ptureのブログ -4ページ目

最終巻。でも、何かが進展したとか何もない。というより続巻でますよ、終わってないですよって言ってるみたい。薬局の薬剤師さんの仕事内容やら、日本の医療体制やらを知ることができるこのシリーズは稀有な存在なので、まだ続いてほしいな。認知症のおばあちゃんが持ってる株券。どうやって売ることができる?いや、そもそも売っていいものか?という話。大学生男子の祖母は、新しい薬を飲みたがらず、前のいくらみたいなのがいいと言う。それを毒島さんに相談する話。歌舞伎町のマンションのエレベーターに閉じ込められた毒島さんと小学生と配達員さんの話。それに数ページの構成のほんとの短編。この短編が切れがあってよかったな。毒島さんに軽いちょっかいをだす男性客の正体を見抜いちゃう。痛快ですな。手首に傷があった娘の話はどきっとしながらもなんかあたたかくなれた。最終話はストーリーよりもオブラートの正しい使い方に、ああ、そういうもんかと感心。薬をくるんでそのまま飲み込むのではなく、それを水につけてゼリー状にして飲むのです。だよな、紙のままだと逆に飲みづらいよな。というわけで続き読みたい。でも13年後に続編だと、さすがに忘れる。おもしろかった。 

5人の個性豊かな大学生たちがサークル立ち上げて青春する話。いやあ、眩しいなあ。ふとしたことで知り合いになり、友人を紹介して、そして皆が気心知れて仲間になる。一人の悲しみをみんなで喜びにかえようとしたり、打開策を賢明に考えたり。でも、そのベクトルが相手の怒りを買っちゃったり。若さだよねーと羨ましくなってしまう。中盤クライマックスの風香の夢を瞬間叶える青空レストランのエピソード。さすがだなあ。もうなんか色々てんこ盛り。そしてラストの、マックとパン子がひっつくところ。もうね、拍手喝采。「生まれ変わるなら、生きてるうちに。」うん、良いフレーズだ。そして3人が大学を去る。でも大丈夫。これからもずっと一緒。はー、満喫した。ただ、呼び名がちとださい。マック、パン子、マスター、ミリオン、風花。最後は普通に名前だけど、それ以外は呼びにくくないかあ。まあ、それはそれとして、文句なくおもしろい! 

最終巻。今回は運河浚渫にまつわるお話。どちらかというと政治的によった感。これまでの結構無茶な通行税をとれなくなった貴族や河賊たちの静かな反乱みたいな。それでも、やっぱり「のぶ」がそこかしこに絡んでるのがすげえ。最後のエピソードはゲーアノートさんの話。徴税請負人をやめると、以前保護した女の子に告白。確かにインパクトあるキャラでナポリタンが大好きな彼がしめくくってくれてありがとう。というか、ナポリタンが締めって、居酒屋とちゃうんかい。中世ヨーロッパにもしも日本の居酒屋があったなら。当時の料理の比較、食材の利用の仕方の違い、水道や電気、ガスやガラスその他、昔には何がなかったかの気づき。でも人はきっとこの小説のように大して変わらないんだというところが良い。おもしろかった。 

蕎麦寿司か。食べたこと無い。 

月見そばならぬ、双月そば。いいねえ。ここでファンタジーですか。 

あら、ハイボールの登場だ。 

いきなり、全財産をはたいて外車を買っただって。全財産のかなりの部分は前の本の印税?とここまでで、あら、この著者知らなかったけど、実は売れっ子なのかということと、なぜそこまで外車?とほんのりネガ入りながらの疑問。ああ、お母さんに買ってあげるのか。下半身不随でも運転できるように改造したやつ。外車は亡くなったお父さんがそれに大事に乗ってたから。作者さんはかなり若いし、前作もエッセイらしく、そうなるとわからんかも。家族愛が強い。自分、弟、母、おばあちゃん。弟さんはダウン症で知的障害の分類、お母さんは車椅子生活。作家さんはブラック企業で身をすり減らし。でも、家族みんなが知らず知らずのうちに助ける。とても仲が良いよな。家族を失うことに多大な恐怖を感じる作者。実はこの感情もすぐに腹落ちすることなかった。そうかなーなんて。いろんな人がいて、生きるために生きてるって感。楽しみました。 

このシリーズ久しぶり。読んでない間に印象は地味な物語って感じになってて、実は今回も手元にきてからちょっと間があいた。そんだけ一作目の印象が強かったわけだけど。そして読み始める。うわ、俺は何をやってたんだ。盲目のショパンコンクール入賞者の榊場くん、現在日本で絶好調。ある日、フリーライターのインタビューを受ける。こいつ悪いやつ。佐村河内問題を取り上げて、実は全盲なんじゃないかって、ゆすりをかけにくる。断るとネットに疑惑として流れる。コンサートツアーの開始のタイミング。動揺しまくる榊場くん。警察にも訴える。どうやら他にも被害はたくさん。ある日、フリーライターが榊場くんの練習室で銃殺されてた。榊場くんが疑われる。ああ、どうしたらいいんだ。そうだ、あの友人に助言を求めようとメールする。くるぞくるぞ。まだかまだか。きたー、岬洋介だ。200P目で登場だー。あー、盛り上がる。それだけで終わらない。強気な警察には御子柴の名もだして。信頼できる刑事、犬養にサポートをもらって。ぐふふ。素敵。んで事件解決。もちろん、演奏シーンはあいかわらず独特で秀逸。モーツァルトのピアノコンチェルト、ほんと、いい曲だなあ。榊場くんと岬の2台のピアノによる共演も最高。あー、堪能しまくった。やっぱ、最高におもしろい! 

