負けることは不名誉なこととは考えません。不名誉なことは、負けることによって人間が駄目になってしまうこと
蔦文也(池田高校)
夢を持って一生懸命、一死不乱に取り組んだのに、思うような結果が出ないと落ち込むもの。 言葉では表せない気持ちが、心いっぱいに広がって、どんどん深い闇に沈んでいく。
心理学者のアルフレッド アドラーは「人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならないだろう」と考えました。
痛みを伴う過去ってあるもの。悲しみ、絶望、自己否定、全部作り出すそんな思い出も、決してあなたを縛らない。それを乗り越えて、進んでいくあなたが過去の価値を決めるの。
一生懸命に頑張って、未来を期待したあなたの過去は、素敵な未来に続いているはず。
勝負の結果だけが、あなたの全てじゃない。
勝負後も、道は続いてる。
思い存分、力を発揮できますように。
甲子園には、魔物なんて棲んでいない。もしも、棲んでいるとしたら、お前たちの心の中にいる。
横浜高校 渡辺元智監督
大きな舞台を前にドキドキ。とてつもなく大きな力が自分に味方してくれている気がしたり、その逆だったり。
心理学者のアルフレッド アドラーは「人間は、自分の人生を描く画家である。あなたをつくったのはあなた自身。これからの人生を決めるのもあなただ」と考えました。人は自分の意思や考えを大切にし、自由に自分の人生を生きていけると。
あなたの日々の頑張りや積み重ねは、いざという時にあなたのために動く力、「魔物」となって、あなたの中に秘められています。
弱気も強気も、それぞれ力を持つあなたの一部。
今までいろいろ乗り越えてきたんですもの。
自分を信じて、自由を感じながら進みましょう。
思い存分、力を発揮できますように。
踊りに個性的なスタイルがあると、クリーンじゃないって評されて、ステージのみんなと同じように踊るべきって言われる時がある。でもその個性的なスタイルがプロになった時、必要なんだ。「違う」ことは悪いことじゃない。あなたを惹き立たせ、特別な存在にするんだ。
振付師 カイル ハナガミ Kyle Hanagami
他の人と違う部分、みんなあるはず。性格だったり、容姿だったり、声だったり。誇れるならいいんだけど、頭のなかの声は意地悪で、あなたはダメだって言ってくる。
「あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる」と心理学者のシーグムント フロイドはと考えました。あなたが自分の弱い所、欠点と思っている事は、何かの機会に、あなたを惹き立たせるかもしれません。そして、気がついていないだけで、もう輝いているかもしれないの。
自分に意地悪を言うのは、少しお休みしてみましょう。あなたが欠点だと思っている「違う」部分は、光り輝くダイヤモンドかもしれないから。
「やんちゃな過去かもしれないけど、いい加減に決めてやったことじゃないから。あの頃の真剣な自分を否定したら、今の自分もなくなっちゃうもん。」
奥様は取り扱い注意 第二話
過去を振り返って、自分を責める時って辛いもの。思い出しては心を痛め、記憶を掘り起こしては悲しくなる。
心理学者のカール ユングは、「考えることは難しい。だから多くの人は良いか悪いかで評価している」と言っています。
自分の過去を思慮深く、その時の状況、友人関係、家族関係、趣味、好きだったものからの影響を考えて振りかえる、なんてなかなかできないこと。どうしてもすぐに、「良い」「悪い」の2つで評価してしまうもの。
でもきっと、全部まんなかなの。いろいろなことがあって、その時のあなたが精一杯導き出した結論。もしかしたら、幼かったと感じる行為もあるかもしれないけど、それが分かるのはあなたが成長したから。
反省があるなら、さらに成長できる証。
世界は「良いか悪いか。白か黒。」よりも、もっと淡い色なの。
不機嫌が、周りの人の気分にも影響することに気がつかない人って、結構いるのかなって感じる。幸せな明るい気分って周りに広がるから、明るい雰囲気の人に囲まれるのが好きだ。
振付師 カイル ハナガミ Kyle Hanagami
誰かの不機嫌が波紋のように、不器用な気遣いと居心地の悪さが周囲に広がっていく。
