中学生の襄(じょう)さんは、ある日、3480mのランニングコースを往復しました。行きは9分走って14分早歩きしました。帰りは6分走って、19分早歩きしました。
(1)走る速さと早歩きの速さの比はいくつですか。
(2)早歩きの速さは何m/分ですか。

 

行きと帰りの違いを比べることが第一歩です。

時間がそろっていないタイプの仕事算(フェリス女学院中学校2004年算数第4問を参照)における解法を応用すれば、(1)を経由せずに(2)の答えがすぐに求められます。

同志社中学校の入試問題ではメインの問題がすぐに解けることが多々あるので、誘導に乗るということにこだわらないほうがいいでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 同志社中学校2025年算数第5問(問題)

 同志社中学校2025年算数第5問(解答・解説)

 

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 5/3+7/10+2/7+4/15+1/21+1/30を計算しなさい。

3と10と15は30の約数、7は21の約数だから、30と21の最小公倍数の210で通分できることはすぐにわかりますが、面倒そうですね。
そこで、相性のよさそうな分数を組み合わせて計算します。
分母に7の倍数がある2/7と1/21をまず計算します。
  2/7+1/21
 =(6+1)/21
 =7/21
 =1/3
これと5/3を足すと2となりますね。
残りの分数を30で通分して計算します。
  7/10+4/15+1/30
 =(21+8+1)/30
 =30/30
 =1
となるから、答えは2+1=3となります。
丁寧に書くと上のようになりますが、実際には暗算で答えが求められますね。

 

 

 

 

 

 

 

 次のように、ある規則にしたがって数が並(なら)んでいます。
  1/2,4/3,5/6,8/7,9/10,12/11,……
(1)100番目の数は何ですか。
(2)(x+1)番目の数とx番目の数の差が1/402+1/403です。xの値を求めなさい。

 

分数の規則性の問題ですが、分数を知らなくても規則性が分かります。

実際、数は数えられるけど分数を知らない年長さんの教え子に15番目は何かなぁと尋ねてみると、書き出して答えを出していましたからね。

(2)ですが、分数の引き算が足し算で表されていることがポイントです。

分数の引き算(例えば、13/12-12/13)において、正しい解き方をしていれば、すぐに意味が分かるはずです。

日常の勉強に対する姿勢が問われる問題です。

詳しくは、下記ページで。

 神戸女学院中学部1990年算数2日目第1問(問題)

 神戸女学院中学部1990年算数2日目第1問(解答・解説)

 

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 ある整数アのすべての位の数の和を【ア】で表すことにします。
 例えば、次のようになります。
  【3】=3
  【10】=1+0=1
  【597】=5+9+7=21
①【2019】はいくつになりますか。
②【ア】=9になる1000より小さい整数アは何個ありますか。

 

灘中などで同じような問題が出されています(灘中学校2021年算数1日目第3問六甲学院中学校2024年B算数第4問栄東中学校2025年東大特待Ⅰ算数第1問(3)など)。

メインの②ですが、重複組合せの考え方をマスターしていればほんの数秒で答えが出せますが、帝塚山学院中学校の受験生の場合、この考え方をマスターしていないことが多いでしょう。

すると、地道な解法を選択することになりますが、地道な解法で解いても大した手間ではない灘中の問題とは異なり、ちょっと面倒ですね。

解説では、地道な解法の際にデジタル表示の考え方を利用していますが、この考え方をマスターしていなければ、桁で場合分けして解くことになります。

詳しくは、帝塚山学院中学校2019年1次A算数第7問の解答・解説で。

 

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