UnsplashのIgor Omilaevが撮影した写真
世はどこもかしこもAI。特に生成AIの登場により、ホワイトカラーの働き方は大きく変わりつつあります。そんな時代を反映して、アメリカのMBAプログラムでもAI関係の専攻を提供している大学が出そろてっきたようです。少し調べて見ると、そうしたプログラムが以下の記事にリストされていましたので、いくつかの大学の専攻課程を見てみました。
上位校で提供されているAI関係のプログラム。Wharton、Kellogg、Sloan、Stanford等でAI関係の専攻が提供されています。
MBA教育にAIが及ぼす影響は専攻の用意に留まりません。そうしたより幅広い影響については上記の記事をご覧ください。
上記のリストの2番目、Kelloggのプログラムで割と情報が開示されていましたので最初に見てみることにします。
Kellogg-McCormick MBAi
Kellogg-McCormick MBAiはKelloggが工学部(McCormick)と共同で運営しているプログラムで、通常のMBAプログラムとは別枠で学生を募集しています。テクニカルな職歴や理系(STEM)の学歴がある学生(経験年数2~6年程度)を想定し、5クオーターでビジネスとAIの両側面を教えています。通常の2年制よりは短いプログラムですが、サマージョブの機会が得られることもアピールしています。

Full-Time MBAi Academic Experience
Kellogg MBAiのカリキュラム(一部)。技術・経営の両側面をカバーしたプログラム構成。技術面ではAIそのものに加え大規模データの取り扱いやソフトウェア・アーキテクチャ等、経営面ではAIの活用に加え、プロダクト・マネジメント、リーダーシップ、組織論・倫理等を教えています。ここでリストされている授業の他に、MBAのコアコース相当の内容は当然、用意されています。

The Kellogg & McCormick MBAi Program
Kellogg MBAiの就職先。50%がテック系のプロダクト・マネジメントで就職。学生の取り方やカリキュラムからしても、かなりテック系にフォーカスしたプログラムになっていることが伺えます。他はコンサル等に行っているようです。初任給はSigning Bonus込みとは言え、凄い金額になっていますね…。
その他のプログラム
上記のMBAiは通常のMBAとは別枠で用意された特別なプログラムでしたが、勿論通常のMBAの専攻の一つとしてもAIは教えられています。カリキュラムは学校によりばらつきがあるように思いますが、アメリカのMBAは既にデータ分析関係のプログラムを提供しているプログラムが多く、そこですでに機械学習等の科目は提供しているため、そうした科目に倫理・ビジネスの側面等を加えて構成している場合も多いようです。

AI and Analytics | Kellogg Full-Time MBA | Kellogg School of Management
こちらはKelloggの普通のMBAプログラムの中に設置されているAI and Analytics Pathwayのウェブサイト。昔紹介した「Data Analytics」プログラムを衣替えして提供しているようです。コアコースでは伝統的な統計学に加えてAIの授業が用意され、選択科目は各機能分野で用いられる定量分析やAI活用を中心に、さらに上級科目でIT技術やプログラミング等を教えています。
AI in Business Concentration - Tepper School of Business - Carnegie Mellon University
CMU Tepper MBAの「AI in Business Concentration」のカリキュラム構成。機械学習、アナリティクス、AIのビジネス活用、AI倫理等を組み合わせてカリキュラムを構成しています。ビジネススクール外にあるコースもリストしています。
今回はこれだけです。アメリカまで行かずとも、日本国内でもこうした学習機会は増えていると思いますので、是非、調べてみてください。




