夢のAll in Oneケース 第3弾 

 

失敗は成功の基…..

 

2024/7/27(土)

先月末、ケースが手元に届き…..

 

イメージしていたものより若干大きい仕様となりました。

 

今までがポーチポシェットの代替品だったので…..もう少し縮小できたらと思います。

 

と、いうことで希望のラインを入れていきます。…..

カシメ内寸、背幅140mm

 

これで、一度送って再度組み立てていただこうと梱包の準備を進めます。

 

そこで、改良案を提案…..

 

1、上部250mmを30mm切断、

2、鋸と剪定鋏の皮革設定位置を2枚目から折り込み3枚目に設定。

ポケット外幅150mm内幅75mm設定に…..

そうすると、内規20mm内でカシメ留めを設定します。

そうすることで、、と思ったところカシメが3か所飛んでいました。 

うん~ん…..

 

皮革厚めのヌメ皮革3枚はかなりカシメに負担がかかるようです。

 

 

All in Oneにすることでカシメ打ち部分への高負担がかかっていたようです。

 

なので、3番目の要望が出てきたところで…..イソシローさんに連絡。

 

何せ初めての製品つくり…..いろいろアクシデントは付き物、ここでイソシローさんに感謝して事を納めます。

 

一旦自身で…..構造を改めます。

 

と、連絡を入れて堅牢で確実にとめるカシメを探します。

 

紆余曲折を経てリカバリー制作

 

その前に既存で使っていたホルダーケースの重量を比較のために控えます。

剪定鋏、鋸ケース=136g 鋏ケース95g 合算=232g

 

新規ホルダーケースの重量缶付き407g

 

鋏294大型 短刃270g 鋸218g 剪定鋏191g=679g

 

1079g=1㎏を腰に下げている計算になる。

新規制作後の407gに対してそれでは既存の腰道具、OK印のケースは232gその差は175gこれに679gを足しても854g総体1079g-854g=225g重いという結果が出た。

 

 

200gの目安は野菜ジュース(200ml)紙パック分の差。

 

軽量には乾燥機がいいとあった。100g軽くなるとかなり負担も軽減する。

 

さて、カシメの負担に耐えるためのカシメ…..これはもうこれしかない。

6mm組ネジの登場です。

 

 

革の厚みは通常でも1枚3.5mm2枚で7mmで6mm組ネジを組み込むのも1mmはかなりタイトです。

 

当初編み込みを考えていましたが、先にイソシローさんから縫込みのほつれを考慮して…..

結果的には組ネジ納めとしました。

それでは組ネジとポケット縮小リメイクになります。

 

 

今回イソシローさん構成をリメイク兼ねて組ネジに改組いたしましたが、その後イソシローさんから縮小版が届きました。

背面130mm内幅110mmとかなりタイトなリベンジ編が届きイソシローさん再挑戦の意気込みを充分感じ取りました。

現在、耐久性と皮革延伸と形成をして現場試験中です。現時点では、背幅は140mmで全面ポケットがマチ共に同幅、高さ180mmが理想な規格と云えそうです。

 

それもこれも結果を出せたのはイソシローさんのおかげです。

大変感謝いたします。

 

 

ということで、夢のall-in-oneホルダーケースの完成になります。

 

今回、イソシローさんにお願いしてとてもよかった。

 

なにせ、夢にまで見たall-in-oneホルダーケースの完成ですよ。

 

カシメの限界強度を超えてしまった以外は理想のall-in-oneホルダーケースの完成でした。

 

イソシローさん本当に感謝しています。ありがとうございました。

夢のAll in Oneケース 第2弾 

 

そしていよいよ皮革制作….

 

イソシローさんへの依頼へ…..

 

今年4月頃、ブログ「抉る」で皮革ホルダーケース制作の宣言をしてからの二ヶ月後、皮革ケース製造イソシローさんより、2024年6月末にホルダーケース製作に取り掛かれそうという連絡をいただき、要望をまとめ始めて北海道出張後さっそく配送手続きをした。

 

ということで2024/7/2(火)に道具類込みで送信しました。

ケースモデル後のやり取り…..

 

以下、ラインでのやり取り内容

 

愛知で庭展の際にお近くだったので、できたら直に打ち合わせが出来たらと思いましたが、ご都合により日程が合わずライン画像にて打ち合わせとなりました。

 

 

2024/7/3(水)

22:14     イソシローさん:お疲れ様です!荷物届きました!ありがとうございますm(_ _)m

大凡のイメージは送っていただいたケースの様な形でしょうか?

2024/7/4(木)

5:20       Yukio Nozaki       おはようございます。ご連絡遅くなりました。

形状は送った通りの形状が希望です。

 

かなり抽象的ですが、カチッとかピタっとかの形状が希望です。

 

2024/7/11(木)

とりあえず試作品を作ってみます。シンプルに、カチッとしたイメージで作製してみます。

ということで試作品画像が届きました。

 

鋏の安定性に「ふんどし」

 

イソシローさんは、この芯金周りで支える「ふんどし」形状を採用してくれました。

 

自作テストケースでもこの部分がかなりスマートな構造になりました。

 

 

2024/7/12(金)

9:46       イソシローさん:

お世話になります。とりあえずザックリですが試作品の途中経過です。

 

折込と剪定鋏の仕切りは仮です。

植木鋏は野崎さんのアイデアをいただいてふんどしを履かせてます。

 

ちなみにこの革は練習用の床革です。

 

実物は厚手の薄茶色になります。

 

 

縫い糸だと解れてくるので、極力カシメで仕上げるつもりです。

↑ ここはかなり大事な部分が後ほど出てきます…..

