5月26日 厚労省、日本遺骨収集推進協会 訪問、顧問土屋代議士 表敬訪問
ピースリング・オブ・グアム高木会長ご夫妻、
ピースリング・オブ・グアム・ジャパン松本理事長夫妻、
内藤副理事、遺族関係者総勢10名で訪問。
10時40分、日本遺骨収集推進協会 竹之下専務理事と面会。事務方同席。
遺族の気持ちになって、日本戦没者遺骨収集推進協会の社員団体に、
せめて準ずる団体に認定していただきたいと再度陳情。
社員団体に加入すると、協会会議に出席することができ、
情報や状況が把握でき、遺族として協力ができ、
念願の遺骨収集が一層進むはずである。
遺族の気持ちを大事にしてほしいと伝える。
11時40分、厚労省訪問。
中井川審議官、皆川室長、野口室長補佐、岡田室長補佐に面会。
厚労省から受け取った平成29年度遺族援護関係予算の資料には
マリアナ諸島と記されていて、グアムについての記載は一切ない。
マリアナ諸島とはグアムと北マリアナ連邦の全体を表していると思われ、
グアムはアガナをCAPITALとする米国準州であり、
北マリアナ連邦はサイパンをCAPITALとする
米国自治領とされているため、
グアムと北マリアナ連邦とは行政が全く違う。
マリアナ諸島とひと括りにせず、
グアムとマリアナ諸島(北マリアナ連邦)と
具体的に明記してほしいと陳情。
そうでないと、今までのようにグアムに遺骨収集の予算がこない。
厚労省は、マリアナ諸島全体で今年度遺骨収集調査に2000万円、
収集1600万円の予算をとっていて、
今後は進捗状況の公開をする、
そして遺骨の情報があれば教えてほしいとの事。
また、以前渡した米公文書館記録(コピー)に記されている
アガット地区に埋設したとされるご遺骨の継続的収集を
お願いしたいと重ねて陳情。
ニミッツヒル洞窟で無くなったご遺骨の事は
厚労省がグアム警察に行き、聞いてくる。との事。
昨年5月にアガット地区で掘り起こしたご遺骨は、
現在アメリカが鑑定中である。
13時30分、顧問土屋代議士 報告を兼ねて表敬訪問。
7月8日、9日にグアムで行われる慰霊塔慰霊碑清掃・慰霊巡拝、
慰霊祭に出席をお願いしたところ、予定がつけばご出席くださるとの事でした。
4月10日 厚労省と日本戦没者遺骨収集推進協会と土屋代議士を訪問
AM11時、理事長、遺族計6名で
日本戦没者遺骨収集推進協会を訪問。
竹之下専務理事、石垣氏、山岸氏と面会。
竹之下専務理事に昨年末、構成団体(12団体)に入っていないため、
せめて準構成団体に加えてもらいたいと要望書を提出しているが、
今年3月の理事会で決めるので、
それまで待ってほしいと言われたため、
今回その結果を聞きにいく。
専務理事は、現在構成団体に加入のする場合の基準が
できあがっていないため、準備等が遅れている、
まだ確実な返答はできないが、出来次第連絡をするとのことでした。
我々団体は、現地の方々と交流もあり、
情報も得られやすく、更に遺族である点、
情熱も高く遺骨収集が早く進むと思う。
よって早く団体に加えてほしいと強く伝えた。
協会は、遺骨収集をする際の臨時の派遣員の募集も
その都度考えているようで、グアムの遺骨収集の際は、
是非協力したいので連絡がほしいと伝えた。
協会は7月にグアムに情報調査に行く予定だそうで、
我々も7月9日清掃慰霊親善で訪問予定である。
南太平洋戦没者慰霊協会の会長
衛藤晟一参議院議員(内閣総理大臣補佐官)始め、
川崎大師、祐天寺、グアム日本人会、
我々ピースリングが合同で慰霊祭を行うので、
その予定に合わせてはいかがかと伝えた。
日程が確定次第連絡をするとのことだった。
兵士は赤紙1枚で召集され、
グアムは絶対国防圏として死守を命ぜられ、
生きて帰れないと覚悟をしていたようですが、
死んでも帰ることができない、
遺骨の収集が全く進んでいない。
高齢の遺族が元気なうちに、早く取り組んでほしいと、激しく訴えた。
PM1時、厚労省の皆川室長、新任室長補佐2名、
新任係長2名、計5名と面会。
昨年、厚労省に渡したアメリカ公文書館資料コピーにある、
アガットに94柱のご遺体を埋めたという資料の件で
調査の過程はいかがかと聞いたところ、
