濃さが6%の食塩水200gと、濃さが12%の食塩水300gを同じ容器に入れました。ただし、食塩水の濃さとは、食塩水の重さをもとにした食塩の重さの割合のことをいいます。
①この容器に入っている食塩水の濃さは何%ですか。
②この容器から水を蒸発させました。ここに、濃さが15%の食塩水を、蒸発させた水の重さと同じだけ加えました。さらに水を加えたところ、食塩水の濃さは水を蒸発させる前と同じになりました。
 この容器に加えた、濃さが15%の食塩水の重さと水の重さの比を、最も簡単な整数の比で求めなさい。
 

①は食塩水の濃度の基本問題です。

数値がきれいなので、実際には暗算で答えが求められるでしょう。

②はやや難しい問題で、以前紹介した今年の灘中の食塩水の問題(灘中学校2025年算数1日目第2問)より難しいでしょう。

結局のところ、15%の食塩水に水(最後に加えた水から蒸発させた水と同じ量の水を取り除いたもの)を混ぜ合わせると①で求めた濃度になるだけのことで、このことさえ見抜ければ暗算で解けますが、若干厳しいかもしれませんね。

問題としては、以前紹介した今年の洛南の食塩水の問題(洛南高校附属中学校2025年算数第2問)と同じ系統のものです。

詳しくは、下記ページで。

 慶應義塾普通部2025年算数第5問(問題)

 慶應義塾普通部2025年算数第5問(解答・解説)

 

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 2をA個並べてできるAけたの数を、7で割ったときの余りを≪A≫で表します。
 例えば、2222を7で割ったときの余りは3なので≪A≫=3です。
(1)≪8≫の値を答えましょう。
(2)≪29≫+≪30≫+……≪1069≫+≪1070≫を計算しましょう。

 

1001=7×11×13であることは、それなり勉強した受験生なら当然知っているでしょう。

これを利用すれば、7で割ったときの余りを高々6個調べればよいことがすぐにわかります。

余裕のある人は筑波大学附属駒場高等学校2005年数学第4問もぜひ解いてみましょう。

詳しくは、下記ページで。

 雙葉中学校2025年算数第2問(問題)

 雙葉中学校2025年算数第2問(解答・解説)

 

 

 

 

 1辺の長さが45cmの正方形と面積が等しく、辺の長さがすべて整数の長方形を考えます。縦が15cm、横が135cmの長方形のように、横の長さが縦の長さより長い長方形のうち、横の長さが最も短いのは、横の長さが[ ]cmの長方形です。

 

結局のところ、45×45=2025の約数のペアの問題にすぎません。

横の長さより縦の長さの方が求めやすいので、それを求めて、あとはそれとペアとなる約数を答えるだけです。

2025年の受験生なら、10秒程度で答えが出せるはずです。

詳しくは、東海中学校2025年算数第1問(2)の解答・解説で。

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 次のような100個の分数があります。
  1/2025 2/2025 3/2025 … 100/2025
(1)これらの中で、27/2025より大きく75/2024より小さい分数は何個ありますか。
(2)(1)の分数のうち、約分して分子を1にできる分数は何個ありますか。
(3)(2)の分数の和はいくつですか。式と答えを書きなさい。

 

(1)は、分子が27以上75以下のものが条件を満たすことが感覚的にわかるでしょうね。

解説ではきっちり範囲をしぼっていますが、時間勝負のJGの入試では、感覚的に答えを出してもいいかもしれませんね。

(2)がメインの問題ですが、分子が2025の約数であることを利用して2025の約数を書き出せばおしまいです。

(3)が謎の問題です。

(2)ができたら、(3)はほぼ自動的に解ける(間違えるとしたら約分のし忘れぐらいです)のに、なぜか式まで書くことを要求していますからね。

解答欄に147/2025と書いてあれば、約分をし忘れたことはすぐにわかりますし、式自体はあっていることもすぐにわかりますからね。

詳しくは、下記ページで。

 女子学院中学校2025年算数第4問(問題)

 女子学院中学校2025年算数第4問(解答・解説)

 

 

 

 

 次の[ア]、[イ]にあてはまる数を求めなさい。
(1)図1において、点P、Q、Rは円周上の点です。
 また、直線PR上の点Oは円の中心です。
 この円の面積は[ア]cm2です。
(2)図2の円は図1と同じ大きさの円です。点A、B、C、Dは円周上の点です。
 図2のように直線ABと直線CDを書くと、フェリス女学院中学校2025年算数第4問(問題)の図1部分の面積の和は[イ]cm2です。

(1)は、半径が分からなくても半径×半径の値が分かるから面積が求められるという典型論点の問題です。

メインの(2)は、算数オリンピック(1993年トライアル第7問)や灘中(灘中学校2019年算数1日目第8問など)をはじめとする最難関中学校で出されてきた問題ですが、近年は女子中でも普通に出されています。

円の中で2直線が直角に交わるときの定石的解法(直角に交わる直線を円の中心の周りに180度回転移動して解く解法)をマスターしていれば、難なく解けるでしょう。

上で紹介した灘中の問題は今回取り上げたフェリスの問題と同じレベルです。

数値の構成も同じですからね。

因みに、灘中の問題の解説ページでは点対称を利用するという定石的解法を使わず線対称を利用して解いています。

詳しくは、下記ページで。

 フェリス女学院中学校2025年算数第4問(問題)

 フェリス女学院中学校2025年算数第4問(解答・解説)