 

2024/7/17(水)

21:59     イソシローさん:お世話になります。

 

カシメの在庫が切れてしまったので到着待ちですが、ベルト部をどうしようかかんがえています。3丁差すと重量が出るので、4センチ幅のベルトループを二箇所設けようと思うのですが如何でしょうか?

吊カンフックを付けるとなると一箇所の方が良いと思うのですが、ベルトループ部の負担も増えそうです。

 

ご意見ご感想聞かせてもらえると幸いですm(_ _)m

 

2024/7/18(木)

3:14       Yukio Nozaki       おはようございます。

 

フックですが、当地域は松等の幹乗り作業もありますので、一缶での吊りでお願いします。

ということで一缶釣りの経緯となりました。

3:19       Yukio Nozaki       少し気になるところが、、、鋏の脱着には良いのかもしれませんが挿入時の鋏の位置がもう少し深いほうが良いかと、、、落下の心配はないでしょうか?

 

3:22       Yukio Nozaki       今までが袋状の物を代用してきましたので少し不安です^ ^

 

6:16       イソシローさん:おはようございます!

畏まりました。吊カンフックが通せる様、4センチ幅のベルトループ一箇所で用意しますね!

 

まず落ちる事はないと思いますが、もう少し深くしておきますね!私的に輪部分が多く露出してた方が抜き易いと思ってました汗

7:39       Yukio Nozaki       すいません。ケースは幹乗りのこともあるので総体の高さを出来るだけ短くしたいのが希望です^ ^

 

この時点で、送ったモデルケースよりかなり大きいものになっていました。

 

全体総長250mm、

 

ごめんなさい、イソシローさん

 

この時期、暑いので2024年今年からご理解いただいたお客様には早朝5:00からの作業をお願いしています。

ということで…..

早朝からライン音、おそらくビックリされたと思います。

 

12:25     イソシローさん:畏まりました!形状をみながらなるべくコンパクトに収めますね!

 

2024/7/19(金)

大まかな形が完成しました。

主観になりますが、カチッピチッに近付く様努力しました。

 

外部の袋、中央部のカシメは一番上一箇所で良いかと思いますが、仕切りで下にも打つ事も可能ですのでまたお申し付けください。

 

 

2024/7/20(土)

3:35       Yukio Nozaki       おはようございます。朝早くからすいません何かとお世話になります。カシメ打ち、もう一つ下に打つとおそらく挿入時に開口部に負担が掛かると思いますので要らないと思います。

 

吊り缶の位置は一缶なのであまりブラブラしない様な位置に収めた方が良いのかなと思っております。

こちらは試作手テスト版

 

トップだと吊り革に負担が掛かると思いますので吊り革は下部に上下ニケ所止め設置、背上部に吊り缶になるでしょうか。

文章だと難しいですね。

ブラブラさせない為には背と同じくらいか下部に設置した方が安定するのかと想像しています。

 

イメージ何となくできました!

ケース上部を一番辺りまで少し切って、②辺りより吊カンベルト部を取り付ける感じですかね?

9:47       イソシローさん:ちなみに吊カン金具は、こちらでしたら同じものを持っていますので合わせてお作りできます。

10:09     Yukio Nozaki       中央のタイプ、全長90ミリ、通常より長くてしっかりしていますね。

10:12     Yukio Nozaki       東北型にツル加工後のケースに使ってみました。

製作利便性からトップの吊り缶仕上げでした。

10:14     Yukio Nozaki       今見るとほとんどがトップの吊り缶位置です、、、製作し易さからの判断だけでしょうか?

10:15     Yukio Nozaki       もしかして吊缶が着脱しにくいのかも、、、

10:17     Yukio Nozaki       でも少し下であれば心配はないでしょうね。

 畏まりました。吊カンの輪部分がケース上端から3〜5センチの辺りでしょうか?一度サンプルで試してやってみますね!

 

2024/7/22(月)

8:05       Yukio Nozaki       3〜5㎝そうです、、、缶吊部材が90㎜なので7㎝が缶、3㎝が吊元

 

赤線の辺りをケース上端に合わせる位でイメージされてますでしょうか?

 

 

微妙なラインだと思いますが、下過ぎると重心が下寄りになるので、ひっくり返りやすくなりますもんね。。

 

吊缶は、下吊りよりトップ

 

結果的には吊缶、下吊りよりトップの方が安定している様に感じます。

 

ちなみに刻印も入れれるのですが、何かご希望のロゴや家紋、文字などありますでしょうか?

 

マジすか^ ^五三桐です。

 

畏まりました!丸の大きさ的に直径3〜4センチ程でよろしいでしょうか?

 

 

2024/7/26(金)

3:20       Yukio Nozaki       おはようございます。3センチ程度、承知しました。

 

不思議ですね見慣れたマーク位置、、、

 

岡田ケースのOKマークが出てきちゃいました^ ^知らない間に刷り込まれているのかもしれません^ ^どうぞ宜しくお願いします。

 

そして、完成です。

 

21:28     Yukio Nozaki       ありがとうございます。

シンプルで今までありそうでなかったAll in One楽しみです^ ^

 

21:39     イソシローさん:ありがとうございます!

作ってみて、無駄を削ぎ落とした感じ、私的にも結構気に入りました^⁠_⁠^

 

21:28     Yukio Nozaki       ありがとうございます。

シンプルで今までありそうでなかったAll in One楽しみです^ ^

 

21:39     イソシローさん:ありがとうございます!