担当が変わったので引継ぎができておらず、
状況がわかり次第連絡するとの事であった。
12日、担当者から引き続き調査していると電話連絡があった。
スピードと情熱が欲しい。
遺骨収集に充てる国家予算の資料を見せてもらう。
マリアナ方面、グアム島はとても少額で大変不安を覚えた。
昨年、ご遺骨が確認できたのに、雨季を理由に収集を先延ばした結果、
行方不明になったニミッツヒルの御遺骨は、以前として行方不明。
調査中とのこと。
この事件から、グアムから情報が得られづらくなっていると
厚労省と協会から話があった。
観光資源目的の盗難か、原因ははっきりしないが、
この盗難の件で遺骨収集に関する情報が得られづらくなり、
公開もしてもらえなくなり、我々遺族や関係者は大変困っているので
何としても早くグアム政府と話をして、解決してほしいと強く要望した。
また毎年、遺骨収集帰還等派遣費補助金の申請を提出しているが、
毎年局長名の紙一枚で不採択。
何故不採決か、局長から直接説明を受けたいと伝えているが、
毎年回答が得られず、残念。
12日、局長の代理から電話連絡がある。
ピースリングは該当しないとの事。
どのようにすれば該当するのかと聞くと、
お答えすることはできないと言われた。納得できずと話をした。
尚、協会の12団体のメンバーは、
以前から補助金を受けたことがある中核団体として
抽出しているが、どうしてか・・・。
PM1時50分、顧問の土屋正忠代議士を訪問。
以上の話を踏まえ話しをしたところ、担当者を呼んで、
話しを聞いておくといっておられました。
事務所に帰ると、佐多あゆみ様から書簡が届いていた。
厚労省に連絡をとり、皆川室長に疑問や要望を
情熱持って話をしていただいた内容を拝見。
誠に心強く勇気をもらい感動した。感謝。
以上
千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝
3月25日 千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて
〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕をとり行いました。
グアムから帰還された 星さん(岩手から)、ご遺族、
マリアナ献水会 村瀬会長(名古屋から)、
学生団体NPO法人JYMAの皆様、関係者の皆様、
総勢約50名の方々が参列してくださいました。
黙祷
理事長 挨拶
本日はご多忙の中、大勢の皆様方のご臨席を賜り、
本年も「春の彼岸参拝」をとり行うことができますことを
深く感謝申し上げますとともに、日頃より温かいお心をお寄せいただき、
心より厚く御礼申し上げます。
思えば戦没者の方々は暗黒の過酷な時代に遭遇され、
逃れられない状況の中で、国の運命を背負わされ、
かけがえのない人生を国に捧げられました。
先の大戦においては、240万人の方々が外地で亡くなられました。
昨年、新たに2,337柱が当墓苑に納骨されましたが、
未だ113万人ものご遺骨は戦地に置き去りにされたままです。
とりわけグアム島においては、後方支援が全くないなかで、
絶対国防圏として死守を命ぜられ、米軍の圧倒的な戦力によって
19,000数百余名が玉砕されましたが、
ご遺骨の収容は、全くと言っていいほど手が付けられていません。
日本に帰還したご遺骨は厚労省によるとわずか3%、500柱に留まり、
19,000余名の方々が未だ悲惨なお姿のまま、現地に取り残されています。
7年前に水道工事現場で見つかったにも関わらず埋め戻されたご遺骨は、
昨年5月にようやく掘り起こされましたが、この遺骨と同時期に発見された
アサン洞窟のご遺骨も、グアム政府は一緒に収集することを条件としました。
私たちも強く要望しましたが、雨期を理由に洞窟のご遺骨の収集が
先延ばしにされた結果、このご遺骨は消えてしまいました。
誰がどうして何のために。今も行方は分かっておらず、心が痛むばかりです。
さて昨年4月、戦没者の遺骨収集の推進に関する法律が通り、
昨年10月に「日本戦没者遺骨収集推進協会」が発足しました。
しかし、その日本戦没者遺骨収集推進協会を構成している12の団体の中に、
