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たか坊のブログ

スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

日々の日報を兼ねた記事をUPしています。

本日はもうすぐできあがりそうな新商品のお知らせですニコニコ


まずは、

リムーバーMWウルトラ ガーン


弊社には従来からリムーバーMW という製品があります。

これ



たか坊のブログ-リムーバーMW


ラバーシートの熱圧着に失敗した際に、後からはがす事のできる商品ですニコニコ

ほとんどのメーカーの熱圧着ラバーシートや熱転写シートを剥がす事が出来ますが、剥がせないものがほんの少しだけ有りましたガーン

ポリエステル生地など、熱をかけるとブリード(再昇華)してしまう生地用に用意されている「昇華防止用」のラバーシートだけは無理だったのです。

全然剥がせない訳ではないのですが、糊が残ってしまうのでした。

でも、糊が残ってしまうのでは意味が有りませんショック!


そこで、これら「昇華防止用」の熱圧着ラバーシート、例えばポリテープジャパンのシートで言えば「ポリ・フレックス ブロックアウト」など

を完全にはがせる商品がもうじき完成いたしますニコニコ




そしてもう一つ。


今度はスクリーンプリントの材料です。


その名も BlockOutSuperE ガーン


こちらも、従来からBlockOutSuper という商品がございます。

これ


たか坊のブログ-BlockOutSuper




インクに混ぜる「ブリード抑制剤」でして、BlockOutSuperはプラスチゾルインク用です。

プラスチゾルインクは150~170度の熱乾燥が絶対に必要なので、ブリードしてしまう生地は相当ブリードしてしまいます。BlockOutSuperを混合したプラスチゾルインクは「しずらくなる」のですニコニコ

「水性バインダーは熱乾燥しなくても可能なんだからブリードしない」と思われがちですが、時間が経つとブリードしますガーン

このブログで何度か説明していますので割愛させて頂きますが、接着の原理からすると、熱をかけなくてもブリードは起きます。実際、経験されている方もいっぱいおられる事でしょう。


BlockOutSuperを発売しておおよそ2年。水性バインダーをお使いのお客様から何度も

「水性バインダー用も作れ」とせっつかれて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ただいま、信頼のおける協力工場に試験して頂いていますニコニコ

ちなみにこの商品は「ウルトラ」ではなく「E」です。スーパーにウルトラが連なるとなんか変なので「エマルジョン」の「E」にしてみますガーン


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やっぱり雪は解けましたガーン

ただ、気温はあんまり上がりません。ただいまの気温は8度です。
明日の朝は5度の予定ですガーン

まぁ、まだ氷点下じゃないから良しとしておきます。


さて、本日もお客様からの御相談をお受けしていましたが、やっぱり基本的な事を纏めておかなきゃいけないなと思いました。


以前も書いたかもしれないんですが、シルクスクリーンプリントは枠に張った網あみを適宜塞いで作った版から、インクを通過させる印刷技法ですが、今現在版には様々な物が在ります。

わたくし的には、次にあげる二つの版は、全く別物としてとらえています。


1.何らかの枠に、テトロンやナイロンのスクリーンメッシュを張った上に、感光乳剤を塗布して露光したもの。

2.専用の露光フィルムを、プラスチック等の枠に「パッチン」とはめて作ったもの。


形式上は、どちらも「インクが通過する孔」がある点で全く同じです。

でも、完全に違う事が一つあるのです。


本日ご相談を頂いた方は、水性バインダーをお使いなのですが、プリント途中で版が詰まるのが異常に早いそうでした。
私の認識では、水性バインダーと言えども、そうそう版が詰まる事は無いはずなのです。

よく「水性バインダーは版が詰まるよ。だからプラスチゾルインクにしようよ」という話を見かけますがガーン
そんな事はないんですよ。

じゃぁ、なんで詰まるの?


版の孔を完全に通過しないで、インクが残留するからです。


残留する原因は

1.インクが硬い?
2.スキージが硬い?

いえいえガーン

答えは、版が悪いか、版の設置の仕方が悪いかなのです。


なんでもそうでしょうが、一番最初の大元が悪ければ、それ以上良いものはできませんガーン
うちの親父がハンサムだったら・・・って、あれと同じガーンちなみに私の親父は3枚目でしたが。


しょっちゅうお話していますが、版を印刷物に「べったり」置いて印刷すると、インクは完全には落ちません。
被印刷物と、版は少なからず隙間をあけましょう。
これ、インクが詰まる原因その一です。「べったり置く」

さぁ、べったり置いていないのに版が詰まるよ~おかしいじゃないかぁ、という場合。

木枠やアルミ枠にスクリーンを張る強度が弱すぎではありませんか?

