非グローバルスタンダードな日本(違うルールで戦う日本人)
前回の続きですが、私の会社はアメリカの会社なのですが、日本ではそれほど感じなかったことが、海外に来ると如実に感じ取れることが多々あります。
今日は、違うルールで戦う日本人に関してです。
これは毎日感じることなのですが、ビジネスの世界で、グローバルスタンダードな舞台では、共通のルールがあります。
スポーツで例えて、グローバルビジネスの場が「K1」だとしましょう。K1では、相手をノックアウトさせれば勝ちですよね。日本人の多くはこのK1の世界に相撲のルールで戦おうとします。
ノックアウトさせなければ勝てないにも関わらず、相手を押し出そうとする、いくら押しても相手は倒れるかもですが、ダメージを受けないため、結局反撃されてイチコロ、曙がK1に参加したときがそうでしたよね。。
K1に出るためには、K1でのルールで戦う必要があります。
例えば、こんな感じです。
■相撲のルール
欧米人の上司:「1ヶ月で1000万円のコスト削減を実現しなさい」
日本人:「(う、できないよ、そんなこと)・・・・・(無言)」
欧米人の上司:「(何も言わないということはOKなんだな)」
もしくは、
欧米人の上司:「1ヶ月で1000万円のコスト削減を実現しなさい」
日本人:「(う、できないよ、そんなこと)はい、一生懸命がんばります」
欧米人の上司:「よし。がんばるんだな。」
そして、1ヶ月で1000万円は到底無理で、まったく達成できなかった、という結果になります。
欧米人同士であれば、こんな感じです。
■K1のルール
欧米人の上司:「1ヶ月で1000万円のコスト削減を実現しなさい」
欧米人:「えーと、○○と××の条件があれば、実現できます。○○と××は可能ですか?」
欧米人の上司:「○○は難しい。××だけだといくら削減できるのか?900万円はどうだ?」
欧米人:「900万円は○○と××の条件が必要です。××だと700万円ですかね」
などの議論をして、最終的に800万円の削減目標になります。
実際にはここまで単純ではないでしょうが、お互い条件を出し合い、条件のキャッチボールを実施します。決してがんばるとか、根性に頼らないですし、一方通行では終わらせません。
このようなルールで戦うグローバルビジネスという土俵で、日本人は余りにも不思議な人種に見えます。K1の戦いに、回しをつけて押し相撲で戦おうという感じに見えるのですかね。。
ちなみにイメージしやすく、欧米人の上司と書きましたが、実際にはインド人と日本人の会話でした。欧米だけがグローバルの土俵とは言っていません。インドも、はたまた中国でも、ビジネス標準の土俵はK1です。
知っていましたか?
非グローバルスタンダードな日本(欧米の会社はトップダウンが効く理由)
私の会社はアメリカの会社なのですが、日本ではそれほど感じなかったことが、海外に来ると如実に感じ取れることが多々あります。
その1つが「欧米の会社はトップダウンが効く理由」です。
日本では、現場の人が意見を重ね、ボトムアップで物事が決定されるとよくいいますし、実際そうだと思います。一方で、欧米の会社はトップが決定して、それをトップダウンで実行します。日本に来るアメリカ人が、なぜトップダウンで物事を動かないか不思議に感じていたのをよく思いだします。
なぜか?
先に答えを言うと、欧米の会社のほとんどは、終身雇用ではないどころか、常に「首」と隣り合わせだからです。もっと簡単に言うと、上司の言うことを聴かないと首になるからです。
具体的な例を出すと、日本から中国に赴任している私、および私の同僚は、ある一定期間の後、日本に帰国することが前提で来ています。仮に、外国人の上司ともめて追い返されても、帰る場所があるわけです。
アメリカから来ている複数の赴任者のほとんどは、いわば片道切符で来ています。
そこで何がおこったか?
来る時は想定していなかったのかもしれませんが、来た後にサブプライムで景気が悪くなってしまい、戻ろうとしても仕事がない、という事態です。困った、どうしよう?アメリカで他社の仕事を探そうにも、なかなかいい仕事もない。
その結果、どうするか?
中国の子会社に再就職です。
いいかえると、家賃補助や手当てなどがある高待遇から、手当ても何もない、給料も半分くらいに下がる現地採用への切り替えです。それを受け入れざる得ない状況なわけです。
そんな状況で上司ともめることをいとわず反対の意見をいいますか?
普通なら上司の決断を素直に受け入れ、実行するでしょう。
そんなアメリカ人を何人も見ています。それも一緒に働いている同僚で。
日本はどうか?
