非グローバルスタンダードな日本(欧米の会社はトップダウンが効く理由)
私の会社はアメリカの会社なのですが、日本ではそれほど感じなかったことが、海外に来ると如実に感じ取れることが多々あります。
その1つが「欧米の会社はトップダウンが効く理由」です。
日本では、現場の人が意見を重ね、ボトムアップで物事が決定されるとよくいいますし、実際そうだと思います。一方で、欧米の会社はトップが決定して、それをトップダウンで実行します。日本に来るアメリカ人が、なぜトップダウンで物事を動かないか不思議に感じていたのをよく思いだします。
なぜか?
先に答えを言うと、欧米の会社のほとんどは、終身雇用ではないどころか、常に「首」と隣り合わせだからです。もっと簡単に言うと、上司の言うことを聴かないと首になるからです。
具体的な例を出すと、日本から中国に赴任している私、および私の同僚は、ある一定期間の後、日本に帰国することが前提で来ています。仮に、外国人の上司ともめて追い返されても、帰る場所があるわけです。
アメリカから来ている複数の赴任者のほとんどは、いわば片道切符で来ています。
そこで何がおこったか?
来る時は想定していなかったのかもしれませんが、来た後にサブプライムで景気が悪くなってしまい、戻ろうとしても仕事がない、という事態です。困った、どうしよう?アメリカで他社の仕事を探そうにも、なかなかいい仕事もない。
その結果、どうするか?
中国の子会社に再就職です。
いいかえると、家賃補助や手当てなどがある高待遇から、手当ても何もない、給料も半分くらいに下がる現地採用への切り替えです。それを受け入れざる得ない状況なわけです。
そんな状況で上司ともめることをいとわず反対の意見をいいますか?
普通なら上司の決断を素直に受け入れ、実行するでしょう。
そんなアメリカ人を何人も見ています。それも一緒に働いている同僚で。
日本はどうか?
上司の言うことを聴かず、意見が合わなくても、別の部署に行ったりするだけで、法律的には、強制的に首に出来ません。(近い形はあるかもしれませんが、強制力はやはりないわけです)
欧米流、日本流、どちらが正しいという話ではありません。
ただし、トップダウンで物事が動く、というのが、今の世界標準のビジネスの進め方です。つまり日本が特殊であるというのは、正しい事実です。
このようなことが「非グローバルスタンダードな日本」という認識すらないのであれば、それが一番危機感を感じるべきことでしょう。