こんにちは。
毎朝、通勤の地下鉄はさまざまな音が鳴っています。走行音、アナウンス、人の話し声——それをかき消すように、イヤホンのボリュームを上げてしまいます。
そんな習慣を何年も続けてきて、「イヤホン難聴」という言葉を真剣に調べ始めたのは、「最近、人の声が聞き取りにくいかも」と感じたことがきっかけでした。
イヤホン難聴とは?
正式には騒音性難聴のひとつに分類されます。大きな音を長時間聴き続けることで、内耳の有毛細胞がダメージを受け、徐々に聴力が低下していきます。
厄介なのは、ダメージが蓄積してから気づくことです。有毛細胞は一度壊れると再生しません。加齢による難聴と違い、20〜30代でも起こりうるとして、WHO(世界保健機関)も警鐘を鳴らしています。
WHOの基準では、85dB以下・1日8時間以内が安全の目安とされています。地下鉄の車内騒音は平均80〜95dBほど。その環境でイヤホンを使えば、無意識のうちにかなりの音量になっています。
私が使っているイヤホン
現在メインで使っているのは2機種です。
- Technics EAH-AZ100:音質重視のときに。繊細な低音と広い音場が好きで、休日のリスニングに使っています。
- Apple AirPods Pro 2:通勤のメインです。iPhoneとの連携が深く、後述する音量管理がしやすいのが大きな理由です。
どちらも高性能なノイズキャンセリングを搭載しています。これが実は、耳を守るうえで重要な役割を果たしてくれています。
私が実践している3つの対策
① ノイズキャンセリングを積極的に使う
「ノイキャンは耳に悪い」と思っている方もいるかもしれませんが、それは誤解です。
むしろ逆で、周囲の騒音を電気的に打ち消してくれるノイキャンは、音量を上げずに済む最大の味方になります。地下鉄の走行音が小さくなれば、小さな音量でも音楽や会話が聞こえます。音量を下げることが、そのまま耳への負担軽減につながります。
AZ100もAirPods Pro 2も、ノイキャンの性能はトップクラスです。通勤中は常にオンにしています。
② iPhoneの「大きな音を抑制」設定をオンにする
iPhoneには、音量が一定以上にならないよう制限をかける機能があります。
設定 → サウンドと触覚 → ヘッドフォン安全性 → 大きな音を低減
週間の音声レベルを分析して、自動で音量を調整してくれます。最初は「物足りない」と感じるかもしれませんが、数日で慣れてきます。耳そのものが、適切な音量に再キャリブレーションされていく感覚があります。
③ 「聴覚への露出レベル」で音量を可視化する
AirPods Pro 2 × iPhoneの組み合わせには、特別な機能があります。
ヘルスケアアプリ → 右下にある虫眼鏡マーク → 聴覚 → ヘッドフォン音量
ここを開くと、自分が実際にどれくらいの音量を、どれくらいの時間聴いているかがグラフで確認できます。「今週は安全範囲内」「この日は音量が高かった」といった記録が残るので、自分の習慣を客観的に見直すきっかけになります。
数字で見ると、思ったより音量が高かった日があって、正直ドキッとしました。
やってみてわかったこと
これら3つの対策を続けて数ヶ月。感じたのは、音楽の聴こえ方が変わったことでした。
小さな音量でも、ノイキャンのおかげで細部まで聴こえます。以前は「もっと音量を上げたい」と思っていたのに、今は「これで十分だな」と感じるようになりました。耳が静けさに慣れてきたのかもしれません。
難聴は気づかないうちに進みます。だからこそ、気づいた今からできることを始めることに意味があります。
まとめ
- 対策① ノイキャンを使う ポイント:音量を上げずに済む環境をつくる
- 対策② iPhoneで音量上限を設定 ポイント:無意識の爆音を防ぐ
- 対策③ 露出レベルを確認する ポイント:自分の習慣を数字で把握する
高価なイヤホンを買って、耳を壊してしまっては本末転倒です。良い音を、長く楽しむために——ちょっとした設定の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。













































