERS ONLYはオリコンチャート№1にまでになった一時は超売れっ子だったバンドだ。
デビュー当時の事務所はARBオフィス、ベースの渡邉貢は布袋寅泰とともにオートモッドに在籍もしていて、自分の好みのバンド繋がりだったにも関わらず当時は聴く気にならなかったのが不思議。
3月に札幌でライブの予定があったが、例の一件で延期。早く生のライブを体験してみたい、でもやっぱり札幌のライブも女性が多いのかな??
おまけに、ちょっと前になるがパーソンズを。
シングルのディアフレンズが大ヒット、アルバムDREAMERS ONLYはオリコンチャート№1にまでになった一時は超売れっ子だったバンドだ。
デビュー当時の事務所はARBオフィス、ベースの渡邉貢は布袋寅泰とともにオートモッドに在籍もしていて、自分の好みのバンド繋がりだったにも関わらず当時は聴く気にならなかったのが不思議。
今から10年ほど前、ローカル新聞の夕刊と一緒に配達されたフリーペーパーに札幌でのライプ告知が掲載されて、そこに新譜の「ロカセラピー」のジャケットの写真が添えられていた。
女性版バットマン?と勘違いしてしまいそうなキャットマスクを被ったジルに、メンバー全員黒の皮の上下。しかもそれがアメリカンコミックのようなイラストで。音を聞く前に一発で気に入り、本当に久しぶりのジャケ買い(笑)。
内容もちょっとしたコンセプトアルバムっぽくて、繰り返し聞いてフリーペーパーで紹介されていたライブにも行ってみたら、ジルはジャケットの姿と同じキャットマスク姿で登場。途中、ギターの本田毅が投げ放ったピックを拾うことができたもんだから、気をよくして帰るころにはすっかり彼らのファン気分。
その後、過去のアルバムも全部揃えてしまった。でも、やっぱり売れていた当時のものよりインディーズな活動となった以降のアルバムの方が断然ロックな感じがして好み。
ということで、10代の頃にはなかったフリーペーパーで、そしてあの頃のようなジャケ買いで出会ったパーソンズでした。
好きな服着て、好きな酒を飲みながら好きな音楽を聴いて、好きなことをやり続けてるクソじじぃもいいだろう。