心理学者のアルフレッド アドラーは、「健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は相手を操作し、変えようとする」と言っています。不機嫌さであなたを支配しようとする人は、不健全な人。なのに避けるのはとっても難しい。
まるで小さな木の実になったように、硬いくるみの殻で、守られている自分を想像してみましょう。相手の不機嫌も心無い言葉も、決してあなたの心には入らない。
あなたはよく頑張っています。
「私は完璧主義タイプなので、どの試合にも勝ちたいと思っているのですが、自分の中から出てくるプレッシャーやフラストレーションもあって、上手くいかないこともあります。その都度、イライラとの戦い方、その抑え方を学んでいます」
プロテニスプレヤー 大坂なおみ選手
「こうなりたい」「ああなりたい」
強く願えば願うほど、自分を責める時間も長くなるもの。
エネルギーに溢れていて、どんどん上に上がっている人を見ると、力が湧いてきて応援したくなる。だって理想的なんだもの。でも、思っていた姿と少し違った時、なんだかがっかりしてしまう。
心理学者のカール ユングは他者について、イライラする全てのことは、自己理解を深める機会になると考えました。イライラはもっと別の、自分でも気づいていない理由で生まれているかもしれないから。
感じた不満を直接ぶつけず、深呼吸。時間をおいて自分を見つめてみましょう。
誰かを思い出させる? 自分を見ているよう?
自分を追い詰めて頑張っている人に、優しい世界でありますように。
「あなたが完璧かどうかなんて、興味がない。どんなに一生懸命やったとしても、完璧になんて絶対になれないから。だから恐れずに挑戦してほしい。あなた以外にあなたを止めるものなんてない」
振付師 カイル ハナガミ kyle Hanagami
何かを始めることも、続けることも、なんだか躊躇してしまう時ってあるもの。始めない、続けない理由はどんどん頭に浮かんで、置かれている状況は、悪く見える。
心理学者のアルフレッド アドラーは、「境遇自体が、何か意味を持つわけじゃない。境遇に自分で、意味をつけているだけだ」と言い、それぞれの考えや思いが、置かれた境遇に対して感じる感情に影響すると考えました。
失敗したり、意地悪されたり。時にあるかもしれないけれど、完璧さなんて求めずに、自分の好きな事、信じる道に邁進してみましょう。そう「あなた以外にあなたを止めるものなんてない」はず。
「あなたはまだ頭でしか知らないことが多いけど、この先、体験することで考えが変わることもあるだろう。それは恥ずかしいことじゃない。人に会い、人を知りなさい。それは自分を知る旅だよ」
『ミステリと言う勿れ』第7巻 天達先生
実際の体験をして感じた感情は、あなたがどんな事を喜ぶのか、悲しむのか、怒るのか伝えてくれる。そして本当に、楽しいと、悲しいと、怒るとどうなるかを教えてくれるの。
心理学者のアルフレッド アドラーは「動きや変化を信じなさい。人生は実際の出来事で起こっている。言葉じゃない。動きや変化を信じるんだ」と言っています。気持ちは言葉だけでなく行動でも示されているもの。実際に見る、聞く、知る、触れ合うは新しい扉を開けることがある。
新しい出会いや体験で、あなたは日々変わっていく。見えない未来は少し怖いけど、あなたの決断、行動を信じて、前へと動き出しましょう。内から外へ。考えから経験へ。変わっていく日々に、きっと成長があるはず。
「たとえ別れていても、相手が死んでしまっても、この人こそ自分の探し求めていた人だ、と強く感じ取っている相手がいれば、それが運命の出会いだ。」
芸術家 岡本 太郎
想っている人に、自分のことも同じように想ってほしい。必要とされたいし、嬉しい時も、悲しい時も一緒にいたい。
アドラーは相手と自分を尊重しながら、協力関係を築き向き合っていく、愛の課題は達成が難しいと考えました。一緒に過ごすようになってからの誤解や喧嘩もあるけれど、両思いになるって奇跡のようなことだから。大切に思っていても、一緒に歩めない時もあるもの。
思いが届いても届かなくても、好きになったことで感じたワクワクや幸せは、あなたをもっと素敵にして、外の世界とも繋げているはず。誰かを想う勇気は、これからもあなたを支えるの。だってあなたが想うその人は、あなたを成長させる運命の人だもの。