作ってみて、無駄を削ぎ落とした感じ、私的にも結構気に入りました^⁠_⁠^

 

そして、2024年7月末、待望のケースが届きました…..。

 

大変ご丁寧な梱包で手元に届きました。

 

大変感謝です。

 

と、梱包をほぐした印象が…..う~ん…..、若干大き目かな….. 

 

なので次回は縮小に挑戦してみました。

 

夢のall-in-one holde rcase第3弾になります。

 

 

京鋏徹底研究 抉る 10

13年前の鋏、、、東日本地震前の鋏です。

 

今回カスタマイズしてみました。

 

自分の手に合った鋏に、、、

 

沢山ある多くの鋏の中からイイ鋏を選ぶから、さらに自身の手に合う鋏にするには、、、

 

少なからずとも自分の手に合う様に加工してみる事だと思います。

 

鋏の目的、、、何を一体どの様に切るのか?その対象物によってその鋏の良し悪しが判断できる。

 

其々にその鋏が持つ能力はどうか、適選な切断径は何㎜なのか。鋏の使い方次第では刃を痛める事もある。

 

なので、、、其の鋏の癖を得るには、いち早く手にして多くの情報を得ることが肝心です。

 

今回は坪田金物店で出会った二代目さんの鋏、それも代替わり初期の鋏事情から手に合う加工をしてみました。

 

ずいぶん昔、、、あれは東日本大震災前の頃の事、暫く足が向いていなかた東山の金物店で出会った鋏を見ていると、、、

 

奥から「それ息子のやっちゃ」と牛乳瓶の底の様なメガネを掛けたいつものオヤジ、、、

 

ドヤ、頑張ってるやろ、と、、、

 

抉ると硬そうな刃、奥でも先でもいける…手に馴染むが、、、

 

妙な曲がりとクセがある。

 

それが第一印象

 

もう一丁隣のカゴには刀鍛治の鋏…..

「それ、刀鍛冶が作った鋏やで」…..

…..失礼ながらそれはおよそ鋏を知らない者が買う鋏。

繰り返しますが….. 恐ろしいまでの刃を持つが鋏としての道具になっていない。

一体どのくらい売れたのだろうか?残念ながら…..画像は無い。

 

こうして昔の鋏についてこのブログに記すのもずいぶん久し振りになります。

 

奇しくも事務所移転でコレクション整理を兼ねて改めて握ると当時の自身とまた異なる事に気がつく。

 

それは何故この形に至ったのだろうか?いい機会なのでこの際振り返ってみたい。

 

今年3月に書いたブログ

京鋏徹底研究 尻合わせ

2024-03-02 11:40:02

 

そこで幾つかの尻合わせの為の捻りについて調べていた時に気づいたこと、、、

 

そもそも、尻合わせの捻りはあっているが、、、右手太陽丘部分のふくらみが普通ではない。

 

抉ると云う動作は右利きの場合、ツル手鋏(輪鋏)は親指太陽丘は押し、人差し指より小指に掛けては引く作用で抉る動作となる。

 

なので一際、抉りが強くて刃への負担がかかり過ぎてしまう。つまりこじらなくても閉じるだけで切れる構造になっている。

 

抉るというより、握ると切れる、、、

 

つまり、切れ過ぎるほど切れる、、、

 

当時、何故この様な形状にしたのか?不思議でならなかった。通常であれば先代の形状を学(真似ぶ)事で済むところ、、、

 

そこで全くの想像となるが、、、

 

多分こうだったんじゃね?劇場

っぽく書くと、、、

 

おそらく、修理の依頼はかなりの数は来てたはず、これについては自身も修理依頼して聞いていた。

先ず、刃つくりに関しては、敢えていえば「硬いと軟い」はわかりますが、自身に経験もなくわからない部分が多すぎます。

 

京鋏のつくり(構造と形状)は独特です。

 

芯がねは丸棒でガタガタに緩くて一回転、細かくても荒くも使える万能鋏、独特の胴形状はその土地ならではの鋏へと育まれた。

 

初めてその槌を握り、、、祀り上げられた先代の壁、超えに越されぬ、、、何とやら、、、^ ^

 

沸、温度、粘り、自身が手探りで独自に得るしかない。

 

形状もまた手探り、京鋏が何故一回転するのか?そんなモノは普通の人とってはどうでもいい事、、、

 

しかし、つくり手とつかい手にとっては大事な問題。

 

いじりに、いじり倒して叩き戻す。生き物の様な鉄、、、ここを叩くと、ここがこうなる?の繰り返し。

 

だから失敗が次の糧となって、失敗が失敗でなくなる度、叩き込むという形成姿勢を繰り返すはず。

 

そして鋏作りの中で、刃つくりと形状課題は永遠の課題のはず。

 

先代の鋏の成り立ちを解くために、芯がねを外し、削り研ぎ、幾つも幾度も打ち上げて一つ一つの結果となる。

そして結果的に打ち当たりの尻合わせはあっているものの、握りの大きくはらんだ腹と逆反り。

 

これは、、、何の為の膨らみだろう?

