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Unlimitedで星4つ半。「リンゴ畑に現れたUFOや龍が教えてくれた不思議なメッセージとは? 奇跡を成し遂げた木村秋則が、封印していた不思議体験と独自の人生哲学を赤裸々に語る」というコピー。これはトンデモ本だろ。でも一方で無農薬栽培のパイオニアで奇跡のリンゴを作った人とも。これは気になる。そして読み終わると、判断がつかない。UFOや龍から栽培のヒントを得たわけでもないし、そもそも不可思議記述なしでも十分読めるんだけどねえ。自然を信じ、土こそ大事、土を育てるのは雑草も、虫も微生物もバクテリアも。自然とは生き物が相互作用するものであり、それらはすべて必要で、コントロールすることが大事とのこと。うん、立派だ。作者を助けてくれる人や知り合いも錚々たる人たちばっか。よかったねえと思いつつも、実は龍を見た仲間だとか、おいおいみたいなカミングアウトだよ。UFOに至っては見るだけでなく攫われたとか。それらの出現をどういうふうに認識しようかなと考えつつ読み終わる。結論は…楽しみました。 

しばらく図書館予約で待ってたところ、先にKindle Unlimitedにでてきた。ラッキー。シリーズ7作目は、メンバーみんなしての引越。勇くんと万場さんがチームに正式配属になったって、これまでそうじゃなかったのかー。今回のストーリーは千一とあだ名される、嘘ばかりつく死刑囚が、他にも3人殺してると教誨師に話したことから始まる。嘘か本当か、チームが動く。時間はあまり残されていない。刑が執行される前に明るみにしたうえで、彼を人として刑に服させたい。人としてとはどういう意味だろう。罪の意識をもたせるということ?すべての被害者に謝罪しろということ?これはもうホラーじゃなくなってきたよ。まあ、背景として死刑囚の過去のエピソードとか、家族の話の悲惨さには引いたけど。ちょこっとだけ、不思議なシーン、つまり彼の告白のきっかけとなった季刊誌に載ったスナップがあったけど。決してありえない写真ではないだろうってことで、特にひっかかりはしなかった。このシリーズは他のみたいに大きな流れ、大きな解明みたいなものはないから、いつまでも続けられることができるけど、どうするんだろう。いや、つづけてもらっていいのよ、キャンピングカーでの生活とか楽しいし。でも続けるなら怪異が正しい行いにつながってるみたいなところをもっと続けてほしいなと。おもしろかった。 

海上保安庁をよく知らなかったんだな。海における警察といえばそうなんだけど、尖閣諸島問題を皮切りに、もっと軍備を持つべき、有事には海上自衛隊と一体化すべき、それを阻止する非軍事性を明記する庁法25条を撤回すべきなどという世間の声なのか、政治家の発言がそんなに大きいとは。そうした意見があることすら知らなかったよ。今回は特に政治家の無知と思い込みが如何にバカげているかが、えらく強調されてる気がする。苦労させられた、海保庁のトップだからしょうがないのかもしれないけど、ちょっと繰り返しすぎかしら。せっかくの崇高な使命がちょっとくすんじゃうよ。 

国同士、政治でいがみ合っていても、海上保全では強調しあうという側面があるんだな。突き詰めると、武力ではない、言葉で問題を切り開こうという明確な例を目の当たりにできた。まさに知られざる世界だな。おもしろかった。 

3作目。今回は運河もしくは水路と街の発展。河童のミイラからの万能薬の正体。関東大震災で日野がデマに惑わされなかった理由の3つ。なんつーか、勉強になるホラーという位置づけがいいよな。怪異一転、人の後世にまで伝えるための知恵というのがテーマというのがつぼにハマる。二本目は、天然痘だよ。吉村昭の小説思い出しちゃった。これは感無量。薬屋としての矜持と皆を守りたいとの志に感動必至。3本目、もちろんデマとは朝鮮人のこと。実はこの地で、当時の祖父は朝鮮の人たちと仲間として仲良く助け合っていた。だからデマを信じるわけがないという、あっけない理由。でも、あっけなさの裏の信頼の心だよ。素敵だろ、これ。そうそう、ベネツィアのアックア・アルタと昔の日本の水害との、宗教的な比較論、納得しまくり。土地は違えど、人って遺伝子レベルで同じなんだなと再確認。おもしろかった。 

高校を卒業して家業の農業を手伝う女の子が街のオーディションをきっかけにオペラ歌手の道を選んでいく物語。歌が好き、親友と一緒に歌うのが好き、おばあちゃんが好き、家族が好き、家の麦畑が好き。好きさがストレート。いいなあ。眩しいなあ。オーでしション落ちちゃったかあ。あら、アメリカのオペラ歌手研修プログラムにいっちゃったよ。あー、最後まで残れなかったか。あら、その劇場のオーディション受けちゃったよ。落ちちゃったか。でも街のオペラに選ばれたよと、ストーリー自体はすごくご都合主義ではあるんだけど、まあいいや。研修合宿での友人たちとの歌への向き合いが秀逸だった。なるほど、ここまで考えて歌って初めて表現できるものなのか、声楽家とは。声って、トレーニングjというか、習ってなくても、才能で歌えるものなのかなあ。だとしたら素敵だよな。最後はお見事な大ハッピーエンド。お婆ちゃんも元気で、親友とも前以上に仲良くなれて。こころ洗われました。んでもってアリアの楽しみ方が一つ増えたかな。おもしろかった。 