グアムの唯一の遺族会である
ピースリング・オブ・グアム・ジャパンは入っていません。
厚労省に早速問い合わせをし、推進協会の専務理事に面会して、
せめて(準)構成団体に加えてもらえないかと、
書面を持参して、強く要望しています。
今の日本の平和と繁栄は、先の大戦で犠牲になられた
310万名の尊い犠牲の上にあります。
感謝と畏敬の念を決して忘れることなく、永遠の平和を願い、
あの悲惨な歴史を風化させずに、若い世代にしっかり引き継いでいくことが、
我々NPO法人設立の強い理念と使命であります。
「ご遺骨のご帰還なくして戦後は終わらない」。
そのことを改めて強く胸に刻み、進んでいく所存です。
本日はグアム島から九死に一生を得て帰還された
軍属の星一男さん(87歳)が、岩手からご出席いただいております。
昨年は帰還兵の小林喜一さん(94歳)と
グアムにご一緒させていただきました。
高齢化が進み、戦争を直接体験した方々の多くが
他界されておられる中にあって、
戦没者に対する慰霊奉賛の心、すなわち遠く離れた過去が
自分の生きる今と繋がっているという感覚を、
誰もが大切にしていくことによって、確実に次の若い世代に
戦争の記憶を引き継ぐことができると信じます。
幸いにも今年に入り、我々のホームページをご覧になった
中央大学法学部の学生さんと面識を持つことができました。
学生の方は来年グアムに行き、
曾祖父様が戦死された戦跡の探索を予定されています。
その曾祖父様は偶然にも、遺骨収集に関する法律の作成に携わられ、
本日ご出席いただいている 佐多あゆみさんの曾祖父様と同じ
54警備隊に所属されていたことを知り、
縁(えにし)がもたらす人の輪の広がりに、身の震えるような感が致します。
今後も皆様方の深いご理解と温かいお心を賜り、
更に奉賛の輪が広がりますよう
心からご支援を切にお願い申し上げる次第です。
終わりに、英霊のご冥福と、皆様方のご多幸を
心よりお祈り申し上げ、挨拶といたします。
平成29年3月25日
NPO法人ピースリング・オブ・グアム・ジャパン
理事長 松本平太郎
顧問挨拶 (衆議院議員 土屋正忠様代理 秘書 秋山敏行様)
土屋先生は硫黄島での慰霊祭に行かれていたのでご欠席でしたが、
秘書の秋山様から代読でご挨拶をいただきました。
紹介 内閣総理大臣補佐官 衛藤晟一参議院議員 秘書 柴原佳史様
千鳥ヶ淵戦没者墓苑 常務理事 山崎文夫様 ご挨拶
1年間の活動報告
合唱・献花
献奏 尺八 門傳良男師 お弟子さん
ハーモニカ 竹内克好氏
式典後、懇親・報告会を行いました。
会場設営にご協力いただきました大勢のJYMAの学生の皆様
撮影をしてくださいました福井様誠にありがとうございました。
昨年からの懸案事項
2月14日、日本戦没者遺骨収集推進協会の
竹之下専務理事(代表理事)と今年2回目の電話での話をする。
内容は、12の団体により構成されている
日本戦没者遺骨収集推進協会にグアム島が入っていないため、
幣法人を加えていただきたい旨を強く陳情していますが、
その件は3月の少人数での理事会で話し合うとの事でした。
尚、グアム島のご遺骨は心に留めて頂いておる印象を持った。
同日、厚労省の皆川課長に、
昨年洞窟で紛失したご遺骨の捜索はその後いかがかと尋ねる。
現地の警察も調査をしているが、進展はないとの事。
更に、昨年お渡しした米国公文書館の、
アガットの場所に94柱のご遺体を埋めたとある
地図の調べはいかがかと問うと、進んでいない様子。
引き続き鋭意、情報を取るとのことでしたが、全体に歯がゆい印象だった。
平成29年 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝のお知らせ
本年も 千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて
春彼岸参拝を執り行うことになりました
先の大戦を風化させず
若い人達に平和を繋いでいけますよう
沢山の方のご参加をお待ちしております
日時 平成29年3月25日(土)
13時から14時頃まで
参拝後、墓苑休憩室にて簡単な活動報告会を予定しています