なるほど、手に馴染む形、、、

あっ、回転も解消するよね。

 

その為、わずかな抉る力で切断に至る逆張り。しかし、、、それは二つの刃がせり合う硬度バランスが要求される。

刃鋼の軟硬は戻しの温度とタイミングによって異なる。しかも抉りが強いと喰い合い、逃しの体勢と硬い鋼が要求される。

 

逆に粘りある鋼には、喰い合いを逃がす捻れが要求されるはず、、、

 

なのでそれら狭間の苦悩が、つくりあげた鋏に自身を映す形として現れてしまうのかもしれない。

 

これはある意味戒めとしての刀鍛冶の逸話が残っている、、、

https://xtech.nikkei.com/.../COLUMN/20081002/159019/...

 

ある刀匠は焼入れ時の水の温度が秘伝だった。弟子入りした彼の息子にも教えようとしない。

ところが、その温度を知りたい、と切望する息子を差し置いて、刀匠は、ある人物にその秘伝を教えてしまった。

ならば自分もと、息子が、焼入れ用の水槽に自らの腕を入れた。

とたん、その腕を師匠である父親が、自作の刀で切り落としてしまった。

例え息子とはいえ、門外不出の事、あるまじき行為を戒めた逸話として語り継がれている。

 

逸話焼入れの温度と同じく、岩組み一つとっても配置と間、据え付けと根張り、気勢のコントロール、其のほか整姿と剪定に於ける密度と配分、、、

 

と、いとまがないが、其の見極めとタイミングは真似て如何になるものではなく、全ては独自に開発するしか方法はない。

 

それは、3代続く植木屋の自身でも、似て非になるモノ、、、似ている様で似ていない。

 

受け継ぐモノは先代からの資質のみ、そもそも手が違う。つまり同じモノは決してできない。

 

能力は決して遺伝しない。

 

だからこそ、貴重なのだ。そして次世代は、先代を超える勢いで創意工夫に励む。

 

当時手にした自身には、、、上記にある様な分析も打ち手に立った思考や苦慮苦悩の思慮なく手にしていたが、、、

 

京鋏は今までにない構造が満載です。

 

芯がね丸棒も異端、胴長もある意味では異端、しかも芯がねが緩く回転するのも異端。

 

大阪河内長野、鋏鍛治「水落」讃岐親方曰く「答えは常に現場にある」と、、、

 

新たな仕組みや形状開発に意欲は大切、しかし半可な要求に応える危険性も否めないとも、、、

 

要求と追求の狭間で独自の形状姿勢が現在の鋏を表現しているのかもしれません。

 

しかし、、、ここまでのお話しは、あくまでも自身の妄想、「京鋏それから、、、」の大妄想。

 

ということで、既存の芯金を外し芯金を六角ネジに変えて、膨らみと反りを通常にだましだまし打ち戻してみました。

 

さてさて、、、それでは捻れを延ばしたリメイク後がどうなったのかは…..、

 

またこの次のお話しとしましょう。

世界初 夢のall-in-one 鋏holdercase 1

 

経緯

ホルダケースについては以前にもブログにまとめたが、以外にも道具袋の歴史が浅いのも印象的だ。

 

道具の入れ物には三つのいい方が存在する。

サック(sack)ホルダー(Holder)ケース(case)

 

サック(sack)とは物を保護するために、入れたりさし込んだりする小形の袋・鞘 (さや) 。

ホルダー(Holder)とは保有、保持、入れ物、支えるもの、何かを所定の位置または安全に保つために使用。

 

ケース(case)とは容器、入れ物何かを保管または輸送するために使用されます。

 

いまから4年前、腰道具として鋏鋸剪定が煩わしく感じた一つに幹乗り剪定時それぞれのホルダーケースが枝々に掛かりそこから道具が落ちるという失態…..腰を据えて構える時もオールインワンの状態であれば都合の良い腰道具。

 

ということで…..オールインワンケースの構想から….. 4年

 

「鋏のケースを作っている植猫さんに会ったので、今回は鋏のケースを」

2020-02-06 15:17:33

https://ameblo.jp/primrose5591/entry-12573188853.html

 

そもそも道具を携帯する術が無かった50~60年前のあの頃、盆暮れのノベルティグッズ釘袋や鋏を差すヒボッコ(紐っこ)という麻縄や畳の縁を腰に巻いて下げていた。

 

明治期の鋏の画像(1885年頃/明21)

 

 

しかも京都からの渡り職人は鋏をポケットに入れて仕事をしていた。

そして2021年翌年、それまでの腰道のプリーフケースにズボンを履かせてみた。

 

それがこちら…..「今回は鋏のケース第三弾 ボクサータイプの試作偏」

 

表現的はブリーフパンツにズボンを履かせてみたになりますね…..

 

これが意外にタイトだ…..

 

幅140mmのブリーフケースを既存のポシェットに収める。

 

引用と流用、その為のそれ用ではない物との組み合わせ…..

 

これが実にピッタリの相性…..だが、240mmの折り込み鋸は予想外に長い。

 

そこで210mmに変えてしばらく使ってはいたが…..う~ん.見た目の納まりが納得いかない。

 

ここ数年でバッテリー機材が充実してきた。バッテリー稼働の剪定鋏、バッテリーミニチェンソー、バッテリー機材はかなり充実してきた。そして最終的には170mm鋸の長さに収まりました。

 

 

2021-12-25 17:21:40

https://ameblo.jp/primrose5591/entry-12717569842.html

 



ケースについてはこちらも設えてみた。

 

いつも地上にいるわけではないが、帯取りというスタイル

 

帯刀 「帯執」にチャレンジ

2021-03-19 08:16:26

 



ホルダーケースの近代化は既に盆栽器具の一つに木柄で出来た折り込み鋸が存在していた。戦後高度経済成長期が過ぎ、都市計画や宅地開発後の住宅ラッシュを迎え、管理徴用需要に伴い、道具の安全性から近代化も要求されてきたなかでの腰回り品がホルダーケースになったと判断しています。

 

1980年代になるとプラスチックグリップ、ゴム製グリップといった替刃折り込み鋸が出始めた頃、鋸と剪定鋏のホルダーケースを装着し、鋏は岡田製作所のパンツの様なホルダーケースに収め、幹乗り剪定でもストレスなく腰道具として活用されてきたが…..