プロローグでいきなりの憑き物系。店長の三彦さんにヘビに変わる女とか。あれ、なんだっけ?と考える間もなく、彼を慕う女性が手に入れたプラスチック製のお守りで祓われる。ん?あ、あれえって感じ。そして本編。離婚して門司港に引っ越してきた女性のお話。元夫が原因じゃない、真の理由は彼女の両親。溺愛し、夫を蔑む。彼女は知らず知らずのうちに両親の言うがまま。怖い。親子の関係、反抗期が必要という意味がよく分かる。それにより親の子離れができるわけなんだな。お店に集うみなさんと触れ合い、心が解放されていくそのリズムが心地よい。二作目はコンビニの着ぐるみマスコットの中の人の話。正義のヒーローをいつまでも夢見た男性。すごいじゃないか。いいやつじゃないか。こんなやつだらけだったら、どんなに日本は素敵だろう。お披露目ショーの直前に観客が倒れて、すかさず救助に飛び込むきぐるみ。かっこよすぎだよ。このシーンだけでご飯たべれそう。彼と親友との話がメイン。やせ衰えていく元親友。彼とは数年前に仲違いしちゃったけど、気になる。原因をしってしまった。彼を育てる叔父がケチで彼に満足な食事を与えることを嫌がるからって。親友のためになりふり構わずな男性。泣けちゃうよ。いい話だなあ。そしてエピローグ。お、長男がいよいよ見えてきたか。おもしろかったー。 

知ってる土地の怪談ってのは盛り上がるよなあ。読む前は。今回は路線。そう、考えてみれば通勤のたびに通るわけで、家の近所以外ではもっとも慣れ親しんでる場所。よく知ってる駅名や思い出される街の雰囲気なわけで。さてさて。んー。聞き集めた怪談ってやつ。特に今回はぶつ切り系が多いかも。盛り上がる前に次の話みたいな。それでも、靖国神社、浦安のホテル、飯田橋の人形店とか、ちょっと心に刺さるフレーズはうれしい。そうそう、土地情報はないけど、「誰も知らない隠された一族」ってのはたぎるものがありますなあ。まあ、楽しみました。 

蒸留家ってのはウィスキーをつくる人だろうか。蒸留酒という言葉が浮かんでこの本選んだんだよな。ちょっと変わった、個性ある本屋を立ち上げた作家さん。本をきっかけにしたイベントも行う。ヨーロッパのおしゃれな生き方をテーマにした雑誌を読んで、どういうわけか料理をつくって食べるなんてイベントをやったり。なんというか、イケてる、意識高い系みたいな。そんな作家が40代になり、新しいことをやり始める。自然を相手に創り出す仕事。クリエイターに囲まれてるとそういう気持ちを強くもつものなんだろうか。立ち上げるまでにたくさんの、一角の人たちと出会い、意気投合し、そしてパートナーになっていく。うーん、知らない人たちをこの道の一人者みたいに言われてもちょっと困る。にしても、作業場あるいは工場?インテリア的なこだわりすっげえな。ホースやら、待ちの椅子やらにもこだわってる。なんか疲れるぞ。で、作品はお酒。いろいろな材料、果物やハーブやらをもちいた蒸留酒だったり、オイルだったり。飲んでみたいかも。大多喜にあるのかあ。前に行った、ハーブガーデンとは違うんだ。でも車では行けないわな。電車でいけるのかな。ありゃ、結局、味に対する想像がメインになっちゃったよ。楽しみました。 

おや、タイトルイメージと違う。文具愛ないぞ。まったくない。知識もない。こういう発想はなかったというのは今風な感想。一昔前までは舞台であるお店はただの場所だったのは普通か。テレビドラマだって、渡る世間だって中華愛はないもんな。夫と死に別れ、理不尽な上司を殴って会社をやめ、マンションは設計疑惑で住めなくなった主人公。不倫で生まれた男子大学生。いい高校に入っちゃって親友と疎遠になってしまった女子高生。静かで淡々と、みんなの辛さがしんと伝わってくる。でもどんよりでもない。乾いてる感じ。そこに迷い込む子猫。かわいいなあ。あくまでねこ。媚を売ることなく、自然に振る舞う猫。それが空気を変えていく。迷い猫を拾った主人公のもとに猫のためにかけつける友人や、女子高生親子。笑える。猫愛ってすげえなあ。うれしくなるじゃないか。楽しみました。 

せっかく二人の想いが通じたのになあ。作者意地悪だろ。にしても、強引に盛り上げてくる。雪路の親父を旅人の父親の名前で脅すのは一体誰か。ずっと旅人の事務所を見張り、そして陽子先生を拐ったのは誰か。ここで見城三月さんが?あとがきで作者はミエミエですまんみたいに言ってるけど、誰だろ?前の巻以前はほぼ忘れてるしなあ。こういう時に、全巻一気読みしてないと困るなあ。別に困らんか。亀吉よかったねえ。愛し愛される人たちと一緒に過ごせる幸せが溢れてる。これ以上に素敵なこと、ないよなあ。ていちゃんからの、クリスマスツリーの頂上の星のペンダント。泣けるじゃないか。ていちゃん、いい子だよなあ。そしてヤクザの小金井の高校時代の恋物語。30年たって、そして身を引いた男に対してまだ、先輩と呼びかける。おいおい、ヤクザにそんないい話もってくるなよー。というわけであいも変わらず退屈せんなー。次の巻、内容忘れる前に読まなきゃ。おもしろかった。