さすがのストーリーテラーだな。小編それぞれが輝いてるって感じ。1話目は中絶する女性が病院で高校生を見る話。2話目は急逝した有名女優の娘が遺言に従い筑後を訪れ、母の半生を知る話。3話目はコピーライターの女性が道後温泉でマッサージのお婆さんから半生を聞く話。4話目は独身アラフォー女性二人が旅のツアーで黒衣の若い女性に会う話。5話目は極内向な娘と母が校外学習として佐渡に鴇センターに行く話。6話目は長良川にもうすぐ結婚する二人と女性の母親3人で旅行する話。7話目は土佐で働く中年女性と、薬物使用で警察に追われる人気女性シンガーの話。実に多種多様だなあ。でも、どれもがしみじみとどこか温かい。3話目が特にすき。マッサージのお婆さん、深層の令嬢から戦争に翻弄され、大事な唯一の友人をなくしと、これは心揺さぶられた。あー、おもしろかった。 

日記といっても発表するときに見直し、修正やらなにやらをいれてるわけで、そう考えるとエッセイなわけだ。そしてこれだけ赤裸々なエッセイはみたことがない。通常は私小説みたいな感じで逆にフィクションを匂わせて実像と思われるのを防いだりするだろうに。売れても先が見えない漫画家としての生活、決して裕福ではない生活、生まれてきた子をなかなかかわいいと思えない自分、妻との衝突、そして自身の病気との戦い。これらが昭和50年代を背景に流れていく。初めはこの時代背景で楽しめるかなとおもったけど、後半、うつ病のつらさに目を奪われる。言うなれば不安感がとてつもない痛みになる。ちょっとでも不安が胸にわくとまたたく間に体はそれに犯され、体調は著しく不調になり、精神は立ち上がれなくなってしまう。不安を感じないようにするなんて、人にできるわけもない。病気なわけで、重く思わなければいいなんて、言葉はなんの助けにもならない。思ってしまう病気なのだから。この時代、精神疾患はどの程度社会に認知されてたんだろう。そうした作者のそばの妻も初めは冷たくてひどい人だなとおもったけど、妻の環境に自分がいたら、絶対に作者によりそうなんて約束はできないだろうな。そんな彼も病気を克服し、今年鬼籍に入ったわけで、生ききったわけだ。楽しみました。 

図書館で借りた。裏表紙の概要も読んで。読み始める。主人公は小説になるために離婚した。主人公は妻、娘、息子を残して家をでる。いや、残してというのは違うか。自ら出ていくといったところか。男は海の近くに古びた家を借りて住む。そして父親を子どもたちが夏休みを利用して訪れる。楽しそう。家族仲いいんだな。ある日、3人はバーベキューに誘われる。山道をこえて、下りてプライベートビーチに。あれ、この本読んだことあるんじゃないか。あ、やっぱり。80ページで気づいた。というわけで再読。子供たちと大人たちの交流が素晴らしいよ。大人は子供の質問に真摯に答える。もちろん、ユーモアは忘れずに。ときに助言したり。子供は大人の言葉を真面目に受け取る。そして自身で十分に考える。それは親と子の間でもそう。離婚した元夫婦同士もそう。いい本だなあ。読み終わったあとがなんとも清々しい。常備本にしてもいいなあ。というわけでおもしろかったー。 

6作目。メインの話は旅人の中学時代の話。両親を殺された恨みを忘れないよう、陰にこもりまくってるよ。今とは正反対だな。人を一切信用しない。そりゃそうだ、彼の目は人の本心だって見えちゃうんだから。あまりに過酷だな。ましてや親戚中をたらい回しにされて、邪魔者って明々白々に言われるならまだしも、影でそう思ってる。でもそんな中学時代の彼を救わんとする一つ上の可愛く利発な女子生徒会長さん。このキャラ素晴らしいなあ。毒を理解し、言いたいことをきっちりと言い、そして明るい。こんな子、惚れてしまうだろ。他には3つの話。著名な芸術家の弟子の話。えばり腐る著名な実業家とその息子の話。そして昔、親友二人から去った老婆の話。ラスト、あの世に旅立ったおばあさんを迎える親友二人。泣けたなあ。よかった。でも後悔の期間、長すぎだよ。おもしろかった。 

ゲリラ豪雨で浸水した家の地下室を片付けてた便利屋さんが変なものを見つけた。装飾のある、まるで棺桶のような箱。寝てないでたってる。開けてみると、ホルマリン漬けの少女の遺体。地下室の中は魔術器具やら、昭和のカストリ雑誌やら卑猥で不気味なものがいっぱい。そして、最近まるで吸血されたような死体が発見されている。おー、いいねー派手だねー。今回は吸血鬼かー。そして舞台はどこぞの田舎ではなく東京。しかも銀座日本橋界隈の看板作りの家屋。よし好きだぞ。このシリーズ、怪異が実は人の善意みたいな発想だったけど、だんだん変わってきたんだよな。そして今回は怪異でなく、あくまで人の仕業として捜査が最後に花開く形。ただこの犯人の異常度は凄まじいものだったけど。なんか清花さん、一緒に住んでる元旦那さんと信頼度がましてきてるんじゃないか。それはとてもいいことです。肩怒らせて仕事をしなくてよい、そちらのほうが守るべき市民を見つめられるってことに気づいた。全部いい方向に向いていってるのは読んでて嬉しいねえ。おもしろかった。