 

親方は頑なに拒否していた。

 

また道具に腕は左右されないといって、小さな大久保鋏を使い鋸は長柄鋸を大事そうにしたためていた。つまり…..1900年当時道具としての充実性はこの業界自体遅れは戦後高度経済成長期を経て充実してきたといってよい。

 

オールインワンホルダーケースの開発、構想5年試作3年既成のポシェットをリメイク…..

改良点では常用の折込鋸を170mm鋸に変更、鋏、鋸、剪定鋏の3点セットを如何にコンパクトに美しく収めるかこの5年間思い描いてきた。

 

恐らく需要が無い手探りのオールインワンホルダーケースには、大手メーカーはなかなにか手を出せない。腰物道具入れ草創期の歴史は浅く、無ければ作るとか需要を作る気概が無ければ新しいものはできない。

 

既成のポシェットのデメリットは代替品ゆえ、内部が布で破損したり巻き込んだりと中々トラブルの元になっている。内外部はできるだけ単純な構造が望ましい。メリットは軽いということとコンパクトに収まること。

京鋏徹底研究 9 太さと重さ

 

ここ二か月に及ぶ四度目事務所の移転、残置物があるものの大方移転作業が終わった。

 

今回も同じ敷地内移転だが、5階層側401室への移転となりました。

 

その間、ブログも滞った状態で今回は京鋏太さと重さについて…..

 

鋏の形状や大きさ重さについては個々其々の地域性から派生した管理に影響される道具進化が得られるはず。

 

もちろん管理の目的にも左右される要因もしかり…..

 

当時大覚寺を持つ知人より渡された御自慢の鋏は確かに音がイイ、、、華奢でしかも細い、、、かれこれ30年前現物を握った時の第一印象の握り心地はいまだにその感覚が残されている。

 

結果的には手中には納まらなかった自身にとっての幻の鋏、、、

 

細身の理由は自重軽量と焼き入れの強度、細くても強靭であることが音で判断できる。胴径7.4

 

現在の大覚寺の峯厚は11.3ミリ

大覚寺250g

 

そうか、ある意味安広と異なる処は重さとゴツさ、、、だったか、つまり品が良かった。

※あくまでも個人の感想です^ ^

 

未確認であるものの、大覚寺の鋏はある意味、草創期の鋏というより佐助や太助の様に積年の手入に使われる鋏であろうかと、、、思う。

 

あれから40年、、、

 

腰に鋏一丁の時代から鋸やら剪定鋏、具沢山の道具を身に着けてきた自身にしてみると、細身で瀟洒な大覚寺を手にすると握り心地がいい!

 

何よりも指が痛くない^ ^

 

程よい重さと程よい太さ。

 

無駄無く、剪定鋏や鋸など登場しない場面であれば、おそらく自重の無い鋏でよいと思う。

 

あの頃は重い鋏とゴツい鋏が欲しい自分でした^ ^

 

安広菊一文字297g

太さについてはある意味自重を出す為、その一つには切断相手に負けない重さと確実に切断位置につけること、、、、これが積年の手入で形成完結

太いところで胴径9ミリ、持った感じはズシリと重い。

 

普及版はやや細めですが、現存するキリバシを参考にすると峯厚11ミリ(大覚寺差1.4ミリ)あり、ちょっとした枯れ枝も殴り折れるくらい

回帰すると結果的には形状や好みだけでなく、どの様な手入れをして、どのくらい自身の手に合っているかが大事な部分となる。

 

なので自身には触れられない刃の部分を除くツルや胴、鎬や他の形状部分に加工を加え自分の手に合わせていく。

 

そのためには削り、曲げのカスタマイズがより自分感を醸し出す。

 

口清のツル手鋏が約270g、この重さは程よい重さといえる。

鎬厚10.8ミリ

 

そう思うと大覚寺の鋏がいかに軽いか再認識できる。

 

口清当時の手入れとはいったいどのような手入れだったのだろうか。庭作りの需要から管理の需要が増えた時代、果たして積年の手入れであったのだろうか、それとも管理に及ばないところまで手を入れるようになったのか、当時の堺系の鋏重量には無く、やや大きめで太目の手入れにも対応できた京鋏、手入れの確立と管理範囲の拡充も影響があったのだろうか…..。

持ち方作法、、、様々

 

過日、、、ある方の鋏の扱い方で気になった事。

 

あくまでも私観、、、

 

鋏を入れる時(切断する際の表現)、手の甲が上になるか下になるか?

 

 

 

手の平側が見えるように鋏を持つ、、、

 

 

 

つまり、箸を持つような状況で摘み込む(鋏む・切断する)作業状況、、、

 

箸を基本に考慮するとすくう状況から手の内が見える方が順手、甲側が逆手、、、、、

 

彼曰く…..手の平側になることは無い。…..

 

文字表現が難しい 

 

手の作法については自身の立ち位置、つまり何処にいてどの様な体勢で対峙するかによって異る。

 

脚立なのか、梯子なのか、はたまた幹乗りなのか、、、地上の作業なのかによって左様される。

 

対象が

手前なのか?

