コロナがマシになったと思ったら今度はインフル
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034lcq-att/2r98520000034m34.pdf
- インフルエンザHAワクチンを3週間隔で2回接種した場合、1ヶ月後に被接種者の77%が有効予防水準に達する。
- 接種後3ヶ月で有効抗体水準が78.8%に、 5ヶ月では 50.8%と減少する。
- 効果の持続は、 流行ウイルスとワクチンに含まれているウイルスの抗原型が一致したときにおいて3ヶ月 続くことが明らかになっている。(ワクチンは流行を予測して作られますので、読み間違えると効きません。)
- 基礎免疫のない場合(=易感染者)には、 効果の持続期間 が1ヶ月近く短くなる。
感染したとしてもかなりカバーされるということです。
ワクチンを打っていない人がインフルエンザウイルスに感染したら?と思って調べてみましたが、最近のものからは見つけられず(だいたい皆ワクチンうつし、抗体を何回も採血して追いかけられないですよね…)
とはいいつつ、最後にちょこっと載せる予定の経鼻生ワクチンだと、抗体は一年持つとのことなので、フルミストという弱毒生ワクチンも広まっていけば良いなと思います。痛くないし
ただ、フルミストの生まれのアメリカでも、推奨すると言ったり、推奨やめたと言ったり、また推奨すると言ったりと右往左往していた印象はありますが。
妊婦さんはインフルエンザワクチンしたほうがいい
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu091028-01.pdf
さて、今更の話にはなりますが、妊婦さんがインフルエンザに感染すると重症化しやすいと言われています。
ワクチンが胎児に悪影響を及ぼす報告はありません。
日本では妊婦さんは優先接種となります。
じゃあ若くて妊娠してなくて元気なら、打たなくていいじゃんと言う方もいますが、インフルエンザに感染した同僚達(ワクチン済)と発熱外来にくる患者さんの発熱具合をみましたら、まぁ打つのがbetter…と思います。
個人的にも、明後日打つ予定の時に感染してしまった時、本気で後悔しました。死ぬかと思った。
『40度でしんどいからすぐ何とかしてください!!!』
『解熱剤だけ?!』
って言われても、ワクチン打ってないなら仕方がないのよ。かわいそうだけど…
打ちたくても打てない人は本当に気の毒だしなんとかならないものかと思いますが、
打てるのに打たない選択をした人は、そのリスク(高熱)を負うわけですよ。
特効薬って言いますが、抗インフルエンザ薬はそんなに効きません。
現在使用されている抗インフルエンザ薬
(2019から変わりなし)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo/61/2/61_115/_pdf/-char/ja
ウイルス排出も抑えられるので効果はあるといえばありますが、特効薬???かな???という。
インフルエンザウイルスの増殖に歯止めをかける薬なので、発症後48時間以内に服用し、解熱を1-2日抑える働きがあります。
それが特効薬というのなら良いんですけど。
- 成人のインフルエンザの有症状期間を7日間から6.3日間へ、約17時間短縮させる効果が認められた。
- 入院や重篤な合併症を減らす効果は認めなかった。
なので、理想としてはまず感染しないor軽く済むように、打てる人は皆ワクチンを接種して重症化予防をする。
打てていない人や、ハイリスクな人に対して重症化予防の為に投与する。(少なくとも発熱の程度を抑えるなどはないのです)
これは気軽に処方する医者も、薬があるなら安心だ、ワクチンなんていらない、大丈夫みたいになってる世間もだめ…
タミフルも適応スコアみたいなんつけて適応外はめちゃくちゃ高いとかにしたら良いのでは…
妊娠中にタミフルは使えるのか?
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会は、周囲の状況や患者症状からインフルエンザが疑われる場台には、検査結果にかかわらず同意後、躊躇なくタミフルをいけと言っています。
妊娠はハイリスクなので。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/dl/s1130-19s04.pdf
抗インフルエンザ薬の予防投与について
日本感染症学会からでているこちらを
https://www.kansensho.or.jp/sisetunai/kosyu/pdf/q080.pdf
基本的にはワクチンを打っていない、ハイリスク者に。
自費ですが薬は有限…
ちなみにタミフルなどは日本で気軽に処方される為、そこそこ耐性ができてしまっております。
ほんとうに必要な人のために取っておく。というのが大事なのでは…?
動向はこちらをチェック。
ちなみに、日本では不活化ワクチンの皮下注射がメインに行われていますが、現状、新型インフルエンザには有効性が低いということが言われています。
そんななか、経鼻投与の弱毒生ワクチンは新型インフルをカバーできるという報告。
経鼻生ワクチン
弱毒生ワクチン(変異によって弱毒化させたウイルスを使用)の経鼻投与は、新型インフルエンザウイルスに対しても有効性があることが実験的に示されていましたが、
2021年にNature Communicationsに報告された論文からは、その機序が明らかにされました。
- 生きたウイルスの経鼻感染は、TFH細胞を活性化することでB細胞の増殖に必要なIL-4を誘導する。
- それによりリンパ節内の胚中心においてB細胞の中からウイルス株に共通したエピトープを認識するB細胞の選別が進められ、それが広域中和抗体の産生につながる。
生ワクチンは弱っているとは言えウイルスなので、免疫不全の方には接種は危ないと思いますので、免疫抑制されている方でもしフルミストを…という方がいれば、一度主治医に相談してくださいね。
なんかとっちからった内容でした。
また少しずつ校正します🤏