結婚1年
30代前半の女医
不妊治療を受けるにあたり
普段知らない事を勉強してまとめるため
治療の経過をまとめるため
ブログにしています
ごゆっくり
先日、バセドウ病の受診があり
ようやく!自己抗体(TRAb)が陰性化したので
メルカゾールが5mgになりました〜!!!
不妊治療始めた時は15mgで落ち着いておらず、主治医も『年齢的に早い方がいいけど…』みたいな感じでしたが、
『5mgで落ち着いてたら比較的安心して見てられるわ〜』と、少しホッとしたようでした。
妊娠とバセドウについては過去にまとめていたのですが
今回は
バセドウ病とコロナ感染について。
も〜、本当に今年の夏は大変でした。
学校、塾などでは子供も大人も凄く休みが多くて講師の手配もままならないと、学校や塾のスタッフの患者さん達もぐったりしていました。
保健室はマスクを奨励していたけど、マスクはしない!と決めて子供にもノーマスクの素晴らしさ(?)を説き伏せている先生もおられたようで。
その先生だけがしんどい思いをするのは仕方がないけど、子どもがしんどい思いをするのは可哀想だな。
子どもが学校で大人の思想に反抗して出来ることって難しいですよね。
クラスターがおこり、運悪く子供に後遺症が残った時、教育者側は彼らに何かしてあげられるのでしょうか。
五類になった〜とよく聞くけど、その五類感染症のラインアップを説明できる人は一体どれだけいることやら。
私の祖母は、麻疹で耳が聞こえなくなりました。
麻疹も五類。
マスクはきちんとしましょうね。
マスクで30%飛沫を防げるとして、
100%の飛沫を浴びるのと、自分と周りがきちんとマスクをした場合の、40%の飛沫を浴びるのとは訳が違うぞ。というね。
…愚痴になってしまいました。
さて、私も職場のクラスターに巻き込まれてコロナになったのですが、本当にもう、つい先日の事のようです。
2年も経ってんですね。
ワクチンは打っていて、喉も嗅覚も咳も問題は無く、38度弱の熱がダラダラと5日出ただけで。
大してしんどくもなく、インフルエンザよりもマシだわ、軽く終わってよかった〜と思っていたのですが。
まさかその2ヶ月後に突然1ヶ月で体重が5キロ落ちるとは思いませんでした。
今回の論文はこちら
コロナ感染はバセドウ病を悪化させる
コロナ感染でバセドウ病が悪化する、と言う事については、2020年のコロナ初期から報告が出始めていました。
スペインからの報告
・長年寛解を維持していた人がコロナ感染1ヶ月後にバセドウ病が再発した。
・コロナ感染後2ヶ月で、53歳女性がバセドウ病を発症した。
同じような報告は日本も含めて各地から出ています。
橋本病の報告、亜急性甲状腺炎などバセドウ病以外の甲状腺についても報告がみられました。
この背景には
コロナ感染すると引きおこされる炎症性サイトカインの上昇や、
一部の自己抗原がSARDs-cov-2感染で特異的に増えたこと(一時的な自己免疫活性化を起こす)などが考えられています。
いままでも、一部の自己炎症性疾患では感染症との関連があるのでは?と言われているものがありましたが
(MDA5抗体陽性筋炎だったり、成人スティル病だったり)
SARDs-Cov-2の肺炎の免疫疾患みのある影は、やはり普通ではありませんね〜
インフルエンザウイルスの肺炎とかと見た目が違いましたもんね。
コロナ感染後のバセドウ再燃、
すぐにコントロールできると思っていたんですけど、結局2年かかりました。
体外受精までに何とかなってよかったです。