先端なのか?

伸芽なのか?

中芽なのか?

側芽止めなのか?

古葉止めなのか?

切り戻しなのか?

切り揃えなのか?

切り透かしなのか?

 

ここからは手の甲を甲、手の平を平で表します。

 

手の甲か手の平なのかは、対象が遠近であるかでも異る。遠くなれば必然的に甲、手前であれば平、、、

 

鋏を入れる手元が見えるか、見えないかで判断が変わります。

 

摘むものによって(芽の大小)は甲、松枝葉の古葉境の場合は圧倒的に平で葉を割り開きながら鋏を入れる。

 

自身の癖かもしれないが、摘み込みの場合には葉を切らない配慮からだと葉を割り開く様に鋏を入れています。

 

 

 

松であれ、二葉であれ甲でも平でも同じく葉を割る様に鋏を入れています。

 

結果、、、甲か平でなく割るかどうか、、、なのだ。

 

鋏を入れるという動作状態の確認では、先端が鋭利だと挿入とかのイメージで割るというのは葉に乗せて開くというようなイメージ。

 

刃先が鋭利なのか?鈍端なのか。

 

そこで話しの方向が持ち方作法ではなく、、、刃先の鋭、鈍の話しになります。

 

自身の場合、葉を割る為には刃先は鋭利にする事なく花鋏迄でもなく、刃先の自重を持たせて刃巾ある鈍化した刃先の必要性があった。

 

それは、何故京鋏は鋭利ではないのか?先端部が鈍化し、やや花鋏に近い京鋏の特徴から鋏の入れ方を想定したものなのか、、、先端を止めない手入の手法からか、荒れた枝に適した刃先の設定だったのだろうか。

京鋏徹底研究 8

 

大事な処、蔓手の足先調整

 

若い頃、、、親方からの支給品、植木鋏は大久保鋏、これがなんとも相性が悪い。

 

鋏んだ時の肉挟み、、、^ ^

 

これがむちゃくちゃ痛い😓

 

そして中指のマメ。苦

 

いい鋏探しの始まりです^ ^

 

この地域だけではないかもしれませんが、道具代わりとして代用品は現場で応用する事はあっても加工することはあまりない。

 

ましてや高価な道具となると尚更手を加える事は持っての他、もっぱら修理や目立て程度が関の山、、、

 

だったのが事の始まり、、、

 

物事の始まりは「不満解消」

 

道具でいえば使い易く、、、自分に合った物、、、

 

それが鋏、、、何せ太いものが切れない。

 

50年前の当時はまだ剪定鋏の普及はなかった。

 

いや、、、あったかもしれないがウチでは無かった^ ^

 

そういう意味では管理道具の刈込み五寸刃の芝刈り程度、、、

 

鋏は小さな大久保、、、

 

鋸は柄長、、、

 

腰紐は麻紐か畳の縁、、、

 

今思うと携帯性と安全性はよくなった。

 

今年こそはall-in-oneの皮のツールケース化にしようと思っています^ ^

 

そうそう、ケース化計画が最終段階をむかえます。

構想から3年、テストケース化、具現化、習慣、皮ケース化になります。

 

永らく腰に鋏、剪定鋏と鋸の2つを下げ習慣化されてきた。

その慣習が漸く慣れて皮ケース化

 

話を戻します。

 

安広普及版

ビフォーアフター、マーカー 部分がリメイク後

 

見ての通り指マメ問題は我慢とかタコとかの問題ではなく、スプーン曲げの様に「気合」と共に調整します。

 

これはどんなに高価な鋏でも「気合」で^ ^

 

まぁ、コレも極軟鉄だから成せる技、、、焼きが入ったツル手ではそうはいきません。

 

そもそも、大覚寺の鋏は当初(リクエストや経験値)からマメなど無縁のツル終い。

 

現在の大覚寺も安広も焼きが入って音がいいですね。

 

しかし何故安弘の鋏は加工がしやすかったのだろうか?

 

おそらく、こうだったんじゃね?的に考えると、、、

 

ツル手仕舞は口清以降、堺系のツル手に習って作られたもの、そして形が整った後、使い手に委ねるか.....加工する。

 

佐助以降、関東でも関西でも高価な道具加工には気が引けた.....。

 

その分、打ち手へのリクエストが打ち手の腕を養うきっかけとなったと想像できる。

 

そうそう、、、あまりピッタリ付けると折れやすくなりますよ。

 

 

梯子掛け技術-カンザシ梯子掛け

 

自身のランクの高いブログ記事に「差込丸太梯子掛け」がある。

今回は差込丸太梯子掛けに続いて「カンザシ梯子掛け」

 

ここ数年、YouTubeでも怪しい解説が見られる様になりましたよ。


しかし、、、このユーチューバーさん未経験者と判断できます。

 

その理由として、

まず、あり得ない折込脚立を使用

支持棒に竹使い、、、

おまけに経験者の立ち合いとか

あくまでも自己判断と責任回避、、、

決定的なのは画像に道具として使用する人物の姿が無い。


 

人が乘ってる梯子掛け画像


セオリーどおりならとうじん掛けはいらない(丸太は梯子の1.2倍以上の長さ、体重不安要素があれば支えのとうじんを掛ける)

 

つまり、、、彼はわかったフリ?