いくら、版と被印刷物の間に隙間を開けても、張ったスクリーンがユルユルだと「版離れ」が良くならず、インクは完全に通過しません。


最初に書いた、「版にばっちんとはめた」版はゆるゆるになりますよね?

ちなみに~くん、ていう商品に敵対意識を持っている訳ではないのですが、~くんの版はこういった仕組みの版なので、インクもあの粘度なのだと思います。

あの粘度じゃなく、もっとインクが硬かったり粘り気があったりしたらインクが通過しづらいからガーン


今日、御相談頂いた方は「乾燥遅効剤EG をもっと入れた方が良いんですかね?」
とおっしゃいましたが、まずは版の状況をお聞きしました。

「EGを入れる事より、まずは版のテンション(引っ張り強度)をもっと強くしてみて下さい」とお話ししました。

「ははは。EGをもっと、どんどん使って下さいって言っちゃった方が、うちが儲かったかもしれないけど(笑)」


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とうとう初雪が降りましたニコニコ

秋らしい秋を感じる間もなく雪の季節ですガーン


まぁ、北海道ですので、暑い夏より寒い冬の方が慣れていると言えば慣れていますガーン



ただ、まだ積ってはいません。日中はあっという間に解けてしまいます。



今日は、タイトル通りのお話なんですが、まずは不織布って何?という事ですが、

布は、繊維を撚って糸にしたものを織っているんですが、不織布は繊維を熱・機械的または化学的な作用によって接着または絡み合わせる事で布にしたものですガーン

原料的に言えば、布と同じですよね。

身近な例と言えば、CDとかDVDを簡易的に入れてしまっておく、あの「不織布ケース」がそれにあたります。


純粋に「不織布」であれば繊維用のインクで問題なくプリントできます。


ただし、落とし穴もありますガーン



純粋に「不織布」と書いた訳は、

世の中に出回っている「不織布」でできているとバッグ(トート・バッグ)という奴がやっかいなのですショック!



しばらく前にもお問い合わせを頂いた方がいて、本日も同じ質問を別の方から頂きました。
質問と言うか、お悩みです。

「不織布のバッグに印刷したら剥がれるんですが」


どのようなインクをお使いになったかを尋ねると、水性インク(バインダー)とおっしゃるのです。

「このインクに何かを混合することで、剥がれないようにできませんか?」

とも仰います。



残念ながら「無理」ですショック!


なぜかと言うと、そのバッグは「純粋な不織布」でできている訳ではないからです。



最近のものの多くは、PP製の細かい骨が入っています。これが剥がれの原因です。
と、言うか、PPに接着するインクを使わなければ剥がれてしまうと言う事になります。

繊維製品用の水性バインダーも、プラスチゾルインクも、PP素材には決して密着(接着)しないので、剥がれてしまうのですねガーン

ネットやら何やらで購入し、ご自身で印刷されようとする方などは、特に御注意下さい。


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修理に出していたノートパソコンを会社の近くまで取りに来たので、ついでに寄ってしまいましたガーン

で、どうせなので、またブログを書く事にしましたガーン



昨日、あるお客様からこんなお問い合わせを頂きました。

プラスチゾルインクで、光沢の無いインク を扱っていますかはてなマーク


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しばしお話をしてから私がお勧めしたのは「放射温度計」ガーン


インクでは無くて、何故、放射温度計なのでしょうガーン


そのお客様は他にも様々な疑問をお持ちでしたので、一気に書きますガーン


まず、プラスチゾルインクには様々な種類が有ります。
メーカーごとの命名の違いは当たり前ですが、

まず「オパシティインク」とか「オペークインク」ってなんですかはてなマーク

という御質問。


答えは「同じです」ガーン

辞書を引くと解りますが「Opacity」も「Opaque」も

「不透明な」という意味です。
そして、これらのインクは、インクの下になる生地の色を隠蔽できるインクという意味です。

水性バインダーと並行して説明すると解りやすいのかもしれませんが、弊社の水性バインダーの製品では
オールマイティーバインダー「着色ラバーバインダー 」がこれに相当します。


