こんにちは。
デザイナーにとって、アナログのラフスケッチやAIで生成したビジュアルを「自由に編集できるベクターデータ」にする工程は、意外と手間がかかるものです。
Illustratorの画像トレース機能も便利ですが、より直感的に、かつ驚くほど滑らかなパスを作りたい時におすすめなのが有料webアプリの「Vectorizer.AI」です。今回は、画像からベクター変換を劇的に効率化する活用法を紹介します。
Vectorizer.AIで何ができる?
JPEGやPNGなどのビットマップ画像を、ブラウザにドラッグ&ドロップするだけで、数秒のうちに高品質なSVGやEPS形式へ変換してくれます。
最大のポイントは、単なるトレースではなく、AIが曲線のつながりや角の立ち方を推測して処理する点にあります。これにより、低解像度の画像でも驚くほどクリーンなパスデータとして蘇ります。下記のサンプルデータを使用して検証しました。
元のデータ:横幅200px
変換結果を表示した画面で元の画像を表示して確認できる
左は元の画像、右はベクター変換後の画像
デザイナーにおすすめの活用シーン
自作の「手描きイラスト」をデジタル素材に ノートに描いたペン画やロゴのアイディアスケッチをスマホで撮り、このツールに通すだけで、すぐにIllustratorで色付けや変形ができるベクター素材になります。
AI生成画像の「ブラッシュアップ」
AIで生成したロゴ案やアイコン素材は、そのままでは拡大に弱く、細かい色調整も困難です。「Vectorizer.AI」を使えば、各パーツがオブジェクトとして分解されたパスデータになるため、配置を換えたり、配色をブランドカラーに合わせたりといった「デザイナーによる仕上げ」がスムーズに行えます。
制作が捗る便利な機能
多彩な書き出し形式: SVG、EPS、PDFなど、用途に合わせて選択可能。Illustratorへの持ち込みもスムーズです。 レイヤーと色の整理: 書き出し時に「色ごとにグループ化」する設定を選べるため、パスがバラバラになりすぎず、その後の管理が楽になります。 隙間補完(Gap Filler): ベクター化の際に発生しがちな「パスとパスの間のわずかな隙間」をAIが埋めてくれるため、背面に色が透けるのを防ぎます。
利用上のアドバイス
Webサービスを利用する際は、「自分に著作権がある素材」や「規約上問題のない生成画像」での利用をメインにしましょう。 また、風景写真のような複雑すぎる画像よりも、ロゴ、アイコン、単色のイラストといった「エッジがはっきりしたもの」の方が、AIの真価を発揮しやすいです。
まとめ
面倒なトレース作業はAIに任せ、デザイナーにしかできない「コンセプトの構築」や「細部の造形」に、より多くの時間を充てていきましょう。

















