彼の画像通りに掛けては危険、だって四脚の折込脚立🪜ですやん❗️

彼の解説画像を見様見真似で怪我に至らない事を願います。


また、教授動画を自負するものであれば安全で正確な解析を解説すべきで、そもそも出来る様に導くのが教科書…….。

 

だと思う。

 

 

さて、、、今回も梯子掛け手法の紹介、「梯子カンザシ掛け」結果から示すと刈込み物限定手法。

 

梯子の先端駒に小丸太や垂木を結束し、積年刈込樹で刈地が形成された高生垣や単立樹に効果的です。

その昔、4.5百坪の敷地の主庭管理では脚立困難な現場を克服する為の様々な工夫が要求されてた。

 

マテバシイや珊瑚樹の様に刈込み単立樹の高さはゆうに一階棟高程の高さが5〜6m、葉張り2〜3mはある中、隣接部分には脚立も困難な場合、差込丸太の及ばない際、直接刈地に脚立掛けをする事が多く、その応用として、カンザシ梯子は有効な道具として活躍できると思います。

 

小僧の頃、丸太差変えの時掛ける梯子はどうしたかというとその都度倒れない様地面に降ろす事はしません。往々にして隣接の樹に掛け枝葉に絡まって、誤って倒れる事はほぼない事を親方や兄弟子に学び、経験学習の大切さを知る事ができます。

つまり移動の際、梯子の先端に枝葉が掛かる力は3m梯子であれば力点は支点の三分の一程度の力しか働かない。

 

シーソー原理でわかりやすく謂わば、体重差(力点)があっても支点位置によってはバランスが変わる事が理解できる。したがって、支える原理が理解できれば何処に掛ければよいのか判断するだけ、実際には先に示した様に積年の刈込樹で刈地が形成された高生垣や単立樹には効果的なはずです。

 

むすびに、、、今から思うと仕事を納めていくにはいい時代で恵まれた現場であった事は否めない。熟練を重ね利便性を求め不便や困難性の克服が自身の糧になるのだと思います。

 

過日毎年恒例の中学2年生の総合学習で解った事、、、

 

2017年度総合学習風景

 

自身が中学2年生当時の各教科が現在の基礎となることが身に沁みているが、現在中学2年生の彼ら彼女にとって、、、未来は見えない。

解らないことが少しずつ分かってきました。気がつくと還暦も過ぎ、もうすぐ古希に近づく自分です。

 

庭展NARA なにわの庭展 大阪長居公園軽トラガーデン展

少々早いけど7:05熱海行きで小田原へ、8:07発で京都へ向かいます。

さらに京都から2時間ちょっとした電車の旅となります。

先週末、尾張の庭展の旅、今回は庭展NARA、同日開催のなにわの庭展に訪れます。

これ…..高校生作ですって⁉

 

えっと…NARA…..居ましたね

^ ^出展者「伝説の剣」

お話を伺うと⚔️にもっと、リアリティを持たせたいと…

すかさずの意欲、奈良ならではの鬼が割った岩とか、、、

柳生一刀石

オモチャぽく見せてのむちゃくちゃ重い🗡️剣だったりとか^ ^

彼はきっと来年期待の星です^ ^

 

さて、次はなにわです。

一路戻って大阪方面に向かいます。

そうそう、関東組出展二組

 

そのうちの一つ、埼玉出展者の坪庭はまさに自然表現の切取り、というか落葉を敷き詰め実生樹を思わせる天然感がよく表現されていました。

欲を云えば四方向板塀で囲って板間から観る構造で秀逸だなと思わせる造りでした。

 

一覧後、キリバシを打つ庭鷹さんと鋏について興味深いお話が聞けました。

 

やはり、ご自分で打つ人の話はすごい。

 

ここまでくるのに何本も失敗を繰り返してきたこと…..他との比較…..何がよくて、何が異なるのか、まるで鋼を打ち練り返す様に工夫に工夫を重ねたと仰っておりました。

 

その中でも…..気になっていた芯金が途中で引っかかる原因について聞ける機会がありました。

 

同じく、庭鷹さんも気になっていた部分だったそうです。

 

芯金付近のデリケートな部分の理と工夫…..。

 

この部分は実際に示し合わないと、おそらく理解できない。

 

先代安広の芯金部分がスムーズなのはそういうことだったのか…..

 

説明を受けながらそう確信できた。

 

おっと…..ここは次回以降京鋏徹底研究最終回に見送ろう。

 

そして…..コロナ前はよく通った心斎橋付近、今夜はいつも定宿にしていた朝日カプセルホテルに向かったが…..なんと休業中⁉

 

Googlemapで他を当ろう。(・_・D フムフムすぐ近くにグランドサウナ心斎橋があった。

さっそく訪ねると…..まだ空き室あり、助かりました。

しかし、週末価格ということでしたが即決定。

 

久しぶりのカプセルホテル…..

カプセルホテルのデメリットは音です。

よくあるのが…..スマホの打ち音、レジ袋の音…..そしてイビキです。なので耳栓をしての眠りに入ります。

 

翌日28日(日)RC SNSで知り合いになった小島庭園工務所の小島さんを訪ね、軽トラガーデン展を観てきました。

心斎橋から御堂筋線長居公園まで9駅で到着

金賞です。

さすが造園連完成度が高い^ ^

 

小島さん曰く、近年の住宅事情の傾向と職業意識の問題には頭を痛めている様です。

 

坪庭と共に課題点は後任者と新たな作庭模索、やはり民間主催でも造園連でも悩みは同じです。

 

埼玉西武球場バラとガーデニングショウ以来、各地緑化フェア開催の其々完成度の高いガーデンショウがあるものの、文字通りショウガーデンである。

 

民間主催のガーデンショウの主張が私感ではあるがダイレクトに響くものがある。

 

公共機関等開催のショウガーデンには様々な企業機関の目的があり、人とお金も動くが何故かこころ❤️ときめくモノに出会わない。

 

造られた完成度も高く、材料もふんだんに使い、技術の豊富さも感じるのに、それ以上それ以下でもなく、、、

 

よかったね感^ ^

 

新素材 発泡材

その中でも発砲ウレタンを使った素材が気になった…..