じゃぁ、OpacityやOpaqueじゃないインクもあるのか?というと、有ります。

逆に、インクの下の生地の色を隠蔽することができないインクガーン

白や、淡い・薄い色の生地は、その生地の色をインクが隠蔽できなくても印刷色がきちんと再現できるので、こちらのインクで構わない、という事ですね。

弊社の水性バインダーの製品では
オールマイティーバインダー「透明ラバーバインダー 」がこれに相当します。


「じゃぁ、そのインクは艶有りですか?艶無しですか?」と聞かれました。
どこがどのような説明をしたのかは解らないですがガーン

プラスチゾルインクの特性では、全て正確に乾燥すると「艶無し」になります。

そもそも、「艶有り」「艶無し」というのは表面の光の反射具合です。
表面が滑らかになればなるほど艶有りになり、ザラザラが増すと乱反射するので艶無しになります。

繊維製品用ではなく、金属・木・プラスチックなどに使用される溶剤型のインクには仕上がりが艶有り、艶無しになるというカタログ上の表記があります。
これは、レべリング性(平滑性)が良く作られ、印刷時に使用されるスクリーンメッシュの目の細かさが230~350とか、繊維用に使われる40~200とかより遥かに細かいものを使用するのを前提としているからです。

じゃぁ、何故、プラスチゾルインクが艶有りになったりするのでしょうはてなマーク

答えは2つ
ラブラブ!
1.故意に表面に平滑性を与えたから
2.必要以上の熱をかけたから

です。

1 に良くあるパターンは、乾燥を熱プレス機で行った場合。
お分かりの通り、熱プレス機のコテはまったいらですラブラブ!
ガーン
これでプレス乾燥すると、インクの表面が滑らかになるに違いありませんガーン


2 インクは規定の乾燥温度より高温にすると、一度固まろうとしたインクが再度「溶け」ますガーン

そして、乾燥器を止めると、既定の温度まで下がった時点で乾燥します。


お問い合わせを頂いた方はコンベア乾燥器で乾燥しているとの事でしたが、機械のパネル設定「だけ」に頼っていたとの事でしたので、

「放射温度計」をお勧めしたものです。


じゃぁ、プレス機では無理なのはてなマーク

とお嘆きのあなたガーン

そんな事はございませんガーン

印刷面と、プレス機のコテの間に挟んでいるシリコン紙などを再検討すると可能です。
ザラザラのもの に変えましょうニコニコ



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本日も色々なお悩み相談を頂きましたニコニコ

やはり、最近書いた撥水系のものにプリントする件が多いのでしたが、それ以外の内容で、これまた結構多い御相談を一つ。


ありがたい事に、このブログを発見して頂いて御相談頂く方は様々な方がいらっしゃいます。

法人の方、個人事業の方、趣味でシルクスクリーンプリントされている方。

時には

「・・・・もう、まったく初心者なんですが・・・・・ちと、仕事としてやり始めてまして・・・・・」

と、とっても謙遜されながら御連絡・御相談頂く方も多いのです。


でも、シルクスクリーンプリントの発展を願ってやまない・・・・ちと大げさに言いすぎましたガーン
シルクスクリーンに関わっている方のお役にたつのがわが社のスタンスですので、規模や立場で差別はしませんのでガーン

正直言って、商売ですからガーンそりゃぁ、たくさん買って頂くと嬉しいですガーン
でも、100円の物を売る事がデキない奴は100万円のものは売れない。
それが私の信念ですので・・・・・

って、こんな事書くと、明日以降、札幌市内のお客様を回るとネタにされるなガーン


まぁ、そんな訳で、どのような立場の方も同じように御相談に乗らせて頂いています。



で、もといガーン


「~くんを使ってるんですが、うまくいかないのはそのインクのせいでしょうか?」

という御質問を度々頂きます。


勿論インクには違いが有ります。
確かに弊社が扱っているインクとは粘度や、出来上がった時のしなやかさは違うと思います。

しかし、上手くいかない原因の多くは、インク「だけ」に有る訳じゃないのよね。

と言うか、シルクスクリーンプリントは、インクだけで刷るものではないので。

~くんの「版」は、構造上強く張る事が出来ない仕組みになっているので、時にはインクが透過しづらい事が有ります。
じゃぁ、という事でインクを緩める・・・・・
滲んじゃったりするショック!

じゃぁ、という事で、インクは緩めずに、スキージを寝かせて刷って下さい。みたいな事を言われてやってみる。

大量に刷ると、手首が慣れない角度を維持し続けなければならんので・・・・非常に疲れるショック!


もっと良い解決法はあるんですが、それは被印刷物の形状にもかかわるので、ここに書いたら多分150ページ位になっちゃうので辞めますガーン


「これがプロが使うスキージです!」なんて事はあんまりありえない。

色々な被印刷物に対応する場合、プロは1種類のスキージでは済まさないのが本当のところですガーン


「これがプロが使うインクです!」なんて事もあんまりありえない。以下同文ガーン



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