あなたのところにも届いていますか、花粉くん。
妊娠中はできるだけ薬は飲まない方が良いというのはよく言われております。
花粉症などでにおいては、外用(目薬や点鼻)がほぼ影響がないと採用される事が多いと思います。
実際鼻のみ、目のみ、などであれば外用だけで快適に過ごされている人も多いです。
今回は敬愛する村島温子先生の日本語文献(少し古いですが)を2つ。
最新のものは購読者番号がいるので、無料公開は避けます。
アレルギー疾患と妊娠
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/61/2/61_KJ00007978207/_pdf
妊婦・授乳婦への薬物投与
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/122/8/122_1167/_pdf/-char/ja
- 受精から14日(つまり妊娠4週±α)の時期は、薬剤の影響を受けたりすると流産してしまい、奇形として残ることはないと言われている
- 日本の薬剤の添付文書は禁忌としている根拠が非合理的なものも含まれているものの、基本的には添付文書通りにする方が無難である。
- より安全と言われる薬剤は古くから頻用それていて、疫学研究でリスクが否定されているものとなる。
- 妊娠中は循環血流量の増加から、鼻詰まりの症状が悪化する傾向にある。
薬剤名ではクラリチン、デザレックス、ジルテック、ザイザルが大規模試験あり。
わたしはザイザルだと無限に寝てしまうので、主治医と相談してジルテックを今飲んでいます。
ジルテックと点鼻薬と目薬。
最近は病院に行かなくても処方薬と同じものが手に入るのはありがたいですよね。
今でこそ受診しやすいですが、大学生でひとり暮らしをしていた頃、病院が精神的に遠くて花粉症に苦しんでいた頃があります。
授業休めないですもん。終わるのもそこそこの時間だし、土曜日は部活あるし…熱が出たぐらいでないと、休めませんでした。
あの頃にもう少しお薬が手に入りやすい環境だったらなぁと思いました。
鼻詰まり→口呼吸→喉が痛い→そのまま風邪っぽく
となるのがおきまりなのです。
あと頭皮とかも痒くなる。
耳も。
リスクの話をすると、全部我慢!する方も多いです。
が、
私も普段から患者さんにお話させてもらうのですが、全ての治療はリスクとベネフィットを天秤にかけてどちらに傾くかで行います。
たとえば、この薬に○○リスクが!と書いてあったとして、そのリスクの確率and薬による不具合の大きさと、その薬を使わなかったときにその人に起こる不具合を天秤にかけます。
病気によっては、持病が落ち着いていないことにより妊娠や出産に悪影響が出ることもあります。
(バセドウもそうですね)