「ピンク色のレンズのメガネをかけている人は、世界がピンク色だと勘違いをしている。自分がメガネをかけていることに気づいていないのだ」


            アルフレッド アドラー


イキイキと今流行っているダンスを踊っている人が輝いて見えて、静かに本を読んでいる自分は地味すぎる。


目立つファッションや化粧を選んでしまう私より、清楚なあの子が素敵。


あの子はみんなに好かれるけれど、私はいつもうまくいかない。


自分と誰かを比べているうちに、自分一人だけが惨めで変な存在に感じる。今までも悪いことばかりだったし、これからもいいことなんてない。 悲観してしまう時。


アドラーはそれぞれの思いや気持ちが、現実をどうみるかに影響すると考えました。思い込みって世界を曇らせてしまうもの。 だって自分にはどうしても厳しくなってしまうから。


誰かがカッコよく見えたり、羨ましく見えたりするけれど、あなたは誰かとの比較のための道具じゃないの。たまには自分を誇ってみましょう。


天真爛漫に流行りを楽しめる

本が好きで知性的

目立つファッションは個性的で映画の様

清楚なファッションは優雅

時間をかけて誰かを知る方


あなたが思うよりも、あなたはずっと素敵です。




オマエは強いから人を助けろ。手の届く範囲でいい。救える奴は救っとけ。迷っても、感謝されなくてもとにかく助けてやれ。

 

                    呪術廻戦 虎杖悠仁の祖父

 

誰でも人から褒めてほしいもの。

「すごいね」「ありがとう」って言われると、気分がいいし、何だか特別になった気がするから。

 

キラキラする言葉が聞けないと、何だか不安になるし、すんなりこなせない勉強、スポーツ、仕事の時は、自分の存在意義すら疑ってしまう。

 

例え褒められなくても、誰かや社会の為になっていると自身が感じることが大切だとアドラーは考えました。実際の結果や効果にとらわれる必要はなく、貢献しているという自己満足で十分だと。

 

キラキラする言葉が聞けなくて、不器用に空回りする時間が長い時は、自分を小さく感じてしまうもの。でも、一歩一歩を大切に、今は少し見えづらい形でも、そこにあるあなたの頑張りを認めてみましょう。

 

あなたが自分が信じたとおり頑張っている、それだけで素敵なの。

 

 

 

 

 

 

「鬱々とした気分や不安でいっぱいいっぱいになった時、気持ちが何か大切なことを伝えているって知っておくことが大切。良い、悪いと評価せず、感情を認め受け入れ、気持ちが伝えてくるメッセージに心を開くの。」

 

           レーン ペダーソン

 

 

時間が経っているから平気でいないと

 

いい加減忘れないと

 

過ぎた時間と共に悲しみが癒えていないのに、過去にするのが当然のように言われたり。

 

感じている気持ちを否定したり、隅っこにに追いやろうとしたりしても、その気持ちはどんどん大きくなるもの。それと伴う気分が心地よいかどうかで良い感情、悪い感情って評価をしてしまうけど、どの感情も必要であなたが何を大切にしているか、恐れているかを教えてくれているの。

 

悲しみを無理に忘れなくていいし、時間と共に元気にならなくていい。 気持ちの声に耳を傾けてみましょう。

 

 

 

 

「痛みは避けられない物。だってそれは何かがおかしいよって自然が教える方法だから」
 
    弁証法的行動療法  マーサ リネハン
 
侵略されたチベットで33年の間、拘束され拷問によって歯を失ったパルデン ギャッツオ というお坊さんは自分の入れ歯について、
「私は自分の歯が好きだ。ある人は私の歯をとったけど、ある人は愛と優しさから歯を作ってくれた。」と話し、ひどい拷問を受けた後でも、人を信じる気持ちや前向きさを失わなかったといいます。
 
すぐに形には現れなくても、あなたの優しさや日々の頑張りは、思っても見ない形であなたの大切な物をいつか守るかもしれません。 
 
今頑張っている勉強も、耐えている仕事も、そしてあなたの感じている痛みですら、回り回って大切な物を守る日が来るかもと信じてみましょう。
 

 

 

 
 
 
 
 
 

「たぶん、何気ない「がんばれ」という言葉一つ一つは、ちゃんとパワーになってるんだと思う。だって、言われなかった今、全然パワーわいてこないもん。」

   2020 東京パラリンピック 金メダリスト 

             木村 敬一 選手

 

そんな意味じゃなかったのに

 

傷つけるつもりではなかったのに

 

何気ない一言が思いもよらない所に行くと戸惑うもの。

 

心理学者のカール ユングは一つ一つの言葉は一人一人に違う意味を持つと考えました。例え同じ文化背景を共有していても、それぞれの経験から、言葉の意味は異なるものだと。

 

言葉での誤解って起きやすいもの。 応援したくて頑張れって言ったのに、相手は傷ついてしまったり。

 

自分を責めなくて大丈夫。 お互いの言葉の意味に違いがあっただけだから。 時間をかけて理解を深めましょう。

 

ほら、頑張れっていう言葉の力を知っている人もいるのです。

 

 

「ちゃんと「がんばれ」って口にしてくれた方がいいみたいだ。」

 

 2020 東京パラリンピック 金メダリスト 

             木村 敬一 選手

 

 

 

 