上司の言うことを聴かず、意見が合わなくても、別の部署に行ったりするだけで、法律的には、強制的に首に出来ません。(近い形はあるかもしれませんが、強制力はやはりないわけです)
欧米流、日本流、どちらが正しいという話ではありません。
ただし、トップダウンで物事が動く、というのが、今の世界標準のビジネスの進め方です。つまり日本が特殊であるというのは、正しい事実です。
このようなことが「非グローバルスタンダードな日本」という認識すらないのであれば、それが一番危機感を感じるべきことでしょう。
近況報告
前回の書き込みが10月だったので、半年経ってしまってます・・・。久しぶりですね。。ちょっとまたブログを再開しようかなーと思いながら、ログオンしてみました。
久しぶりなので近況報告です。
■上海での生活
昨年の2月から上海に出張ベースで来るようになり、早いもので14ヶ月が経ちました。上海万博もはじまったところです。私が住むところから、中国館とか日本館が見えるくらい近いところに住んでます。日本では愛知万博に行かなかったのですが、上海だと行っておきたくなってます。小市民ですね(笑)
会社の知り合いで、5/5の今日までに、すでに2度行った達人がいます。彼いわく「ディズニーランドみたいなノリだけど、ディズニーランドに比べてそんなに面白くない」とのこと。。分かるようで分からないような。。まー自分の目で確かめてまた書きます。
毎週2時間中国語会話の勉強は続けていますが、仕事柄、上司とか上とのコミュニケーションは英語がメイン、下の人とのコミュニケーションは日本語(中国の人ですがみんな日本語が話せます)なので、レストランでの注文、移動に必要な言葉など、最低限以外は、未だに相当話せません。。生活にそれほど不自由することもない一方で、相当話せるレベルに行くには、今のペースだと5年くらいかかりそうですね。。
■最近の問題意識
アメリカの外資系企業の社員として、中国で、アメリカ人、インド人、中国系でもマレーシア、香港、もちろん中国人などのグローバルな環境で働くと、日本人としてあまりにもグローバル標準から置いてきぼりになっていることを痛感しています。それは、言語ももちろんその1つですが、それ以前に、グローバル標準のビジネスルール、ビジネスコミュニケーションスキルを備えていないことです。(世界標準の土俵とは?(インド出張で感じたこと3)参照 )
今後はこのブログで、グローバル標準から取り残されている日本に関して、書いてみたいと思います。
そんなこんなで元気でやっています。
10/23参加者募集 『先読み力で人を動かす』ワールドカフェ
久しぶりの書き込みですが、今日は、10/23に行われるワールドカフェという
イベントのご紹介です。
私もメンバーとして活動しているAPP(アジア・プロアクティブ・パートナーズ)
という団体が主催しているワールドカフェです。
ワールドカフェとは、
カフェ的な雰囲気の中でオープンに話し、オープンに聴くための話し合いの
方法とプロセスで、発言をつなげることで1人では思いつかない集合知を
生み出すこと
です。
今までも、いろいろな分野で活躍する著者の方をお招きして、その方の
著書に関して、ディスカッションをして、新たな気づきを共有してきたのですが
今回は、拙著、『先読み力で人を動かす』で行うことになりました。
現在、私は上海在住ですが、帰国して参加します。
ぜひ、拙著に興味がある方、「先読み力」に関してもっと知りたい方は
参加してみてください。
開催概要は以下の通りです。
毎回定員いっぱいになります。どうぞお早めにお申し込みください。
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■『先読み力で人を動かす』ワールドカフェ 開催概要
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■日時: 10月23日(金) 19:00~21:15 (18:30開場)
■会場: 豊島区立舞台芸術交流センター あうるすぽっと3 F 会議室B
http://www.owlspot.jp/access/index.html
東京メトロ 有楽町線 東池袋駅 6・7出口より直結
JR池袋駅東口より徒歩8分
■会費: 1,000円 ※当日受付にてお支払いください
■定員: 50名
■課題図書:
『「先読み力」で人を動かす~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~』
村中剛志 著(日本実業出版社)
■テーマ: 「メンバーが力を発揮するプロアクティブなチームを作るには?」
■事前課題:
可能であれば、当日の対話がより深まるよう事前課題として、
○記入方法
http://www.muranaka.com/seminar/contents/worldcafe-prep.pdf
の資料をご覧いただきながら、
○事前準備用のExcel
http://www.muranaka.com/seminar/contents/time_management_sheet0915.xls
に、ご自身の一週間のスケジュールを記入し、予定と実績の確認をして
ご参加ください。
■お申込み: 下記フォームよりお申込みください
https://ssl.form-mailer.jp/fms/6d5b075c64611
■担当: APP大前・大橋
「行き過ぎた資本主義」と「利益を追求する必要性」
また、このブログの書き込みが相当間が空いてしまいました・・・。
でも気が向くままで。。
今日、知り合いと飲みながら話していた話で、最近ずーと思っている話です。
サブプライが始まる前でしたが、ここ1~2年、相当思い込んでいた事がありました。それは、今の資本主義は行き過ぎているということ。
そんなの当たり前かもしれないですが、それを加担するように、上場している株式会社で働き、個人としては株などが上がることを期待している自分もいるということに違和感を感じていました。
もう2ヶ月以上、前の話なのですが、マクドナルドの原田社長とお話させていただくチャンスがあり、いろいろお話をさせていただいた中で、私の資本主義に対する違和感を解消してくれた話があったのですが、そのお話とは、
「会社として目標を達成するということは、社員に勝ち経験をさせること。勝ち経験をすることは社員にとって何よりも成長の機会を与えることになる」
というものでした。
私はこの話を、資本主義としての利益の追求、つまり、対前年比で成長し続けることは、人が成長するための必須条件だということ、と理解したことで、最近ずーと感じていた違和感が解消されました。
もちろん、成熟社会で対前年比10%というのは、行き過ぎていると思いますが、対前年比で成長するというは必要だと認識しました。
明日も、昨日より一歩前進することで、結果としての成長のためにがんばろう!!