 

彼は奈良の有本造園の有本 直樹さん

彼がこれからどの様な庭を作っていくのか.....

庭展NARAで見つけた伝説の剣は或る意味、これから感は満載だ。^ ^出展側のお言葉からは制作初期から技・材の比較をしてしまうと伺った…

 

民間主催ならではの闘争心も大事な要素といえます。

 

或る関係者曰く、「頑張ってますよね、よくなってきましたよね」との感想、何をもって良くなってきたのか今一つわからない^ ^

 

まぁ、あくまでも記者の感想に過ぎないが、より多くのイベントを観てきた業界人にとっての感想が窺える。

 

しかし、作庭業界人が自ら共同体を形成組織するエネルギー、組合でも無く協会でも無い事業体といえる。

 

過去、様々な組織に帰属していたが、どちらかといえば同業者動向の足並を揃え、出る頭は討たれ利権温床の保身組織ではハブ状態になるのがせきの山。

 

そもそも協会や組合の事業体は会社組織とは異なる物…しかも個ではなく公共化には会社組織そのもので疲れる。

 

帰属する組織が次々にNPO化する中で退会を期に柵と共に解き放たれた。そういう疲弊の中でSNSを通じて知り得た新たな鼓動、それがこの庭展。

 

アートあり、思い込みあり、マグマのように形にならないエネルギー、自然を表現する姿勢、公共イベントには無いその沸々とした意欲がこの庭展に見えるのは私だけだろうか。

 

かつて路上で行われていたジュエリーガーデンのイベントには幅広い職種が参加型に近いものはあるものの、園芸色が多く表現には遜色もないがやはり何かしらのエネルギーは年々減少していった。

 

と、各地各庭展に自分は一体何を期待しているのだろう。

 

若い自分の「庭とは?何を作り、何を表現するのか?」

 

伝説の剣も竹のジャングルジムのコものびのびと作っている様に思える。

 

それが、、、5年生になると様々な庭園私観に影響を受けて少しずつこうなんじゃなぇ?的にらしい形状になり、それ以降10年生くらいになると技術的な処にはしる。

 

そうなると、鶏のひよこからヒナになる頃なので追いきれないので技巧派になっていく。

 

それは出来なかった仕事や技工が出来る様になったり、技能技術習得に偏り、基本デザイン、構成要素の素養が疎かになる。

 

そうすると、創作能力を問われ、発想ボキャブラリーの伸び幅が狭まる原因となる。

 

こればかりは老舗の親方や経験豊富な先輩の導く環境が要求されるので尋ねるとよい^ ^

 

おそらく、過去自身形成期には独立を機会と家庭を持ち、どうやって喰って行こうかと、もがき苦しむ自分がいて、運良く時代に乗れた自分もいる。

 

しかし、リーマンショックやコロナの影響化で経済は構造不況という抽象的景況感に陥る。

この自分では如何にもならないもどかしさの現状にいる事と老齢の鬱々心に漸く動きがで始めたきっかけになれたかもしれません。

 

この歳だからこそ感じることかもしれませんが、振り返るとどうやら10年周期で変化している事に気がつきます。  

先日、取引先の社長との会話で出た言葉、「唱えれば必ず叶う」と、昔読んだビジネス書に似た様なことが書いてあったっけ.....、

 

大人の夢は思い描くことで夢に近づく行動が伴ってくる。

 

 

自分がデザインを意識しはじめたのが30年も前のことだし、気が付いた点では制作技術が高くなっても構図構成が足りないと思うのは私だけでしょうか。

尾張でお庭展

20240420小田原10:07発名古屋行き、

11:55近鉄尾張一ノ宮発、奥町行きに乗って会場の提治神社に向かいます。

やっぱり面白い^ ^

 

何がって、まず出展することのエネルギー、、、

 

若いんで圧倒されちゃう^ ^

 

で、

 

今回は対戦ではなく、それぞれがテーマを持って臨んでいます。

 

それがヒシヒシと感ずる。

ちょっと驚いたのは根上りの松、なんと10年で見事に根上がり状態に仕上げる^ ^

聞かないとわからなかった石川県輪島の庭、ここの凄いのはその苦竹(真竹)真物を使った外垣、高さ5mに及ぶという。

 

世の中には知らない事がまだある…

そんなこんなで、今回は自作ナタ、刈り鎌来年のマルシェ出展の相談で赴きました。

何せ対面販売しか出来ない物なので出展可能かどうか?

 

 

 

只今審議中になっています。

 

おお!なんと初対面のクリナップ田中さんに会えましたよ。

 

それに静岡パルシェでお会いした小山兄弟、クリナップさん挟んで楽しかった。

 

それと自作でキリバシを作る庭鷹さんにもお会いすることが出来て楽しかった。

 

今回は今までSNS上でしか認識出来なかった人に逢えて感謝です。

 

これを機会に今後とも宜しくお願いします。