過去を後悔しなくていい。未来に怯えなくていい。そんなところを見るのではなく、いまこの時に集中しなさい


           アルフレッド アドラー


あの時こうしていなければ


どうしてあんなこと言ったのかな


ずっと一人だと思う


いいことなんてない


過去を後悔し始めて、未来を悲観し始めると、不安が大きくなるもの。一つの不安と後悔から次の不安と後悔へと、小さなジャンプを重ねているうちに、不安と後悔だけ島に辿り着いてしまう。


アドラーは過去を振り返ったり、悪い未来を想像して不安になることは無意味と考えました。「今」しか生きることは出来ないから。


後悔や不安は当然の感情。でも心の中で重たくなる前に、手離してしまいましょう。空にきえる煙をそっと見送るように。


今 出来ること、楽しめることに夢中になりましょう。




「陰口を言われても嫌われても、あなたが気にすることはない。相手があなたをどう感じるかは相手の課題なのだから」

             アルフレッド アドラー


ツンとされたり、無視されたり
とっても傷ついてしまうもの。

でも、ツンとするのも無視するのも、あの人選択であの人の問題。

あなたの問題は落ち込んだままでいないこと。
反省するところがあるなら、次は慎重に。
何もないなら堂々と。

自分を責めずに、今を大切に。 
難しいけど前向きに。

アドラーは他者と自分の問題を分けることを提唱しています。無視をするなど、相手が強い態度に出るのは相手の選択です。あなたの責任ではありません。

無視されることはとても傷つくけれど、あなたが相手の感情に、必要以上に流される必要はないのです。あなたは、あなたがしなければいけないことに向き合えばいいのです。

それはお部屋の掃除かもしれないし、勉強や読書かもしれません。挨拶の練習かもしれないし、イライラを出すためのダンスやランニングかもしれません。

傷ついた時こそ、自分を大切に。
自分に最高に優しくしましょう。
それがしんどい時は早く寝てしまいましょう!

明日はきっといい日。
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「知ってます? ほんの100年くらい前まで、誕生日ってなかったんです。それまで、人類に年齢という概念はなかったんです。だから、そんなものに縛られるのバカらしいと思いませんか?」

                  『30までにとうるさくて』


人は分かりやすいはかりで、自分や誰かを決めつけたくなるもの。性別や年齢。 こうあるべき、こうするべき。
女だから男だから。

誰かの手で作られてきた箱の中に収まろうとして、窮屈になってしまう。

認知行動療法では、「〜すべき」など思い込みや決めつけを認知の歪みと定義しています。
例えば、もう〜歳だから恋をしていないといけない、結婚していないといけない。 始めるのが遅すぎるから、やっても意味がない。未来が広がらない。

考えれば考える程動けなくなって、切なくなって、考えていたとおり未来が広がらない。試すことができないから、意味も生まれない。 あなたを責める考えが、真実のようになって頭をぐるぐるまわり、暗闇にあなたを引き込むの。

怖いと動けなくなってしまうけど、ずっとやってみたかったけど、諦めていたこと、楽しみや成長につながるリストを作って軽い気持ちでやってみましょう。

本当にあなたが思っていた通り、意味がないのか、未来を広げれないのか、試してみましょう。閉じこもっていた箱から、ひょこっと頭をだしてみる感じで。やってみたら、楽しくてあなたの未来を広げてくれるかもしれません。

思い込みの箱から、思い切って外の世界へ。
あなたの楽しみはあなたのものです。
 

 

 

 

「ガミガミ叱られたものだけが暗い性格になるとは限らない。

親の考えを受け入れるか、親を反面教師にするかは、自分の意思で。」

                                   アルフレッド アドラー

 

「どうしてこうなってしまったんだろう」 自分の中の不安、悲しみ、怒りの種はどこからどうしてきたのか、時に探りたくなるもの。

あの時、あの人がこうしたがこうしたから。私はいつも憎まれていたから。

時をさかのぼって、原因をつきとめようとして、誰かや自分を責めてしまう時間。

 

今 あなたを苦しませる種は、昔、誰かにまかれてしまったけれど、育てなくて良いのです。

育てて辛くなる種にあなたの大切な時間を使って、育てなくて大丈夫。

 

アドラーは、過去に縛られる必要はなく、過去に影響されるかされないかは、あなた自身が決められると考えました。

傷つけられたり、傷つけたりした記憶は、あなたに痛い思いをさせるけど、苦しみ続けることを選ぶ必要はないのです。

あなたを辛くさせる種は、そっと土に預けておきましょう。

 

今日は辛くて見えづらくなっているけれど、あなたの中には沢山の楽しい、ワクワクの種もまかれています。

お友達と過ごした楽しい時間、ひとりで行った大切な場所、美味しいご飯。今度行ってみたい場所、やってみたいこと。

考えたら楽しくなる種があるはず。

育てたら楽しくなる種にあなたの時間を使いましょう。

 

 

 

 

 

「認め、受け入れる勇気。

自分の幸せは自分でつくる」

     心理学者  アルフレッド アドラー

 

 

失敗してしまったとき、悲しすぎて悔しすぎて、結果だけに囚われてしまうもの。

責任感が強いあなたは特に。

 

でも、失敗するあなたも素敵なの。 学ぶ機会になったかもしれないし、ほっこりまわりを笑顔にさせたかもしれません。

間違えたり、失敗したりするのもあなたの一部。 かっこいいところばかりじゃなくていいのです。

 

アドラーは自分の弱さを受け入れてこそ、人として強くなれると考えました。そして強くなければ、自分の弱さを認めることができないと。

失敗する自分も丸ごと受け入れて、前に進みましょう。 弱い自分を責めないで、優しく包み込む気持ちで休みましょう。

 

あなたは今日とってもがんばりましたよ。