26/05/07 井上真偽 その可能性はすでに考えた | ptureのブログ

こりゃまた、珍しいアプローチとでもいいましょうか。主人公たる眉目秀麗だけど凄まじい借金に溺れてる探偵のもとに若い女性が訪問。自分は昔話題になった、ある新興宗教の集団殺害の唯一の生き残り。自分の記憶はところどころはっきりしないところがある。問題はそこで仲のよかった少年を自分が殺したかどうかを調べてほしいというもの。まあここまでならありそうな話だけど、探偵はこれを少年は死んでいない、奇跡がおきて聖人になったと結論づけた。そうすると何人もの刺客というか、奇跡はありえない、なぜなら真実としてこんな可能性もあるからと挑戦してくる。探偵はそれを論破する。この論破がなかなか見事でそこが推理の鍵にもなってる。その可能性はないのだとぶっ潰す様は心地よいけど。探偵はすべての可能性を考えた。そしてすべてありえない。ゆえに奇跡と認定するしかないってこと。なんだけど、クライマックスはそこに時間差が入ってきたりで複雑で、ちょっとついていけなくなっちゃった。ラストは自分で見逃した可能性が浮かぶ。それこそが真実として。あー、ちょっと凝りすぎだな、俺にとっては。楽しみました。